上段・中川勝就さん、中段左・本田康祐さん、中段右・浦野秀太さん、下段・佐野文哉さん。
――9枚目のシングル『LOVE BANDITZ』がリリースされますが、どんな曲ですか?
中川勝就さん(以下、中川):テーマはタイトルどおり“愛の盗賊”。僕たちのことを知らない人たちの気持ちも獲りに行くぞ、という想いを込めた曲ですね。今までのOWVって、強い曲を出したら次はバラード的な曲を、ということが多かったんですけど、「Gamer」から「BREMEN」とロックな曲を続けたことで、OWVというグループのカラーが確立されてきた。そこにこの「LOVE BANDITZ」なので、OWVにとってはすごく大事な一曲になると思います。
本田康祐さん(以下、本田):初めて聴いた時から、絶対にこの曲だ! とメンバー全員が直感しました。なかなか満場一致で決まる曲ってないんですけど、今回は即決定でしたね。
――これだけ激しい曲なので、パフォーマンスも激しいものになるんじゃないかと楽しみですね。
浦野秀太さん(以下、浦野):今回は踊らないです、ごめんなさい!
佐野文哉さん(以下、佐野):デモを聴いた段階で、この曲は踊らないって決めたんです。でも、ただボーッと突っ立って歌うわけではないです。それもOWVらしくないですし。
本田:端的に言うと、サビに振り付けをあえて作らなかったんですよ。でも、ダンスブレイクもあるし、構成的に踊るパートもあるから、踊らないっていう言い方はちょっと違うんですけど。
佐野:実際、「これで完成なの?」って疑問に思ってるファンの声も届いてるんですけど、今回の狙いはまさにその違和感なんです。だから思い切った決断ではあったけど、僕らとしては狙い通り(笑)。
中川:リリース前にフェスで披露したんですけど、踊らない分、ダンスブレイクが始まった瞬間の歓声は爆発的で、この曲はこれが正解なんだって実感しました。
――あえて違和感を抱かせたかった理由はなんですか?
本田:好きの反対は嫌いじゃなくて無関心だってよく言うけど、それと同じように「なんで踊らないの?」と思ってもらうことで、初めて僕たちを見る人にも気にかけてもらえるきっかけになったら、と思ったんですよね。それは前作の「BREMEN」で1位を獲ったからできたことで。自分たちが培ってきたパフォーマンスとライブを盛り上げる力に関しては自負があるし、フェスでは絶対に盛り上げるという自信もある。今後、OWVのパフォーマンスの幅を広げていくためにも、今回はあえて踊らないという選択をしました。
佐野:僕たちがデビューしたこの4年の間にもボーイズグループはたくさん生まれていて、比較対象が増えた分だけ逆に僕らの強みもわかってきた。そこを突き詰めていきたい、ということです。
――セールス1位にとどまらず、音楽フェスやバラエティ番組でも大活躍されています。OWVというグループの認知度が高まっているのは実感しますか?
本田:ありがたいことに、街で声を掛けられることも多くなりました。「YouTube見てます」って言われたので、「歌もやってます!」って言っときました(笑)。
浦野:文哉は『オールスター感謝祭』のマラソンに出る前から「1位獲ってくるわ」ってずっと言ってたし。
佐野:確信してたからね。だから、走る前はなるべく注目されないようにしてた(笑)。番組には結成当時から縁のあるニューヨークさんがいらっしゃって、MCは今田耕司さんだし、同じ事務所の芸人さんが多くて、心強かったです。
中川:文哉以外の3人は役者もやっていて、役者が3人でアスリートが1人のボーイズグループは珍しいですよね(笑)。
浦野:それ以外でも僕らがやってる小ネタを真似してくれたりする人も増えて、うれしいです。
佐野:願わくばパフォーマンスで認められたいところではあるけどね(笑)。
本田:OWVの強みはこのギャップですね。パフォーマンスは強力に、トークは面白く、という。
9thシングル『LOVE BANDITZ』は6/12(水)リリース。バンドサウンドとスピード感あふれるトラックがMIXされた、盛り上がること間違いなしの夏にぴったりな楽曲。【初回限定盤(CD+DVD)】¥2,000 【通常盤(CD)】¥1,200 【FC限定盤(CD+BD)】¥5,000 Blu‐rayには「OWV LIVE TOUR‐MUSEUM‐」の、片柳アリーナでのライブ最終公演映像を収録。(UNIVERSAL MUSIC JAPAN)
オウブ 2020年9月、シングル『UBA UBA』でデビュー。フェスでは高い音楽性とパフォーマンス、MCでファン以外も巻き込んで魅了。バラエティやYouTubeで発揮される、4人の息の合ったトーク力も強み。昨年は「CASINO」「MUSEUM」と2つのライブツアーを開催。今年は全国47都道府県を回る企画をスタートさせている。
※『anan』2024年6月12日号より。写真・小笠原真紀 ヘア&メイク・Kohey(HAKU) Park youngsun インタビュー、文・尹 秀姫
(by anan編集部)