「暇も潰せるし健康にも良い」 オモコロチャンネルが語る“ゲームの魅力”

スター🐼
2024.10.27
独特のテンションと企画の面白さがクセになる人気YouTubeチャンネル「オモコロチャンネル」。メンバーたちのトークをお届けします!

オモコロチャンネル

オモコロ

写真左から、加藤さん、ダ・ヴィンチ・恐山さん、永田さん、原宿さん、ARuFaさん

――ゲームの魅力について語っていただきたいと思います。みなさんにとってゲームとは?

ARuFa:楽しいものです。

加藤:ガキの回答だ。

永田:僕は「人生」ですかね。

ARuFa:そこまで!?

永田:ゲームって、ある特殊な条件下で正解を導き出す遊びなので、人生にも応用できると思ってます。

恐山:私はむしろ逆で「人生からの逃避」かも。お金のやり取りとか計画を立てて実行することとか、そういうのが嫌でゲームをやってるから。

原宿:真逆の意見じゃん。

恐山:永田さん、オモテ出ましょうか。

永田:オモコロチャンネルも今日で終わりか。

加藤:僕にとってのゲームは「実際にはやりたくないことを楽しくやるもの」かな。金勘定とか普段全くしないけど、ゲームなら楽しくできる。

永田:金勘定は普段からやってくれ。

加藤:汚い家を掃除するゲームとか流行ってるけど、実生活では絶対やりたくないし。

ARuFa:掃除ゲームは汚い自室でやるに限りますよね。

恐山:自分の人生じゃないと思うと気楽にやれる。

加藤:ゲームは「マジじゃなさ」がいいよね。

永田:俺は、マジでやってるけど。

原宿:マジ派とマジじゃない派がいるんだ。

加藤:原宿さんは?

原宿:うーん。歴史学者のヨハン・ホイジンガは「人間は遊びによって進化した」と言っていて、つまり我々には遊びが必要なんだよ。

加藤:誰の何の話?

ARuFa:それは原宿さんじゃなくてホイジンガの意見でしょ。

永田:え? タルコンガ?

恐山:『ドンキーコンガ』の専用コントローラー?

原宿:そうそう、タルコンガねえ……。

ARuFa:すいません、原宿さんは特に意見ないみたいです。

――ゲームをやっていてよかったと感じるのはどんな時?

恐山:やりすぎて後悔したことならたくさんあります。

永田:でも後悔するぐらい時間をかけたからこそ、同じゲームを遊んだことがある人と話すとめちゃめちゃ盛り上がるよなあ。

原宿:共通言語を持っている感覚というか。

ARuFa:あるあるのストックが増えるのもいいですよね。

恐山:ゲームが何かの役に立つとかは考えたことがないですね。ゲームすること自体が「善いこと」だから、その瞬間が満たされればいいと思ってる。

ARuFa:僕はゲームに熱中しているとお酒を飲まなくなるから助かります。

永田:めっちゃわかる。暇も潰せるし健康にも良い。

加藤:僕はそもそも日常で集中することがないから、ゲームは集中の練習にもなる。

永田:「日常で集中することがない」って言い切れるのすごいな。

ARuFa:僕も映画とかを長時間じっと観るのが苦手なんですけど、ゲームは手を動かせるから長く遊べて好きですね。

――これからゲームを始めたい読者へ、おすすめのゲームを教えてください。

恐山:『PC原人』です。

原宿:古すぎるし、anan読者から最も遠いものだ。

ARuFa:僕自身が任天堂が大好きというのもあるんですけど、ニンテンドースイッチの人気ゲームはどれも楽しいし初心者向けだと思います!

永田:ゲーム機本体の話で言うと、元々持ってたスイッチを子どもに取られちゃったからニンテンドースイッチライト買ったんだけどめちゃくちゃいいよ。起動も早いし、手で持ってても軽いし。

――ライトでもスイッチと同じゲームができるんですか?

加藤:コントローラーを外してプレイする『ニンテンドースイッチスポーツ』とかはできないかな?

永田:そういう体を動かす系以外だったら普通に遊べるね。

恐山:ゲームに慣れてない人がソフトを選ぶとしたら、短編系のゲームがおすすめかも。

加藤:スイッチは個人開発ゲームも多いもんね。

恐山:ゲーム実況もある『8番出口』とか。

ARuFa:一本道系のゲームはお手軽ですよね。

恐山:ホラーゲームは短めなものが多いし、自分で遊んだあと人の実況プレイを見ると、すごい余裕で見られて優越感に浸れるから2度美味しい。

ARuFa:僕が初めてやったゲームは『モンスターファーム』でした。

永田:それ結構難しくない?

ARuFa:頭は使うけど育成ゲームだからアクションの瞬発力を求められないんですよ。

加藤:なるほど、自分のペースでできるんだ。

ARuFa:似た感じだと『どうぶつの森』とかもいいよね。

原宿:『太鼓の達人』とか『リズム天国』みたいなリズムゲームは、ボタンを押すだけの単純なルールだからゲームに慣れてない人でもとっつきやすいと思う。太鼓型のコントローラーもあって面白いよ。

恐山:タルコンガもそうだ。

加藤:あれ20年くらい前のドンキーコングだろ。

恐山:スイッチは間違いなく面白い過去の名作ゲームのリメイクも多くて、シリーズをまとめた同梱版がお得に売られてたりする。

永田:『逆転裁判』とかね。

恐山:あとは『逆転裁判』と同じ人が作った『ゴーストトリック』もおすすめです。幽霊としてモノに乗り移って、動きを連鎖させることで目的をクリアしていくゲーム。

ARuFa:面白そっ!

恐山:折り畳み傘を伸ばして、ヘッドホンを落として、水槽に入れて……みたいな。

ARuFa:僕絶対好きそっ!

加藤:あれはスマホでも遊べるし、めっちゃ面白いよね。

――そういう情報ってどこから得たらいいのでしょうか。

恐山:街を歩いてるメガネ野郎の胸ぐらを掴んで「新しいゲーム教えて!」って言えばいいと思います。

原宿:それ恐山も対象にならない?

恐山:じゃあやめてください。

ARuFa:SNSでお喋りなゲーム好きを一人でもフォローしていれば、勝手に情報が入ってきますよ!

永田:YouTubeのゲーム実況もいいよね。自分が好きなゲームを実況している人がいたら、その人が他にやっているゲームを見てみるとか。

恐山:アンテナが似ている人を探すのはよさそうですね。

――では、もしみなさんでテレビゲームを作るなら? そしてそれぞれの役割は?

ARuFa:シナリオは小説家の恐山かな。

加藤:ARuFaくんは、音楽?

永田:僕は難易度とかを調整するゲームバランスを担当します。

原宿:そもそも何のゲームを作る?

恐山:せっかくならオモコロの企画を使いましょう。

ARuFa:(盆に菓子を盛り付けてセンスを競う)「菓子盆選手権」とか?

加藤:上から菓子を落として溢れないように消していくシステム。

ARuFa:それ『スイカゲーム』じゃん。

原宿:菓子盆をカスタマイズで軽量化してさ。走らせる。

永田:速さを競うの?

原宿:『菓子盆レーサー』。

永田:お菓子メーカーともコラボできるし案外いいかも。

原宿:じゃあ俺はキャッチコピーを担当しようかな。

ARuFa:どんなの?

原宿:「最後の一撃は、せつない。」

ARuFa:それ『ワンダと巨像』じゃん。

加藤:残ったところだと、僕はプログラム全部か。

原宿:死ぬほど大変なやつが余ったなあ。

永田:でもギャラはきっちり折半で。

原宿:「最後の取り分は、少ない。」

ARuFa:それ『安価と徒労』じゃん。

ながた 1987年生まれ、東京都出身。2009年にオモコロライターとなり、’11年バーグハンバーグバーグ入社。’18年より副社長に。好きなクリエイターは『真・女神転生』『ペルソナ』のキャラクターデザインを手掛ける金子一馬さん。

コート¥121,000 シャツ¥38,500(共にガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール TEL:03・6427・9087) その他はスタイリスト私物

はらじゅく 1981年生まれ、神奈川県出身。’90年代後半のテキストサイト全盛期、クソゲーのレビューなどを行う個人サイト「桃色核実験」を立ち上げる。2008年にオモコロのライターとなり、’12年に2代目編集長に就任。

コート¥121,000 シャツ¥36,300(共にガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール) その他はスタイリスト私物

かとう 1985年生まれ、愛知県出身。ライター、編集者で、スーパーマーケットの精肉部、編集プロダクションを経て、現在はオモコロを運営するバーグハンバーグバーグに勤めている。

パンツ¥40,700(ガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール) その他はスタイリスト私物

だ・ゔぃんち・おそれざん 東京都出身。小説家、作詞家、編集者として活動し、品田遊の作家ネームも持つ。新刊は『納税、のち、ヘラクレスメス のべつ考える日々』(朝日新聞出版)。

ジャケット¥132,000(ガラアーベント/サーディヴィジョンピーアール) その他はスタイリスト私物

アルファ 1991年生まれ、千葉出身。2005年10月、中学2年生の時にブログ「ARuFaの日記」を開設。’14年にバーグハンバーグバーグに入社し、CMなどでも幅広く活動。ダ・ヴィンチ・恐山とWebラジオ「匿名ラジオ」を配信中。

衣装はすべてスタイリスト私物

オモコロチャンネル Webメディア「オモコロ」の人気ライターが出演するYouTubeチャンネル。永田、原宿、加藤、ダ・ヴィンチ・恐山、ARuFaの5人が中心になり、週5回ペースで動画を配信。ボードゲーム、好きなものマジプレゼン、安価な食品の味を見分ける「低レベル格付けチェック」、ダルい商品名の「ダル飯」グルメ企画など、幅広いジャンルの動画を制作している。イベントの開催やグッズの展開も行い、最近はラップグループ「シッコマン イン ザ パーティ」としてシングルもリリース。

※『anan』2024年10月23日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・井田正明 ヘア&メイク・鈴木かれん 浜田あゆみ 取材、文・若山あや 飯田ネオ 撮影協力・スタジオ バスティーユ

(by anan編集部)

PICK UPおすすめの記事

MOVIEムービー