“情報ストック”が、いざというとき役に立つ!
転職や結婚などの重要な決断や、日々の買い物といった些細な決断をする際、頼りになるのは、いかに情報をストックしているか。あらゆる情報をノートにまとめている、博報堂ケトル代表取締役・嶋浩一郎さんは、次のように話す。
「情報を集めておくことで、自分でも想定していなかったようなアイデアが浮かぶことがあります。それがいざというときの選択にも役立つはず。そのために大切なのは、とにかく数多くの情報を集めておくこと。一見、無駄だと思われるような情報だとしても、簡単に切り捨てたりしないでストックしておくことが、後々ヒントにつながったりもするんです」
こまめに情報を集めておくことが、選択に活きてくる。コスメアプリ「LIPS」発案者の松井友里さんは、“後悔しないため”にも情報収集がマストだという。
「なにかを決断する際、一つのソースに頼って決めてしまうと、万が一失敗したときに後悔すると思うんです。けれど、いろいろと調べた上での決断であれば、たとえうまくいかなかったとしても、『たくさん調べたから』と自分自身を納得させられますよね。そして、情報がストックされていれば、すぐに次の選択肢が浮かんでくるはず。後悔を防ぎつつ、次の道も用意する。情報をたくさん集めておくことは、失敗したときのリカバリーにもつながるんです」
後悔先に立たず。納得いく選択をするためにも、まずは情報ストック力を高める術を学んでおこう。
How To“情報ストック”
【SNSは使い分けるのがコツ】
SNSやアプリは情報の宝庫。「文字情報はTwitter、ビジュアル情報はInstagram、より深い情報はアプリ、とうまく使い分けるのがコツ。ただし、SNSやアプリは“自分の好きな情報”だけになりがちなので注意して」(松井さん)
【スクショで随時保存する】
気になる情報を見つけたときは、スクショを撮ったり、メモで記録を残したりしよう。「それらをEvernoteのような“検索可能な記録媒体”に保存しておくのがおすすめ。必要なとき、すぐに確認することができます」(松井さん)
【知らない情報は紙媒体から】
本や雑誌は、“知らない世界”に触れることができる情報源。「ネットの検索では、自分の好きなものとしか出合えません。ときにはまったく興味のない本や雑誌を手に取ることで、未知の情報を仕入れることができるはずです」(嶋さん)
【付箋を使いマーキングする】
紙媒体を読むときには、付箋がマスト。「本や雑誌を読んでいて新しい情報と出合ったときは、その箇所に付箋を貼っておきましょう。細かくマーキングしておくことで、後から情報整理する手間を省くことができます」(嶋さん)
【子どもの会話もヒントに!】
街中での会話にも、有益な情報が隠れている。「小学生同士の会話から、参考になる情報が得られることも。自分とは無関係だと思われるものにもアンテナを張っておくことで、さまざまな情報を仕入れることができます」(嶋さん)
【気になる話はすぐにメモ】
他人の会話から得られた情報は、すぐにメモをとること。「紙の手帳を持ち歩いていてもいいですし、面倒な人はスマホのメモ機能を活用しましょう。自分に合ったやり方で、楽しみながら情報収集するのがコツです」(嶋さん)
嶋 浩一郎さん 博報堂ケトル代表取締役社長・共同CEO。クリエイティブディレクター、編集者。著書に『嶋浩一郎のアイデアのつくり方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。
松井友里さん 東大発スタートアップ・AppBrew取締役。250万ダウンロードを達成し大ヒットしているコスメクチコミアプリ「LIPS」の発案者であり、デザインとプログラミングをこなす。
※『anan』2019年1月30日号より。イラスト・藤田 翔 取材、文・五十嵐 大
(by anan編集部)
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