陽光を受けてオレンジ色に輝くコートを、艶やかなウェアをまとったプレーヤーたちが、黄色のボールを追って駆ける……。5月25日に本選が開幕する全仏オープンは、開催地パリの空気も反映してか、テニスの「四大大会」のなかでも最も瀟洒で華やかなグランドスラムである。


男女ともに混戦模様。美しくも過酷な花の都の戦いを制するのは誰だ!?

ただ、そこで繰り広げられる試合はというと、どこにも増して激しく過酷。クレー(土)のコートはラリーが長く、試合が4時間に及ぶことも珍しくない。そのマラソンマッチを一人で戦い抜く選手たちは、声をあげてボールを叩き、時に全身を痙攣させながらもボールを追う。パリでの戴冠者が敬意を集めるのは、心身ともにタフな証明でもあるからだ。

その美しくも過酷な大会は、今年、一層熱くなりそうな気配である。男子は、この地で14回優勝したラファエル・ナダルが昨年引退。絶対王者不在のなか、混戦が予想される。女子は、3連覇中のイガ・シフィオンテクが今季はやや不調。新女王誕生か、シフィオンテクが意地を見せるかが焦点となりそうだ。

日本勢では、やはり注目は錦織圭と大坂なおみだろう。錦織の変幻自在のプレーは、赤土の上で映える。大坂も前哨戦で出産後初優勝を飾るなど、調子は上向きだ。

世界中からあらゆる個性が集結し、花の都で繰り広げられる百花繚乱の戦い。その賑わいをテレビで、または現地観戦で堪能していただきたい。

錦織 圭
前哨戦はケガで欠場続き。クレーは得意なだけに、体調さえ良ければ観る者を引き込むプレーが見られるはず。

大坂なおみ
産後も強打に陰りなし。欠けていた自信と試合勘も、前哨戦優勝で取り戻した。今大会は台風の目になりそうだ。

カルロス・アルカラス
前年覇者の22歳。最年少世界1位も記録したが現在は3位。好敵手のシナーがドーピング違反の出場停止から復帰するなか、連覇なるか?

イガ・シフィオンテク
クレーで圧巻の強さを誇るが、今年は前哨戦での優勝がなく、シーズン全体で見ても無冠。過去4度戴冠した全仏で完全復調なるか?

2025全仏オープンテニス

Information

日時:5月25日(日)~6月8日(日)

場所:フランス・パリ「スタッド・ローラン・ギャロス」

WOWOWライブで生中継、WOWOWオンデマンドでライブ配信予定

写真・ムツ・カワモリ/アフロ 文・内田 暁

anan 2447号(2025年5月21日発売)より

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