写真・田尻陽子 文・大澤千穂 PR・星野リゾート
台中の山懐に佇む、水と緑豊かな湯宿へ。
台中市和平區の温泉地。日本統治時代の明治40年(1907年)にタイヤル族によって良質な温泉が発見され、明治温泉と呼ばれた。「七雄」と称される7つの山に囲まれた土地は、温泉だけでなく昼夜の寒暖差が大きいことから「くだものの里」としても名を馳せる。特に7〜8月は名産の「水蜜桃」がシーズンを迎える。
台湾の豊かな自然と温泉に
たっぷり癒されて。
台中市街から車で1時間半ほどの場所にある山あいの里・グーグァン(谷關)。いまから100年以上前に原住民族のタイヤル族によって見いだされた谷關温泉はすぐれた泉質で知られ、台湾各地から多くの人が訪れる。そんな歴史ある温泉地で5周年を迎える湯宿が「星のやグーグァン」。
渓谷の自然や地形に溶け込むように広がる、緑と水の恵みを感じる雄大でラグジュアリーな温泉リゾート。エントランスでスタッフの笑顔に迎えられ、天井の高いエントランスロビーに足を踏み入れるとき…。これからのステイに心が高まる瞬間だ。
土地の草花、特にタイヤル族が親しむ竹を生かしつつもどこか“和”のムードに心安らぐ施設では、広く高くとられた窓や、風が吹き抜ける開放的な廊下によって、グーグァンの自然と一体化したような気分で過ごせる。しかも全49室ある客室は個室半露天風呂完備で、その大半がメゾネットタイプ。「美肌の湯」と呼ばれる弱アルカリ性の柔らかな湯を、プライベートな空間で楽しめる。亜熱帯の植物が茂る山々の南国ムードと、どことなく懐かしい風情が溶け合うグーグァンの集落を遠くに望む個室露天でのひととき。思わず「はるばる来てよかった」とつぶやいてしまうほどに、心も体もほぐれる至福の入浴を楽しめる。
さらにスケール感あふれる湯浴みを楽しむなら、ぜひ大浴場と隣接する露天風呂へ。渓谷の水脈を思わせるジグザグ形状の露天は豊かな緑に囲まれて、森の中にいるような開放感を味わえる。温泉だけでなく、施設内では水や緑の存在を、目や耳でつねに感じていられる。渓谷の水が流れ込み、杉や松が高くそびえる森のようなウォーターガーデン、花々が彩る屋外プール。プールサイドのガゼボ(あずまや)でドリンクを片手に読書はいかが。緑と太陽を感じながら自由気ままにくつろげる、そんなゆとりある休日が待っている。
そしてタイヤル族の文化に触れるワークショップや温泉街散策、周辺のハイキングなどのアクティビティも充実。お楽しみは尽きない。もちろん宿での食事も楽しみの一つだ。大きな窓からウォーターガーデンを望む洗練されたダイニングでは、夜は和を基調に現地の特産物や世界各地の手法を盛り込んだ会席コースを台湾産ワインなどとともに味わえる。そして朝は台湾粥セットをはじめとしたバランスのとれた充実の定食で一日をスタート。
小鳥のさえずり、木々のざわめき、水の音。庭を散策しているときも、温泉を楽しんでいるときも、つねに緑と水の存在を感じる。何よりの癒しは、おおらかな笑顔とさりげない配慮を感じるスタッフのホスピタリティ。台湾と日本、それぞれの魅力が溶け合って…。一度泊まれば、また訪れたくなる。そんなとっておきの場所が、台湾の里山にある。
自然と文化を体で感じる、
星のやグーグァンのお楽しみ。
星のやグーグァン(虹夕諾雅 谷關)
☎050・3134・8091(星のや総合予約) 1泊1名3万8338円〜。台中市街から車で約1時間半、台北市内から高鐵と車を乗り継ぎ約2時間半。桃園空港、松山空港、台中高鐵駅などから有料送迎あり(要予約)。hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyaguguan/
ACCESS NAVI
台中市和平區博愛里東關路
一段温泉巷16號