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エントリーする21チーム、各16名を総力取材した実況トークにも注目
ずっと箱根駅伝を担当したくて、入社試験の時から言い続けていたという平松修造アナ。前回大会から移動車実況の担当になり、感動した景色があるという。
「移動車実況って駅伝実況の花形だと個人的には思っているので、担当になった時はめちゃくちゃ嬉しくて、忘れられない景色があるんですよ。大手町のスタートラインを左にカーブしてバーッて一斉に21人のランナーが 日比谷通りに出てきた時の、あの景色というのはすごく壮観で、“この場面を見たくてこの会社に入ったんだ!”と感動しましたね。中継されるそんなスタートの景色もぜひ楽しんでもらえたら」
1年間、各大学の練習場やレース会場に出向き選手を取材、実況の中で必ず伝えることがある。
「選手の出身地は必ず言うようにしています。箱根駅伝は、関東学生陸上競技連盟が主催なので、関東の大会なんですけど、箱根駅伝に出ることを夢見て、故郷から上京してきて、親元を離れて寮に入る人たちもたくさんいるんです。なので、どんな思いで関東に出てきたのか、ということを伝えるようにしています。例えば、新潟県、人口何千人の、雪深い○○村の出身ですとか、雄大な立山連峰を望む富山県の○○市の出身ですと言うことによって、観ている皆さんの故郷にも思いを馳せたり、選手がすごい思いを持ってこの正月の箱根路に臨んでいるんだなということを感じてもらえたらと思います」
出場21チーム全てのエントリー選手16名を網羅する、地道でていねいな取材力にも驚く。
「箱根駅伝は、アナウンサーが大体20名くらい関わっているんですけど、出場する可能性のある全選手に対して、全員対面取材をして、前回の優勝校から関東学生連合の皆さんまで、誰が来てもいいように資料を作って臨 みます。共有した取材メモ以外に、自分しか持っていない情報を本番でここぞという時に出すこともあります」
街から相模湾、箱根路までの変わりゆく風景も見どころポイント
関わるアナウンサーは、箱根駅伝のコースを最初から最後まで全部歩いて、下見もするのだそう。
「1回では無理ですけど(笑)、コースの風景を目に焼き付けます。湘南のほうに出て、水平線と空の境目がわからないほど素敵な景色だなとか、箱根の山を見ながら風が強いなと感じ、うろうろしながら取材してますね」
取材に裏打ちされた言葉のチカラは強く、実況と選手の走りがリンクして感動を呼ぶことも。
「実況の時はレースを伝えるのはもちろん、例えば繰り上げ出発の時に、たすきが間に合わなかったという悲しさ、辛さを伝えるだけじゃなく、その裏にある選手たちの思いを伝えるのがいちばん大事だと思っています。取材メモもありますけど、あの時悔しくて泣いてたなとか、予選会ですごく喜んでたな、とかいう光景を覚えているとそれが自然と言葉になったりする。レースは生き物なので、その場で見て感じた言葉が出ることも多いですね。選手をいちばん近くで見ているので、選手のかけひきや、息遣い、足音も聞こえる。特等席ですほんとに」
バイクの後ろで、ラップタイムを計るストップウォッチを首から複数下げての実況は、過酷な状況とも。
「前回は雨も降ってめちゃくちゃ寒かった。資料は水滴で見えないしタイムをメモする場所がない、メガネも曇ってウェアも濡れて。“バイクどうぞ”と言われて、喋んなきゃ、みたいな(笑)。言葉は出てきます!仕事なんで」
箱根駅伝を支える“学連幹事”って? 平松アナがインタビュー
箱根駅伝を支えるのが、関東の学生を中心に構成される「関東学生陸上競技連盟」の幹事たち。役割は? 分担は? 当日の成功のための学生たちの努力を、平松アナが深掘りします。
箱根駅伝に向け、委員会が立ち上がるのは8月末から
平松
次呂久
平松
中山
平松
金子
平松
次呂久
平松
次呂久
平松
中野
選手が走った後は即、撤収。レース結果もニュースで
平松
金子
平松
加納
平松
中野
平松
松尾
平松
目黒
平松
金子
平松
松尾
平松
加納
平松