アントルメグラッセ(アイスケーキ)はいつ食べたっておいしいけれど、火照った体にひんやり甘さ染み渡る快楽は、真夏なればこそ。表参道『グラッシェル』でアントルメグラッセを世に広めた江森宏之シェフが、ついに自分のパティスリーを開いた。
一か月の半分は日本中の産地を訪れているほど果物をこよなく愛する江森シェフ、パティシエたちがこぞっておいしいフルーツピューレを探すこの時代に、とびきりの果物を追い、至高のピューレを生んでアイスにしている。「自分の店では、産地との結びつきをより大切にしていきたい」、その志から生まれたリース型アントルメグラッセは、産地と繋がる「輪」のカタチ。
新作は静岡県袋井市のクラウンメロンのサマーリース。口にするとまず、メロンソルベの熟れた香りがワッと湧き立ち、その瑞々しさをココナッツバニラアイスがリッチに包み込んでいく。最後にメロンチェッロ(リキュール)アイスが香るけど、これがほんのりメロンパンぽい風味。「棒アイスのメロンバーってわかります? あれをイメージしました」。
わ、ズルイ、極上の味わいにそんな和みを挟んでくるなんて。でもこれが懐かしいだけでなく、メロンの奥行きをグンと広げてくれるみたいで、やみつきになってしまった。
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