『極悪女王』で10kg増量&減量! 唐田えりか「体の形やラインは以前に比べると別物のように変わった感覚があります」

エンタメ
2025.02.01

唐田えりかさん

女子プロレスの世界を描いたドラマ『極悪女王』の役作りのため、肉体改造に挑んだ俳優の唐田えりかさん。プラス10kgの“強い体”になったのち、撮影後にはマイナス10kg! 増減を経て見つけた、体との付き合い方とは?

『極悪女王』で10kg増量&減量! 唐田えりかのボディメイク術。

昨年から配信がスタートして以降、爆発的な反響を呼んでいるNetflixシリーズのオリジナルドラマ『極悪女王』で、女子プロレス界のレジェンド、長与千種さん役を務めた唐田えりかさん。ドラマでは出演者たちによる、まるで本物のプロレスの試合を観ているかのような体当たりでハードな演技はもちろん、驚異的な肉体改造も話題となった。

「撮影が始まる前に半年の準備期間があったのですが、そこで一気に体重を10kg増やしました。撮影が終わって今はほぼ元通りになりましたが、それでも体の形やラインは以前に比べると別物のように変わった感覚がありますね」

これまでの唐田さんといえば、透明感あるルックスから、線の細い役柄が多いイメージ。常に減量を意識した生活を送っていたという。

「演じる役的にも、スリムでいなきゃいけないことが多かったので、食事で調整するようにしていました。というのも、運動があまり好きではなくて…。わかりやすくサラダだったり、鶏むね肉やブロッコリーを食べるような生活を送っていました。でも、いま振り返るとそれってあまり健康的ではなかったなと思うんです。食事制限のストレスから暴飲暴食して、自己嫌悪に陥ってしまうこともありました。だから、『極悪女王』の出演が決まって、10kg太ってくださいと言われた時は単純に嬉しかったですね。『太っていいの?』『食べ放題じゃん!』って(笑)」

好きなものを罪悪感なく好きなだけ食べ、最初の5kgはあっという間に増えていったそう。でも本当の大変さを痛感したのはそこから。

「週3回ジムでのトレーニングに加えて、週2回プロレスの練習があったので、消費カロリーも高くて。4000kcalくらい食べてもすぐ運動で消費されてしまうから、常に食べ続ける必要があるという、そんな生活を約2年間続けていました」

ただ脂肪を蓄えて太るのではなく、強くて逞しいプロレスラーの体に近づくことが最終目標。そのため、一定の食事量はキープしつつ、その内容にも気をつけていたという。

「栄養士さんの指導の下、なるべく良質な栄養を摂取して、いい筋肉を作りながら体を大きくしていきました。具体的にはお米と肉や魚、色の濃い野菜をバランスよく。すると不思議なことに、以前はあんなに大好きだったチョコレートを『食べたい』とまったく思わなくなったんです。結局増量期間中、お菓子はほとんど食べませんでした」

ハードな肉体改造のなかで、“食べ物が体をつくる”ということを強く実感したそう。その教訓は、撮影終了後の減量期間にも生かされた。

「減量中は胃腸にやさしいお粥や野菜スープ、納豆などの発酵食品を積極的に摂るようにしていました。それからジムのトレーナーさんのアドバイスで小麦を1か月制限したら、むくみにくくなって見た目が変わったので驚きました。10代や20代前半の頃のダイエットは、食べたいものを無理やり我慢するイメージでしたけど、今は『これを食べたら血液がドロドロになるかも』というように、具体的な結果がイメージできるので、我慢するのもそこまで苦ではないというか。もちろん、いまだにラーメンもお菓子も大好きなので、ストレスが溜まらない程度に、自分の体にとって何がベストなのかを常に意識するようにしています」

増量時よりはスムーズに、たった4か月でマイナス10kgに成功したという唐田さん。でもその体は、本人も言うように以前とは別物。どこか強い意志を感じる、しなやかなボディの秘訣は、減量期間から始めたトレーニングにある。

「増量中は筋肉を大きくするために、とにかく重いものを持ち上げていたのですが、減量トレーニングでは逆に自重だったり、軽いものを持って体幹を鍛えるようにしていました。以前より筋肉がつきやすいのは悩みですが、体にメリハリが生まれたのは良かったと思うポイント。ふくらはぎの形が変わり、コンプレックスだった脚を出すファッションにもあまり抵抗がなくなりました」

増量と減量という過酷な経験を乗り越え、肉体的にも精神的にも強くなったという唐田さん。今後はどんなことに挑戦したい?

「『極悪女王』という作品に出演させていただいて、大変だからこその楽しさ、夢中になることの素晴らしさを学びました。この経験を生かして、これからもなるべく自分にとって難しいと感じることに挑戦していきたいですね。アクション系のお仕事もやってみたいですし、大好きな韓国映画にも出演してみたいです。ただ、もし“『極悪女王 シーズン2』をやるけど、どうする?”と言われたら…さすがにためらってしまうかもしれません(笑)」

PROFILE プロフィール

唐田えりか

からた・えりか 1997年9月19日生まれ、千葉県出身。2015年に俳優デビュー。オーディションでヒロインに抜擢された映画『寝ても覚めても』で注目を集め、数多くの作品に出演。韓国でも活動中。出演映画『死に損なった男』は2月21日公開。

INFORMATION インフォメーション

Netflixシリーズ『極悪女王』

1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こした悪役レスラー、ダンプ松本の知られざる物語を描くオリジナルドラマ。主役のダンプ松本役をゆりやんレトリィバァさんが務め、ダンプ率いる「極悪同盟」の永遠のライバルである「クラッシュ・ギャルズ」の長与千種&ライオネス飛鳥を唐田えりかさんと剛力彩芽さんが熱演。「極悪vsクラッシュ」の抗争を軸に、後に伝説の試合となった“敗者髪切りデスマッチ”など、激しすぎる戦いの様子を当時の熱狂のままに描く。企画・脚本・プロデュースを鈴木おさむさんが担当。Netflixにて独占配信中。

タンクトップ¥19,800(ナイスナイス モーメント/ショールームリンクス) スカート¥41,800(ティーチ info@teechi.jp) イヤカフ¥23,100 ネックレス¥74,800 チェーンブレスレット¥66,000 ブレスレット¥58,300 リング¥110,000(以上エネイ/エネイ松屋銀座 TEL:03・3566・2139)

写真・HAL KUZUYA スタイリスト・道端亜未 ヘア&メイク・尾曲いずみ(ストーム) 取材、文・瀬尾麻美

anan 2432号(2025年1月29日発売)より

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No.2432掲載2025年01月29日発売

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