きちんとしつければ、家具で爪研ぎはしない。
爪研ぎは僕たちの大事な習慣だよ。え? しつけ? それなあに~。
「ハンティングの武器を研ぐ、自分のニオイを付ける。爪研ぎにはいろいろ意味があり、猫の本能。やめさせることはできないし、そもそも猫にしつけはできません」(南里さん)
青沼先生も、「こちらが防御するしか策はありません」と、きっぱり。
「猫が好んで爪を研ぐのは、ドアの横や壁の出っ張った箇所など目立つ部分。そうした場所には保護シートを貼ったり爪研ぎ器を用意。あとは潔く諦める(笑)。これに尽きます」
ひとりで寂しそうにしている! かまってあげなくちゃ…。
単にのんびりしているだけ。僕たちが寄っていかないうちはそっとしといてね。
座って物思いにふけるにゃんこ。猫好きはつい近寄りたくなるけれど。
「猫は自分の時間を邪魔されたくない動物。こちらから積極的に行くパターンは、必ずと言っていいほど嫌われます(笑)。猫に好かれたいなら、余計なことをしない“引き算式”で付き合うのがコツです」(南里さん)
猫が今どんな気持ちかが分かる、表情や体のサインも参考に。
実は猫には人間の言葉が分かっている。
特定の単語や声のトーンは、ある程度分かるよ。
「10歳の猫には3~4歳の人間の知能があるといわれています。多くの猫が名前や“ごはん”など特定の単語は理解している様子」(青沼先生)
残念ながら会話とまではいかないようだけれど、
「こちらが親和的に接すれば声のトーンで気持ちは伝わります。いろいろなことを話しかけて、関係を築いて。無視してはダメ」(南里さん)
南里秀子さん 猫の森(株)代表。5万匹以上の猫を世話したキャットシッターのパイオニア。全国で猫セミナーやワークショップを展開。近著に『猫の學校2 老猫専科』(ポプラ社)。
青沼陽子先生 獣医師、東小金井ペット・クリニック院長。治療に東洋医学も取り入れる。防災啓蒙にも積極的。著書に『ネコと一緒に幸せになる本』(青春新書プレイブックス)ほか。
※『anan』2018年7月4日号より。イラスト・くぼあやこ 取材、文・新田草子
(by anan編集部)
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