焼き上がりまで、待つこと約20分。香ばしい匂いとともに目の前に用意された〈特製焼きたて焼豚〉は、見るからにおいしそうな焼き色が食欲に火をつける。
「焼豚をその場で自分のために焼き上げてくれるなんて、気分が上がりますよね。カリッとした食感といい、ジュワッとあふれ出る肉汁といい、バランスがよくて香り高い! すっきりとした味のハイボールを合わせたくなりますね」
オーナーシェフの池田一樹さんは、中国料理界のスターシェフ・脇屋友詞さんの下で腕を磨いた実力派。焼豚に用いているのは、国産豚のバラ肉を大豆ベースの甘味噌や香味味噌などで作った特製タレに、2日間漬け込んだものだ。注文が入る度にオーブンで焼き上げる。
「たまたま見つけて入ったこちらの店は、ビルの4階でカウンター席がメイン。小ぢんまりとした空間で、ひとりでも居心地がいい。ワンオペのシェフの手際を見ながら飲んでいるのも楽しいですよ。うれしいのは、できる限りでハーフサイズで対応してくれること。どれを食べてもおいしいの連続で、どんどん注文したくなる。ひとり飲みでもあれこれつまめる上にコスパもいいの! シメの麺&飯もハーフOKだから、おいしく過ごした夜はあまり気にせずに炭水化物もしっかり摂る。明日から1週間、体調管理をすれば大丈夫!?」
中華バル 池湖 東京都渋谷区道玄坂2‐22‐6‐4F TEL:03・6455・1550 11:30~15:00(14:30LO)、18:00~24:00(フード23:00LO、ドリンク23:30LO) 月曜休 ランチタイムは麺メニューのみ、6品。
特製焼きたて焼豚950円(ハーフサイズは600円)、好みでからしをつけて食べる。ハイボール650円。
うが・なつみ お酒をこよなく愛するアナウンサー。自身初のエッセイ本『じゆうがたび』(幻冬舎)が発売中。
※『anan』2023年4月19日号より。写真・清水奈緒 取材、文・池田祐美子
(by anan編集部)