写真・小笠原真紀 スタイリスト・山本真里江 ヘア&メイク・杉村理恵子(足立さん) スズキユウジ(生駒さん) 取材、文・瀬尾麻美 イラスト・山中玲奈 / (PR 環境省)
ananクールチョイス広め隊隊長・足立梨花と生駒里奈が考察! 地球にやさしい選択のヒント。
STEP1…いまクールチョイスを行うべき理由を学ぼう!
藤森 二人は“地球温暖化”という言葉を耳にしたことがありますか?
足立 もちろんです。学校の授業でも先生から習いましたし、ニュースを見ていても触れる機会は多いですよね。
生駒 特に2018年は夏に猛暑が続きましたけど、これも地球温暖化の影響なんですよね?
藤森 昨年は顕著な異常気象といわれていて、原因の一つとして挙げられるのが地球温暖化です。その影響は気温の上昇だけではなく、例えば平均気温が1℃上がるだけで、空気中の水蒸気が約7%増えてしまうので、激しい雨が降りやすくなったり、台風が異常に発達したりするなど、天気にも大きく表れてきます。
足立 確かに、暑いと思ったら突然大雨が降ったり、「熱帯みたいな気候だな」と感じました。
藤森 ちなみに、このまま温暖化が進んだ場合、日本の2100年頃の夏の最高気温は43~44℃まで上がるところも出てくるかもしれないんですよ。
足立 “2100年”というと、まだ先のように思えるけど、自分の子供や孫の世代のことを考えると「なんとかしなきゃ」って思いますね。
生駒 それに、気候が変わって日本の四季がなくなってしまうのは寂しいかも。今みたいな美しい景色が見られなくなるという危機感はあります。
足立 海水の温度も上昇するから、美味しいお魚も食べられなくなりそう…。
藤森 そうですね。海産物に限らず、食べ物が適正に育つ場所はどんどん北上していくので、例えばお米の産地が変わるなどの影響も今後は大きく出てくると考えられます。
生駒 それはなんとしても避けたい…! この状況を防ぐことはできるんですか?
藤森 私たちにできるのは、気温上昇の原因である二酸化炭素の排出を防ぐことです。例えば省エネ効果の高い家電に切り替えたり、一度にたくさんの人が乗車できる公共交通機関を利用するなどもそう。こうした地球温暖化防止に繋がる賢い選択のことを、最近は“クールチョイス”と呼んでいます。
生駒 対策をとった場合ととらなかった場合では、どのくらい違いが出るものですか?
藤森 予測値だと、平均気温の上昇の仕方に3℃ほどの差が出るといわれていて、それだけでも世界の未来はだいぶ変わってくるはず。そうした事実を踏まえて、一人一人が地球温暖化に対して意識を持つことが大切だと私は考えています。
足立 まずは私たちにどんな選択ができるか、考えてみよう!
飲み物はマイボトルに入れて
持ち歩きます!
友だちと集まって
鍋パーティが定番♡
STEP2…クールチョイスを生活に取り入れてみよう!
足立 私たちが地球のためにできることって、何があるかな?
生駒 温暖化対策とは違うかもしれないけど、着なくなったTシャツを雑巾代わりにするとか、外出するときは電化製品のコンセントを全部抜くとか、節約に繋がることは昔からたくさん実践していて。レジ袋代を節約するためにエコバッグを使うことも、親に教わって当たり前にやっていたよ。
足立 確かに、レジ袋代が1つ2円だとしても、ちりも積もれば山となる…。
生駒 それから新しい靴や洋服を買う時も、紙のショップバッグや箱はなるべくもらわないようにしているよ。ブランドのロゴが入ったアイテムってつい欲しくなるけど、家にあっても邪魔になるだけだなと思って。
足立 私が普段から実践しているのは、飲み物をマイボトルに入れて持ち歩いていること。容器を無駄にしなくて済むし、あたたかいお茶を飲むと気持ちもリラックスできるの。あと、最近は友だちと鍋パーティをすることも多いです。みんなで集まって一つの部屋で過ごせば、楽しみながら電力も節約できるし。
藤森 素晴らしいですね。足立さんのように一人で暖房を使うのではなくて、みんなで共有することを“ウォームシェア”というんですよ。
生駒 私はそもそもエアコンが苦手だから、夏も冬も必要以上に使わないようにしてる。その代わり、保温性の高いインナーを選んだり、ブランケットを使ったりして対策しているんです。
足立 私も今の季節はモコモコの靴下が手放せない! 自分のお気に入りのアイテムがあれば、冬の寒さとも楽しく付き合えるよね。
藤森 寒さ対策でいえば、家のいろいろな場所に温度計を設置するのもおすすめです。例えば棚の高い位置と、自分が座る低い位置で気温を測ってみると、5℃近く温度差が生まれることがあります。そうとわかれば、室温を一定にするために、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させることができますよね。そのように、部屋の中の温度差に気づくだけでもエコのヒントになるんです。
足立 ちょうどこのあいだ、温度計つきのかわいいい時計を発見したところなんです。私もやってみようっと!
生駒 そういう何気ない工夫もクールチョイスに繋がるなら、取り入れてみたいと思います。
藤森 他にも、ゴミをきちんと分別することはもちろん、ゴミを出すときに袋にぎゅうぎゅうに詰めて捨てるだけでも、輸送のエネルギーの節約になります。エコへの意識を持つことは大切ですが、あまり重く考えすぎず、「今の自分に何ができるか」を考えてひとつひとつ実践していくことも、クールチョイスを広めるためには必要なことかもしれません。
足立 地球温暖化の問題に興味がないわけではないけれど、実際にみんなが100%行動できているわけではないのも現状。だからこそ、もっとたくさんの人にクールチョイスを知ってもらって、当たり前のように賢い選択ができる社会に近づけていければいいな。
生駒 うん、私たちもそのために頑張ろう!
着古したTシャツを雑巾代わりに。
出掛けるときは、必ずコンセントを抜く。
STEP3…どう広げる? どう伝える? クールチョイス広め隊ミーティングルポ。
クールチョイスを具体的にどう広めていくかを話し合うため、「ananクールチョイス広め隊」を結成。隊長の足立梨花さんと生駒里奈さんを中心に、アツい議論が交わされました。
私たちが生活の中で実践できる、地球にやさしい選択=“クールチョイス”。「その言葉をより多くの人に知ってもらいたい」という想いで結成された「ananクールチョイス広め隊」の初ミーティングが行われるとのことで、現場の様子をさっそくレポート! メンバーは、隊長の足立梨花さんを筆頭に、生駒里奈さん、藤森涼子さん、そしてanan総研からは片桐優妃さん、関口百合子さん、高木晴香さんが参加。さらに、環境啓発に取り組むNPO法人「Blue Earth Project」から女子大生の中島彩乃さん、三宅麻由さん、湯浅理子さんの3名が加わり、総勢9名の賑やかなミーティングとなりました。
はじめの自己紹介では、メンバーが日頃行っているクールチョイスについて発表。「暖房による乾燥を防ぐために、繰り返し使える玄米入りのカイロを愛用しています」(片桐さん)、「発熱するタイプのおりものシートでカラダをいたわっています」(高木さん)、「あたたかい部屋着で防寒対策しています」(関口さん)など、anan総研メンバーからは寒い冬ならではの“温活”にまつわる耳寄り情報が紹介され、一方「Blue Earth Project」のみなさんからは、「大学のコンビニではレジ袋をもらいません」(湯浅さん)、「なるべく質のいい服を買って長く着るようにしています」(三宅さん)、「学食では、自分で食べきれる量だけを注文します」(中島さん)と、日頃から環境問題に取り組んでいるメンバーならではの具体的な行動が発表されました。
そして本題である、「いかにクールチョイスを広めるか」については、「そもそも友だちや周りの人と、環境問題について話す場やタイミングがない」という現状の問題点が浮き彫りに。エコが当たり前になってきている社会とはいえ、それを実践しているかどうかには個人差があることがわかりました。そこで、隊長の足立さんから、「環境問題をはじめから押し出すのではなくて、まずは若い人たちに興味を持ってもらえるような、クールチョイスの“楽しさ”や“面白さ”を魅力的に伝えるべきだと思います」との提案が。具体的な手段としては、「かわいい紙のストローなど、インスタグラムにおしゃれなエコアイテムの写真をアップする」(足立さん)、「ショップバッグは布のエコバッグにシフト。普段のコーディネートにさりげなく取り入れる」(生駒さん)、「友だちへのプレゼントはおしゃれなエコバッグでラッピングする。お揃いで使うと、モチベーションも上がる」(関口さん)、「商品を買うときは、環境に配慮しているものをなるべく選んで、友だちに勧めてみる」(高木さん)、「温活のように、美容情報とエコを結びつけて発信する」(片桐さん)など、さまざまなアイデアが積極的に提案されました。さらに、話題は「Blue Earth Project」が現役高校生に対して行っているという環境授業のことに。高校生たちがエコ商品の開発をしているという話にみんな興味津々。彼らが実際に考案した、ゲーム感覚で使える歩数計のアイデアをさっそく広め隊も挑戦してみることになりました。
ミーティングの最後には、環境問題に取り組む先輩として藤森さんがアドバイス。「たとえ何が正解かわからなくても、『どちらの選択が地球のためにいいのかな』と考えることが大切です。みなさんなりの方法で、気軽に取り組める発信の仕方をこれからも考え続けてください」。その言葉を聞き、8人が今後クールチョイスを広めるために行っていきたいことを発表することに。「自分がクールチョイスをすることで周りの人たちに少しでも影響を与えることができたら嬉しいです」と生駒さん。そして足立さんは「私たちの行動を見て、“なるほど”と続いてくれる人が増えるように、これからも発信していきたいです」と笑顔で宣言。それぞれが決意を新たに、初ミーティングは幕を閉じたのでした。
ananクールチョイス広め隊の“広めます! 宣言”。
環境に配慮したマークやラベルに注目。エコな製品やサービス、行動を呼びかけるクールチョイスロゴマークや省エネ家電についている省エネルギーラベルなど色々あります。
環境省では自動車などによるCO2の排出を減らすため、徒歩の移動を推奨。スマートウォッチや歩数計を使って、歩いた歩数を友だちと競えば、ゲーム感覚で楽しめそう。
マイボトルや紙製のストローなど、見た目がおしゃれなエコアイテムは積極的にSNSにアップ。流行に敏感な若い世代が、地球にやさしい行動を気軽に実行できるようにする。
贈り物をするときに、おしゃれなエコバッグを一緒にプレゼント。買い物をするときに持ち歩けば便利なうえ、ラッピングペーパーの代用にもなるので二重のエコに繋がる。
「ゆたんぽでカラダをあたためると健康にもいいし、省エネにもなるよね」など、耳寄りな美容・健康情報とエコを結び付けて女子会などで話せば、興味を持って聞いてもらえる。
anan公式Twitterでは、#ハッシュタグボタンを期間限定で設置中。「ananクールチョイス広め隊」として、実践したいエコを選び、#ハッシュタグをつけて投稿しよう。抽選で足立さん・生駒さんのサイン入りエコバッグをプレゼント。詳しくは@anan_magをチェック。