
(P)&(C)BIGHIT MUSIC
BTS、TOMORROW X TOGETHERを輩出したBIGHIT MUSICから、6年ぶりにボーイグループ・CORTIS(コルティス)がデビュー。9⽉8⽇に正式リリースされる『CORTIS The 1st EP[COLOR OUTSIDE THE LINES]』からタイトル曲「What You Want」を8⽉18⽇に先⾏リリースするとともに、デビューショーケースを⾏った。
CORTISはリーダーのMARTIN(マーティン)をはじめ、JAMES(ジェームス)、JUHOON(ジュフン)、SEONGHYEON(ソンヒョン)、KEONHO(ゴンホ)の5⼈で構成されたグループ。現在、全員が10代ながらMARTINとJAMESはTOMORROW X TOGETHERとILLITへ楽曲提供した経験があり、メンバーたちで振り付けや映像編集なども⾏うという“ヤング・クリエイター・クルー”なグループだ。
グループ名であるCORTISは「COLOR OUTSIDE THE LINES」から6⽂字をランダムにとってつけられた名前で、「世の中が定めた基準と規則から抜け出して、⾃由に考えるという意味を持っています」とJUHOONがグループ名の由来を語ると、リーダーのMARTINは「僕たちは⾳楽と振り付け、映像などを共同で作っているグループなので、僕たちのあり⽅をよく⾒せてくれる」として名付けられたそう。ちなみに「COLOR OUTSIDE THE LINES」とは英語で「型破りなことをする」「枠にとらわれず考える」という意味を持つフレーズで、⾃由にクリエイティブを発揮していくという彼らの強い意志を感じさせる。
『CORTIS The 1st EP[COLOR OUTSIDE THE LINES]』は「アルバムを完成させるまでに2年間、300曲を超える候補がありましたが、『What You Want』の制作をしていて遂にタイトル曲ができたと確信しました。編曲しながらサイケデリックロックのニュアンスを加えたんですが、完成版を聴いて、この曲こそ僕たちのものだと思いました」とSEONGHYEON。⼀⽅、JAMESは「正直、最初は曲がいいと思うより、悩みのほうが⼤きかったです。こういう曲にはどういった振り付けをつけるべきかという⼼配があったので。でも曲がよすぎて、この曲に合ういいパフォーマンスを作りたいと覚悟を決めました」と制作過程の苦労を振り返り、KEONHOは曲を作るためにLAでソングキャンプを⾏ったことを明かし、「初めは1か⽉、ソングキャンプをする予定だったですが、3か⽉に延⻑しました」と語った。「デビュー曲は世の中に初めて僕たちのことを知っていただく曲ですし、CORTISの顔になる曲だと考えて、いろいろ悩みました。でも、ソングキャンプの最後に『What You Want』がドラマティックに完成して、みんなで喜びました」とJUHOONが当時を振り返ると、MARTINも「僕たちが⼈⽣で求めるものは何だろうと、メンバー同⼠で話し合ったことがありましたが、不思議とメンバーの考えはみんな違いました。誰かは⾃由を挙げ、誰かは平和を挙げ、誰かは幸せを挙げ…というように、それぞれの⾔葉を持ってブースに⼊ってレコーディングしたんですけど、その時に即興で作ったメロディや歌詞も最終版に反映しました」と制作秘話を明かした。

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ショーケースではタイトル曲「What You Want」の初パフォーマンスも。ステージの上に11台のトレッドミル(ランニングマシン)を置き、それに乗ってのパフォーマンスに司会者からは「⼤変だったのでは?」という質問も。それについてはJAMESから「振り付けを作る時、⼀⽇中トレッドミルに乗っていたので乗り物酔いしてしまって、酔い⽌めを飲むほどでした。でもみんなすぐ慣れて、今は楽しみながらやっています」だそう。KEONHOが「最初はトレッドミル5台で始めたんですが、どんどんスケールが⼤きくなって、今は11台となりました。パフォーマンス・フィルムはかっこよく作りたいと思って、アメリカ・LAの砂漠で35台のトレッドミルを使ってダンスをしました」と撮影エピソードを明かすと、SEONGHYEONは「撮影が終わったら⼝の中が砂だらけになっていたくらい、⼀⽣懸命撮りました。広い砂漠の上で汗を流しながらダンスをするだなんて、すごく⾃由だなと感じました。パフォーマンス・フィルムだけでなく、僕たちが参加したビジュアル・ビデオももうすぐ公開される予定です」と、⽩い砂と⻘い空のコントラストが印象的なパフォーマンス・フィルムについて語った。
なお、今回の1st EPに収録されている全5曲ともMVを制作したそうで、その制作にはメンバーたちも参加。「アイデア会議や制作会議に参加して、僕たちのアイデアもたくさん反映されているので楽しみにしてください。暑い砂漠から寒い雪⼭まで、メンバー⾃⾝のアイデアが加わった素晴らしい場⾯がたくさん観られると思います」とMARTINが解説した。新⼈ながらに映像の制作にメンバーが加わるのは稀なことだが、JAMESいわく「練習⽣の頃、僕たちが企画して撮った映像があって、それを会社に⾒せたところ、これを⽣かしてアメリカとニュージーランドで⼤きなスケールでMVを撮ってみてはどうかと⾔われた」とのこと。JUHOONも、「MVの監督さんたちとは何度も演出会議をしましたが、⼀度も⽋かさず会議に参加しました」と⻑時間の会議にも率先して参加したことを明かした。映像まで⼿掛けたいと思うようになったきっかけをMARTINは「(メンバーが)作る曲は多いのに、なぜMVはないんだろうという単純な思いから始めました。僕たちは幼い頃からスマホで映像を⾒たり撮ったりするのが⽇常なので、⾃分たちが作った⾳楽に映像をつけてみたらどうかという考えが⾃然に浮かびました」と、“ヤング・クリエイター・クルー”らしい答え。
そんなCORTISの特徴の⼀つが“共同創作”だそうで、「CORTISのクリエイティブを⼀⾔で表現するなら、頭を突き合わせること」とSEONGHYEON。「初めは別々に作業していたんですが、どうしても曲が出来上がらなかったんです。そんな中、5⼈が⼀緒になって歌詞について話し合ってみたら、ようやく気に⼊る歌詞ができたんです。それ以来、“共同創作”という僕たちのものづくりの⽅法に確信が持てるようになりました」と彼ら独⾃のクリエイティブ⽅法を明かした。
9⽉8⽇に正式リリースする『CORTIS The 1st EP[COLOR OUTSIDE THE LINES]』については、「僕たちの歩みを描いた作品なので、ぜひ聴いていただければと思います」(KEONHO)、「今回のアルバムはありのままの僕たちを表現するために本当に⼀⽣懸命、そして楽しく作りました。たくさんの関⼼をお願いします」(JUHOON)とアピール。
さらに今後成し遂げたいことについては「今回のアルバムが僕たちの初めてのアルバムなので、僕たちの⾳楽、そして僕たちがどういう⼈なのかをみなさんに知っていただくことが最優先だと思っています。そしていつか、先輩⽅のようにしっかりとしたカラーを持って、『CORTISらしいね』と⾔われるようなイメージを持ちたいです」とJUHOON。KEONHOは「このデビューアルバムでみなさんに初めてお⽬にかかるので、いろんな⽅に僕たちから近づいていきたいと思います。そして、⾳楽を愛する⼈たちとしてみなさんの記憶に残るグループになりたいです」と⽬標を語った。
メディアの質疑応答ではMARTINとJAMESの2⼈に、先輩に楽曲を提供するのと⾃分たちで歌唱することの違いについて問われると、「運よく先輩⽅のアーティストのアルバム作業に参加させていただくことができました。少しでもお役に⽴てるようにと思って努⼒しましたが、今振り返って考えてみると、逆に学ばせていただいた時間でもありました。僕たちの曲を歌う時は、僕たちのリアルな姿、率直な想いを込めたいと思って悩むことが多かったです」とJAMES。MARTINも「先輩⽅の曲に参加させていただいた時は、とてつもないチャンスをいただいたと思いました。これは絶対に逃せないチャンスだと思い、全⼒を尽くしましたし、今考えてみると学びもたくさんありました」とプロデューサーへの感謝を述べた。⾃作曲を歌うことについてはJAMESが語ったようにありのままの姿を込めることにこだわったそうで、「僕たちのラフでロウ(⽣の)な姿をそのまま込めるためにがんばりました」と語った。
また、BIGHIT MUSICという偉⼤な先輩を輩出した事務所からデビューすることについて「プレッシャーがないと⾔ったら嘘になりますよね」とJUHOON。続けて「この会社からデビューすることになってとても光栄ですし、うれしいです。僕たちが新⼈にもかかわらずアルバムの制作に関する権限を与えてくださって、これはなかなかないことだと思います。そんな感謝の気持ちを忘れずにこれからもがんばっていきたいです」と抱負を語った。また、BTSとTOMORROW X TOGETHERとはすでに何回か会う機会に恵まれたそう。「BTS先輩からは、『本当に成功したらいい』と応援していただきましたし、TOMORROW X TOGETHER先輩にはステージを披露した時に現実的なアドバイスをたくさんいただきました」とSEONGHYEON。
今後、CORTISがどんなキャッチフレーズで呼ばれるようになったらうれしいかという質問に、JAMESは「センセーショナル」という答え。その理由は、「個⼈的に、センセーショナルという⾔葉がすごく好きで、かっこいいと思っています」だそう。⼀⽅、MARTINは「新しい時代のイデア(追求美)」と表現。「僕たちのグループ名の由来は『⾃由な考え⽅を持つ』ということですが、僕たちが持つ『⾃由に考えて、⾃由に⾏動する』というメッセージがみなさんに伝えられればと思います」と宣⾔。新しい時代のセンセーショナルな幕開けを予感させるビッグルーキー・CORTIS。彼らの今後の活躍が早くも楽しみになった。

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