16時ちょうどに客電が落ちると、スクリーンには各グループの名前のアイコンが浮かび上がり、ゆっくりとステージ上の扉が開いていく。各グループのメンバーが1人ずつスクリーンに登場するたびに、満員の東京ドームから大歓声が湧き上がり、JO1からINI、DXTEEN、ME:I、そしてIS:SUEまで紹介が終わると、全員がステージ上に登場。MOMONAが「新しい時代を作っていきましょう!」とシャウトすると、大型リフトからゆっくりとメインステージへと降り立ち、まずはME:Iの「想像以上 (ME:I Ver.)」からスタート。DXTEENはステージ上手で「Dance On Open World」をパフォーマンスしてフレッシュな魅力を振りまき、続くINIはセンターステージに登場。「Rocketeer」で会場の温度を一気に上げていく。ステージ下手に登場したIS:SUEは「Breaking Thru the Line」で新人とは思えないパフォーマンスを見せ、会場からは驚きの歓声が漏れ聞こえてきた。そして最後に登場したのはJO1。ステージに花火が打ち上がると、デビュー曲「無限大」で東京ドームを彼らの色に染め上げていく。最後には各グループのメンバー全員が登場、全員で「無限大」を披露するという豪華すぎるオープニングステージで「LAPOSTA 2025」の開催を華々しく飾った。
JO1のリーダー、與那城奨がJO1を紹介するにあたって「お兄ちゃんをやらしてもらってます」と言うと、すかさず佐藤景瑚が「おじいちゃん」と混ぜっ返し、「おじいちゃんじゃないよ!」とツッコミを返すところまでがJO1️流。今回初参加となるME:IのMOMONAは「完全燃焼したいと思います!」と笑顔を見せると、同じく初参加のIS:SUEのNANOは緊張しながらも、「IS:SUEのパワー全開で駆け抜けていこうと思います!」とこちらも力強く宣言した。
続いて披露したのはJO1、INI、DXTEENの3組による「LAPOSTA」のテーマソング「LOVE ALL STAR」。この3組が同じステージに立つ姿を見ることができるのも「LAPOSTA」の魅力のひとつ。INIの佐野雄大とDXTEENの大久保波留が目を合わせながら歌っていたり、JO1の河野純喜とDXTEENの寺尾香信がわちゃわちゃしていたり、はたまた歌っているINIの許豊凡をJO1の與那城がバックハグしてみたり、グループの壁も先輩後輩関係なく、一緒にステージを楽しむ姿に思わずほっこり。ME:IとIS:SUEは彼女たちが誕生するきっかけとなったオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』のシグネチャーソングである「LEAP HIGH!~明日へ、めいっぱい~」を披露。今ではそれぞれのグループを背負う彼女たちが、かつて練習生として歌った曲を東京ドームで共にパフォーマンスするという、当時番組を見守っていた元国民プロデューサーたちにとっても意味深いステージとなった。
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ここからは各グループが3曲ずつ披露。DXTEENは持ち前の元気のよさ、そして溌剌さを思う存分アピールしたかと思えば、IS:SUEは3人の集中力と気迫を感じさせるパフォーマンスで会場を圧倒。特に生歌のうまさに定評のあるIS:SUEだが、最後の「STATIC」ではダンスブレイクからのNANOの煽りに会場からは大歓声が上がった。ME:Iは2台のフロートに乗ってバックステージに降り立つと、公式マスコットのME:EYE (ミャイ)と共にデビュー曲「Click」を披露。映画『モアナと伝説の海2』の日本版エンドソング「ビヨンド~越えてゆこう ~」ではAYANEの透き通るハイトーンボイスに東京ドームがどよめいた。そんな余韻をかき消すように場内が真っ赤に染まり、アラート音が響き渡ると、INIがバックステージに登場。「MORE」での迫力あるパフォーマンスに会場もつられるように大きな声でそれに応えていく。かと思えば「TELEVISION」では後藤威尊がなぜか髙塚大夢をお姫様抱っこしてみせ、ファンサービスもたっぷりと。リフレインする歌詞が印象的な「BOMBARDA」に続いて「WMDA(Where My Drums At)」では花火とファイアーボールが連続して打ち上がり、INIの華やかなステージを彩った。JO1は「ICY」でステージ上に氷の世界を作り出してみせ、続く「Phobia」では河野のハイトーンが響き渡り、ステージでの表現力を見せつけた。MCでは金城碧海が客席の反応を見ながら「ポジティブが足りない!」と騒ぎはじめ、今日会場に訪れたファンを“ラブリーちゃん”と命名。さらに白岩瑠姫はカメラを見ながら手袋を口でくわえて外すサービスショットを見せて会場を盛り上げる。「Love seeker」ではJO1らしい元気になれるステージでボルテージはマックスに。その勢いのまま突入した「JOin us!!」では與那城が佐藤をお姫様抱っこしたり、川尻蓮はステージ上でスライディングしてみせ、最後までパワフルな姿を見せつけた。
続いて「LAPOSTA」ならではのスイッチ&シャッフルユニットステージへ。まずはINIがME:Iの「Click」をかわいさ満点でパフォーマンス。この曲のポイントであるRANのダンスパートを西洸人が完全に再現、最後には笑顔でピースしてみせるなど、普段は見られないINIのステージにMINIのみならず会場は大熱狂。続いて登場したME:IはINI「Brighter」とJO1「OH-EH-OH」を立て続けに披露。今までにないパワフルなステージは、彼女たちの伸びしろと振り幅の広さを感じさせた。JO1が披露したのはME:Iの「Cookie Party」。もともとかわいらしい楽曲だが、時折、力強い筋肉と低音ボイスが飛び出すところがJO1らしい。
重いギターリフがドームに鳴り響くと、JO1の與那城、INIの木村柾哉、DXTEENの谷口太一、ME:I のMOMONA、IS:SUE のNANOと、各グループのリーダー5名がステージに登場。「GrandMaster」ではそれぞれがグループを治める長らしく、最後は王冠を頭上に掲げる振り付けで堂々としたステージを見せた。 “Pearl Grace”と名付けられたユニットはDXTEENの「Brand New Day」でさわやかで甘やかなステージを見せると、続く“Diamond Brilliance”はDXTEEN田中笑太郎のシャウト、そしてINI西の「楽しめよ」という煽りからJO1の「Trigger」がスタート。JO1の川尻やINIの木村などLAPONEが誇るダンス巧者が集うユニットなだけに、力強さは随一。 “Ruby Flame”が披露したINI「LOUD」はJO1の河野とINIの髙塚、そしてJO1の川西拓実とINI池﨑理人のボーカル&ラップが印象的だった。“Emerald Spark”が披露した「CHOPPY CHOPPY」、“Sapphire Mystique”が披露した「TOXIC」はどちらも『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の課題曲だったもの。この2曲をME:IとIS:SUEの混合ユニットで観られる機会はまさに「LAPOSTA」ならでは。他にもJO1の「SuperCali」やINIの「10 THINGS」まで、豪華なシャッフルで楽しませてくれた。最後にはINIの池﨑が「全員出てこいや」と叫び、ステージに全員呼び込んでの「BOMBARDA」は壮観の一言。その後は全員がステージに散らばり、JO1とINIはフロートに乗り込んで広いドームを回りながら、会場全体を巻き込んでお祭り騒ぎ。ラストは全員が拳を突き上げて締めくくった。
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アンコールでは、JO1の「無限大」のステージにナインティナインの岡村隆史が紛れ込むというサプライズも。ちなみにこの日、JO1の鶴房汐恩がデザインした“シャチョー”というマスコットがパフォーマンス中にたびたび登場していたのだが、最後のJO1のステージでその正体が岡村と判明。ナインティナインの矢部浩之も映像越しに登場し、『PRODUCE 101 JAPAN』、そして『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』の国民プロデューサー代表が揃い踏み。ラストはJO1に岡村を加えたJ“OKA”1として「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント(JO1 ver.)」をパフォーマンス。その後、この日ステージに登場した全員がグループのイニシャルが入ったスタジャンを着て再びステージに登場すると、みんなで「LOVE ALL STAR」。2023年に始まり、今年はついに東京ドームでの公演となった「LAPOSTA」。新たに2組もファミリーに加わり、なかなか観る機会がない先輩・後輩グループのステージが観られるのも魅力。これからの各グループの活躍がますます楽しみになるイベントだった。