占いをアトラクションのように楽しんでいるのかも。
面白いよね、占いって。何回か行ったこともある。中華街にある手相とか、タロットカードとか姓名判断とか。あと前回レイチェルが書いてたけど、彼女はすごく占いが好きで、自分のオラクルカードとかも持ってるんだよ。だからレイチェルに占ってもらったこともあるし、日々、「今日は開運日らしいよ」とか「かに座は○○に注意だよ」とか教えてくれるから、いつも身近に占いを感じてる。吉方位とか風水も面白いなと思うし、星は興味深いなって思う。
なんだけどヨォーー、オイラは本当にダメなやつでヨォ、言われたことをいっつも忘れちまうんだ。本当にすっぽり。その場はすごく楽しんでるし、メモしたりもする。なんだけど、リアルに3日くらい経つと「なんだっけな~このメモ、なんか怖いこと言われてた気がするな~でもまあいいか~」みたいになっちゃう。未来は私が決めるしな~なんとかするっしょ、って“強いオイラ”がでてくる。多分私は占いをアトラクションのように楽しんでるのかも。ジェットコースター乗り行こう~♪ みたいな。周りの占い好きな人の話を聞くのは面白いし、視える人とかに前世とか未来の話を聞くのもテンション上がるんだけど、マジで忘れちゃうから、私って占ってもらう才能があまりないのでは? って少しションボリしたこともあるよ。あと一回言われたらそれに自分が囚われちゃう気がして怖いのかも。一度、占い師の方に「○月~○月らへんにこの方位に向かって引っ越すと良いよ」って言われたことがあるんだけど、その方位に住みたくなさすぎて「吉方位 無視」で検索したことがあった。住みたいところに住みたいし、家具とかも自分が置きたい場所に置きたいなって思っちゃう。だけど占い自体は好きなんだよな~。だから今後も占ってもらったら、良いところだけ覚えるようにして、カジュアルに楽しんで、ポジティブに取り入れられるところは吸収していきたいな。まあきっとそれも忘れちゃうんだけどね。
チェルミコ 左・Rachel(レイチェル) 1993年生まれ、神奈川県出身。右・Mamiko(マミコ) 1996年生まれ、東京都出身。2014年にchelmicoを結成。デジタルシングル「Question」が現在発売中。
※『anan』2024年7月3日号より。写真・幸喜ひかり ヘア&メイク・ナリタミサト
(by anan編集部)