菅田将暉、松坂桃李に「付き合っちゃいましょうか」

エンタメ
2016.12.25
底知れない才能と魅力があふれ出る、まさに時代を代表する存在の松坂桃李さんと菅田将暉さん。役の向こう側にある、素顔に接近します。
(左)まつざか・とおり 1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。主演をつとめる日曜連続ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)が‘17年1月22日より放送予定。(右)すだ・まさき 1993年2月21日生まれ。大阪府出身。‘17年は『帝一の國』(4月29日~)、『あゝ、荒野』と主演映画が公開。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演。

――‘16年、映画やドラマでひと際輝きを放ち、見ない日はなかった二人。才能がひしめく若手俳優の中でも第一線を走る“今年の顔”・松坂桃李さんと菅田将暉さん。揃ってアンアンに登場するのは今回が初めて!

松坂:僕と菅田は、事務所の先輩と後輩なんだよね。でも、僕としては同級生みたいな感じだなって思ってるんだけど。

菅田:いやいや、先輩ですよ! 僕の目の前に桃李くんの背中があるという感覚。年上という意味でも先輩ですし、身長も大きいし。

松坂:183cmあるからね。

菅田:(笑)。そして、僕の自由行動に付き合ってくれる優しい人です。僕は実際は長男だけど、家の外では違うキャラになりたくて、末っ子っぽく振る舞うのかも。

松坂:実は、プライベートでは会ったことがないんだよね。でも、小さい頃の幼なじみのように、久しぶりに会っても仲良く話せるという感じです。もし、菅田とプライベートで会うとしたら、何をするかな。家でゲームとか?

菅田:いいっすね! それ、ありっすね! ゲーム好きなんですね。

松坂:大好き。でも、格闘ゲームのソフトを買っても、いかんせん一人だから、すぐ飽きるんだよね。勝っても喜びを分かち合えないし。

菅田:わかります。あ、オンラインで対戦をするのでもいいですね。

松坂:結局、会わないんだ(笑)。

――そんな二人が、‘17年公開される『キセキ-あの日のソビト-』で兄弟を演じることに。

『キセキ-あの日のソビト-』GReeeeNの国民的大ヒットソング「キセキ」。この名曲の誕生にまつわる、ジン(松坂桃李)とヒデ(菅田将暉)の兄弟を中心に、家族、そして歯医者と歌手という2つの夢を追いかけた仲間たちの物語を描く。兼重淳監督。2017年1月28日(土)より全国公開。

松坂:兄弟役って、空気感とか、やりとりとか、なじむまでに時間がかかるものなのに、今回に関しては、そういうことが一切ありませんでした。“飲んだりカラオケに行ってコミュニケーションとったほうがいいかな…”とか、演じるうえで“何かしなきゃ”という考えが一切なかった。それは相手が菅田だったからこそ。

菅田:僕は男3人兄弟なんですけど、普段から一緒にいるわけでも、連絡を頻繁に取り合うわけでもないんだけど、会うと“やっぱり家族なんだよな”という薫りが漂う。そんな曖昧な関係が兄弟だと思うんです。だから演じるとなると難しいけど、桃李くんのことは無意識に兄ちゃんって呼んでいたというか。事務所の先輩としてずっと見ていたからこそ、自然と空気が作れたのかもしれません。

松坂:現場での距離感も本当の兄弟っぽいところがあったかもね。会話はしているけど、全然覚えていないし。そうそう、家のシーンを撮影してるときの空き時間に、菅田が寝てる姿を写真に撮ったよ。お尻だけが写ってるやつ(笑)。

菅田:え! なにそれ、やばいやつじゃないですか(笑)。

松坂:“寝てるな~、お尻が小さいな〜”と思って。

菅田:変な噂が出ちゃいますね、これ。もう、いっそ、付き合っちゃいましょうか。スクランブル交差点でチューとかして(笑)。

松坂:それで、事務所の人が大慌て、みたいになってね(笑)。

菅田:そう、桃李くんは、グリーンボーイズと絡むシーンでは一歩引いて、僕たちがはしゃぐスペースを空けてくれるけど、兄弟2人のシーンでは距離が近くなる。ケンカのシーンで胸ぐらをつかまれたときのパワーはハンパなくて、それで僕はスイッチが入りました。キャラの使い分けのおかげで、ヒデが演じやすかったんです。そこに、ありがとうと言いたいです。

松坂:それは、菅田が場面でキャラを演じ分けてくれたからこそ。こちらこそ、ありがとうですね。

松坂さん シャツ¥42,000(バナナタイム/アメリカンラグ シー 渋谷店TEL:03・5459・7300) パンツ¥26,000(ヨシオ クボ/ヨシオ クボTEL:03・3794・4037)菅田さん シャツ¥12,000 中に着たシャツ¥12,000 パンツ¥12,000(以上シュガリズムTEL:03・6434・7362)

――作中では、共に歌声を披露している松坂さんと菅田さん。

菅田:今回はバンドの音楽だったので、メンバー4人の調和を意識しました。音楽を通じてのつながりが、将来の道へと変わっていく物語は面白かったですし、いいなと思いましたね。そういえば、桃李くんはずっと、“歌NG”みたいな空気がありましたよね?

松坂:今もそうだよ。

菅田 え、そうなの!?

松坂:今回は特別。

菅田:でも、僕もずっと音楽が苦手でしたよ。声変わりをしてからハイトーンが出なくなり、落ち込んでしまったんです。でも、『共喰い』という映画でフジファブリックさんの「茜色の夕日」という曲を知ってから、また好きになりました。ピアノで弾こうと譜面を買ったら、ご本人によるアドバイスが書かれていたんですが、この曲のところには“好きなように”とだけ。それを見て、“音楽は自分の思うがままにやっていいんだ”と楽しくなった。

――菅田さん演じるヒデは、2つの夢の間で揺れ動く。もし、手にしたいものが2つあったら…?

松坂:性格的に一本しぼりでいくと思います、器用じゃないので。どちらを選ぶかでは悩むけど、一度決めたら後悔は…しない!

菅田:僕はやりたいことは全部やりますね。2兎とはいわず、時間が許す限り、12兎くらい追いたい(笑)。あ、今度、桃李くんと共演できるとしたら、海外で撮影したいですね。ハワイとかで。

松坂:弾丸じゃなく、ゆっくりね。

菅田:ひとりで自分を追い込んでいくようなシビアな作品もいいけど、桃李くんとは、あったかい映画をやりたいんですよ。

松坂:それ賛成。ビーチでゆっくりと寝転がりながらとか、理想。

常にアップデートを続ける役者の松坂桃李さんと菅田将暉さんの素顔。
まつざか・とおり 1988年10月17日生まれ。神奈川県出身。主演をつとめる日曜連続ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)が‘17年1月22日より放送予定。

すだ・まさき 1993年2月21日生まれ。大阪府出身。‘17年は『帝一の國』(4月29日~)、『あゝ、荒野』と主演映画が公開。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』にも出演。

『キセキ-あの日のソビト-』GReeeeNの国民的大ヒットソング「キセキ」。この名曲の誕生にまつわる、ジン(松坂桃李)とヒデ(菅田将暉)の兄弟を中心に、家族、そして歯医者と歌手という2つの夢を追いかけた仲間たちの物語を描く。兼重淳監督。2017年1月28日(土)より全国公開。

松坂さん シャツ¥42,000(バナナタイム/アメリカンラグ シー 渋谷店TEL:03・5459・7300) パンツ¥26,000(ヨシオ クボ/ヨシオ クボTEL:03・3794・4037)菅田さん シャツ¥12,000 中に着たシャツ¥12,000 パンツ¥12,000(以上シュガリズムTEL:03・6434・7362)

※『anan』2016年12月28日-2017年1月4日合併号より。写真・笠井爾示(MILD) スタイリスト・伊藤省吾(sitor) ヘア&メイク・速水昭仁(Les Doigts) 取材、文・重信 綾

(by anan編集部)

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