「インディーズ時代も含めて4枚のアルバムを作り、心のどこかに、カリスマはこういう感じのサウンドだ、っていうのが板につきすぎてきたなという気持ちがあって。そろそろ変化しているところも見せたくて、サウンドプロデュースをお願いすることにしたんです」(MCいつか)
様々な音楽分野の11組にプロデュースを依頼し、完成したのが『not not me』。OL時代から退職後のいまに至る時期に制作されたので、会社で起こるストレスをキレのあるリリックで描いた曲もあれば、新たなチャレンジを感じる曲もあり、ポジティブなエネルギーが詰まっているアルバムなのだ。
「私の中の引き出しを、いろんな形で開けてもらいました。切ない感じの曲が多いこのアルバムの中でも、蔦谷好位置さんの『not not me』は、とくに私の《セツナ》な部分を引き出してもらいました。この美しいメロディでは毒吐けないなーって(笑)」(MCいつか)
「この曲は最初に聴いたときからいちばん印象的でした。いつかの歌詞は現実をガツンと言ってくれることが多かったんですが、夢とか未来とか、いままでなかったフレーズがあって、新しいなと感じましたね」(DJゴンチ)
ユニークなところではOKAMOTO’Sのハマ・オカモトさんのベースだけのトラックでラップが展開する曲「classic glasses」のカッコ良さ。そしてOLを辞める前に作った「Lunch time funk」の《これ! あるある》な、お昼休み風景。プロデューサーの西寺郷太さんには、OL生活の裏話を聞き取りしてもらい、歌詞を一緒に書いてもらったとか。
「メジャーデビュー以降、OLさんなど若い女性がグンと増えました。ライブではめちゃ楽しんでくれてるので、すごく嬉しいですが、果たして歌詞もちゃんと刺さっているのかなぁ、と不思議に思うこともありました。みんながどんなふうにこのアルバムに共感してくれるか、私たちも楽しみですね」(MCいつか)
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