THE RAMPAGEから、自他ともに認める筋金入りのゲーム好きである川村壱馬さんが登場! 昔からジャンル問わず様々なゲームをプレイしてきて、プロ級の腕前を持つ。その遍歴を語り出したら止まらず、ゲーム愛が炸裂!

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    ゲーム歴は約25年! 今まで歩んだ軌跡を辿る

    グループの活動はもちろん、最近はソロアーティストとしての活躍も目覚ましい川村壱馬さん。ビューティアイコンとしても注目を集め、多忙な日々を過ごしているが、「ゲームは日常そのもの」と断言するほどのゲーム好き。

    ゲームに触れない日はほとんどなく、好きなタイトルの新作が出たり、ハマっているゲームがあれば、何十時間もぶっ続けで、コントローラーを握りしめ作品の世界観にどっぷり浸かる、なんてこともザラ。そんな川村さんのゲーム遍歴は、2~3歳の頃から始まった。

    「最初に遊んだのは、父親がやっていたスーパーファミコンの『スーパードンキーコング』で、その記憶は今もうっすら残っています。父親はバナナコインを稼いだり、隠し要素を開放したりと、ギミックを探すのが得意でしたが、当時の僕はそんなことできないので、ただひたすらに横スクロールしながらクリアするだけという感じでした。

    でも、わずか2~3歳にして僕の方が父親より操作が上手だったみたい(笑)。物心ついてからはRPGゲームの面白さに気づき、『ポケットモンスター』『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』シリーズは、どれも夢中でやり込んで、今も新作が出れば必ずゲットしています。

    中学生になってからは、ゲームセンターで遊べる『ビートマニア』『ポップンミュージック』『ユビート』といった音楽ゲームにドハマり! 音ゲーは、コンマ1秒のズレで判定が変わってくる。リズムをカラダに染み込ませてどれだけタイミングよく正確に叩けるかが勝敗を大きく分けるので、学生時代の音ゲー経験で、リズム感がめちゃくちゃ鍛えられたことが、今のアーティスト活動に大きく関わっている気がします。歌唱やダンスの上手さはともかく、リズム感は異次元レベル! グループで、いやLDHの中で一番優れている自信があります(笑)」

    THE RAMPAGE・川村壱馬さん

    リズム感だけでなく、川村さんはゲームセンスもピカイチ。バトルロイヤル系のFPS(一人称視点のシューティングゲーム)『Apex Legends』では、全体のわずか0.2~1%しかいない超希少なマスターランクに到達したことも!

    その腕前は、2021年秋に行われた『Apex Legends』のアリーナモードを採用したeスポーツの大会で遺憾なく発揮された。同グループの武知海青さん、BALLISTIK BOYZの海沼流星さんと3人でチームLDHとして出場し、プロゲーマーをはじめとした強者たちを抑え優勝したことは、ゲーム業界で大きな話題を集めた。

    「『Apex Legends』は2019年にリリースされ、かなり出遅れて始めたんですが、ほかのFPSで腕を磨いていたので、みるみる上達していった感じですね。幼少期からFPSへの憧れがあって、中学生の時に親のノートPCを借りて遊んだ『サドンアタック』がきっかけでした。

    PCゲームではキャラクターの移動にキーボードのW・A・S・Dキーを使ったり、射撃などのアクションをマウスで行うんですが、それまでPCで操作したことがなかった僕にはそれすらも難しかったし、PCのスペックも足りていなくてすぐに落ちるから、1回でもキルできれば奇跡ぐらいの感じでした(笑)。でも当時はそれがすごく革新的だった。

    本格的にFPSをプレイし始めて、のめり込んだのが、今年の11月に新作が発売された『Call of Duty(CoD)』です。僕は何をするにも中途半端に挑戦するというのが苦手で、何事も突き詰めるタイプなので、しっかりと対策を立てたり、実況動画を見て学んだりすることも多い。

    プレイスタイルや対戦への考え方をよく参考にしているのが、Rush Gaming所属のCoD元日本代表のGreedZz(グリード)さんやWinRed(ウィンレッド)さん。あと今OPENREC.tvで、一緒に番組をやっているゲーム配信者のLarkiz(ラーク)の動画もよく見ます。

    Larkizは高校時代の同級生で、当時から一緒に遊んだりすごく仲が良かったんですが、Larkizとは知らずにCoDの実況動画を見ていたら、声に聞き覚えがあって。『もしや…』と思い、過去の顔出し配信をチェックしたら見覚えのある顔が出てきて、『お前やんけ!』とひとりツッコミ(笑)。

    その直後、本人に久々に連絡して、それからまた遊ぶようになりました。そのLarkizと、『Nintendo Switch2』をゲットするために一緒に出かけたことは、今夏の良い思い出ですね」

    RPG、FPS、アクションゲーム、音楽ゲームなど、ジャンルに縛られずに幅広いゲームを長くプレイしてきた川村さん。ゲームのソフトは断然パッケージ派で、自宅には200本以上コレクションしているそう。

    「根っからのゲーム好きだから、自分が好きな作品は物体として手元に残しておきたいという思いがあります。棚に並べたパッケージを見返すと、プレイしていた時の感動が蘇ってくるし、自分がこれまでに歩んできたゲームの軌跡を感じながら感傷に浸ることも。

    特に僕は、小中学生の多感な時期に様々なゲームに触れて、たくさんの刺激をもらったことで感性が豊かになって、それが今の僕を作り上げている気がします。それにゲームは常に進化していて、物語の世界観はどんどんスケールアップしているし、ストーリーや設定もヤバいくらい緻密に練り込まれていて、魅力が尽きることはありませんね。

    あと音楽も、ゲームの世界観を創り出す上で欠かせない要素。様々なゲームをプレイして自分の中から湧き上がってきた思いやアイデアをカタチにすることもあり、これまでのゲーム経験が、今年からスタートしたソロアーティストとしての創作活動にも大きく繋がっています。たとえば楽曲の世界観やライブの演出、衣装などは、ゲームの影響を結構受けているかも。それぐらいゲームは、なくてはならないほど、大きな存在です」

    川村さんの人生に、大きな感動を与えてきたゲーム。これからも変わらず愛し、様々な作品を楽しんでいくことはもちろん、今後はゲーム業界にも恩返しをしていきたいと話す。

    「これだけ多くのものをいただいてきたのだから、今度は僕がゲームにお返しをする番。ゲームの魅力を発信していくだけでなく、またチームLDHとして本格的なゲーム大会に出場してみたい気持ちもあります。

    THE RAMPAGEのメンバーもゲーム好きが結構多くて、海青は相変わらずゲームが激ウマだから、大会の出場メンバー確定! あと最近、(浦川)翔平がめきめきゲームの腕を上げてきているから『Apex Legends』の大会に出るならこの3名で出たいかな。

    でも中途半端なゲーム好きだとは思われたくないので、大会に出場するだけではなく、大会を主催する側にもなりたい。それと、これは夢のまた夢かもしれませんが、いつかゲームのキャラクターボイスや挿入歌にも挑戦してみたい。僕のゲーム愛は永遠に不滅なので、いろんなカタチでゲーム業界を盛り上げていければと思っています」

    川村壱馬さんお気に入りのゲーム3選

    『FINAL FANTASY 零式』自分史上、FFシリーズ最高傑作。兵士として投入された「0組」の若者たちを主人公に、人間の生死と世界の運命が重厚に描かれた作品。「設定自体もですが、オープニングムービーで流れる曲『我ら来たれり』が刺さりすぎた」(川村さん) ⒸSQUARE ENIX CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

    『ポケットモンスター ルビー・サファイア』小学生からいま現在まで歴代プレイ。言わずと知れた国民的人気RPG 。「小学生の頃だけど、人生で特にやり込んだシリーズかも。今年10月にリリースされた『Pokémon LEGENDS Z- A』も、現在進行形で一番ハマってます!」(川村さん)Ⓒ2002 Pokémon. Ⓒ1995-2002 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・Pokémon は任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

    『ポケットモンスター ルビー・サファイア』小学生からいま現在まで歴代プレイ。言わずと知れた国民的人気RPG 。「小学生の頃だけど、人生で特にやり込んだシリーズかも。今年10月にリリースされた『Pokémon LEGENDS Z- A』も、現在進行形で一番ハマってます!」(川村さん)Ⓒ2002 Pokémon. Ⓒ1995-2002 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. ポケットモンスター・Pokémon は任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。

    『Apex Legends』プレイ時間、なんと3000時間超え。3人1チームで戦うバトルロイヤルFPS。最大60名のプレイヤーがひとつのマップに降り立ち、拾った武器やアイテムを駆使して戦う。「チームLDHが優勝した思い出深いゲーム。また挑戦したいな」(川村さん) Ⓒ2025 Electronic Arts Inc.

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    Profile

    川村壱馬

    かわむら・かずま 1997年1月7日生まれ、大阪府出身。THE RAMPAGEのボーカル。今年、零(L.E.I.)名義で、ソロデビューを果たす。OPENREC.tvで、ゲーム配信者のLarkizさんと一緒に「カズマとラークのニコイチTV」を配信中。

    パーカ ¥36,300(アンブッシュ(R)/アンブッシュ(R) ワークショップ TEL. 03-6451-1410) Tシャツ ¥14,300 ヘアバンド ¥9,900(共にノア/ノア クラブハウス TEL. 03-5413-5030) ショーツ ¥114,400(アレキサンダーワン TEL. 03-6418-5174 ) ブーツ ¥30,800(ティンバーランド/VF ジャパン TEL. 0120-558-647) その他はスタイリスト私物

    写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・庄 将司 ヘア&メイク・oya 取材、文・鈴木恵美

    anan 2473号(2025年11月26日発売)より
    Check!

    No.2473掲載

    カルチャーを感じる、ゲーム案内2025

    2025年11月26日発売

    川村壱馬さんのゲーム愛インタビュー、大ヒット作『都市伝説解体センター』の魅力解剖、可愛いドット絵ゲームが人気の「カイロソフト」紹介、ボドゲからTRPGまで取り上げたアナログゲームガイドなど、今回もゲームの楽しさと魅力をたっぷりとお届けします。

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    せっかく観光地に来たけれど、仕事なので楽しんでいる暇はないといった印象の日です。あちこちに目が行きがちになりながらも、集中しなくちゃと自分を責務に駆り立てる様子が暦に表れています。観光地はあくまで例えで、他にもリモートワーク中の遊びの誘惑やサボりたい欲求に対する葛藤などとして経験されるかもしれません。

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