食べられる芸術品! 口に入れた途端、ホロホロほどけていく“ニュー和三盆”

フード
2022.10.26
ギフトコンシェルジュの真野知子さんがおすすめするギフトをご紹介。今回は『御菓子丸』の宝相華(ほうそうげ)です。
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真野(以下M):そろそろ京都の紅葉も見頃。その京都を拠点にされていて、私も大ファンの和菓子作家・杉山早陽子さんの手掛ける和菓子ブランド『御菓子丸』から、楽しみに待っていた新作が販売開始になりました。見てください! 繊細で美しい佇まい。こんなにも綺麗な文様のお菓子にはなかなか出合えませんよ。

編集N(以下N):描かれるのは、蓮華を思わせる花と、同心円を描くように広がっていく蔓。生命力を象徴的にあらわす仏教美術に見られる文様だそう。木型は仏師が彫り上げたんですって。食べられる芸術品!

M:神社仏閣の多い京都ならでは、と感じられるわね。こちらは着想から1年ほど試作を続けられて、ようやく完成したんですって。徳島産の和三盆を使っていて、口に入れた途端にホロホロとほどけていく儚さ。

N:本当に! でもこの感じ、落雁とちょっと違いません?

M:そうなの。こちらは名付けて“ニュー和三盆”、なんと焼き菓子なのよ。和三盆の口溶けの良さを残しつつ、甘さを控えた味わいに仕上げるのに苦労があったとのこと。

N:程よい甘さに、杏仁の香りがやさしく包んでくれますね。

M:不思議と心まで落ち着くような感覚になりません? 眺めてよし、食べてよし、ゆっくりと五感で味わいたいお菓子です。

宝相華¥3,800。以前、モロッコを旅した時にイスラム文様に圧倒され、学びはじめた杉山さんが、日本の文様を調べる中で辿り着いたのが「宝相華」。

御菓子丸 購入はオンラインストアから。受注の情報はインスタグラム(@okashimaru_)でチェックを。https://www.okashimaru.com

真野知子 ギフトコンシェルジュ。手土産など日常的なギフトからハレの日まで多彩なシーンに合わせたギフトをセレクト。

編集N コーヒーにも、抹茶にも合うので、飲み物もセットに手土産にしてみたいな。

※『anan』2022年11月2日号より。写真・清水奈緒 スタイリスト・野崎未菜美

(by anan編集部)

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