弱い一面を見ると愛おしくなるのかも。
あ~ちゃん:今シーズンも、いっぱいキュンとしたなぁ。
近藤春菜:うん。私はやす(藤林泰也)にグッときましたね。あのアドリブのシーンとか。
あ~ちゃん:わかる、私も!
近藤:いつもはムードメーカー的なタイプなのに、好きな子とドラマで主演した時は、アドリブに自分の気持ちを込めて…。
谷まりあ:ギャップですよね。わっくん(京典和玖)とか普段からクールな人よりも、やすみたいにいつもはふざけて明るい人が、いきなりマジメに台本とは違う告白めいたセリフを言ったから、より刺さったんだと思う。
福徳秀介:女子では、ののかちゃん(久保乃々花)が大人気でしたね。男子全員の矢印が、一度は彼女に向かっていましたから。
谷:ののかちゃんは自分の意思を言葉にしないんです。アプローチされて、嬉しいとも、そうじゃないとも言わないけど、笑顔なの。男子は「どっち!?」と追いたくなるんじゃないかな。
小森 隼:1対1の時にあの笑顔を出されたら、男子が勘違いしちゃう気持ちもわかります(笑)。
あ~ちゃん:どちらかというと不器用なタイプなのに、天然であれをできるなんて本物の“あざと天使”って感じだよね!
福徳:僕はあの中だったら、りおんちゃん(谷本琳音)がいいなって思いましたよ。
小森:僕も最初はそうでした。
あ~ちゃん:二人とも髪の短い子が好きっていう…(笑)。
福徳:そう(笑)、それもあるんですけど、りおんちゃんの自分に自信がない感じというか。ほんまは魅力があるのに、それに気づいてないっていうのが、なんかいいですよね。
谷:りおんちゃんって、弱みを全部言いますもんね。でも、そういうところがかえって、男の人を「俺が守ってあげないと」っていう気持ちにさせるのかな。
福徳:だと思います。それでいうと、逆にみやびちゃん(飯野雅)は弱みを見せない印象が…。
近藤:好きな人が自分に気がないとわかっても、相手に気を使わせまいと明るく振る舞うとか。
小森:でも、その健気さって難しいですね。もし僕のことを好きな子が、笑顔の裏に悲しい感情を隠していると知ったら、どう接していいかわからないかも。
谷:とはいえ、好きな人だからこそ、ネガティブな面を見せるのは勇気がいりますよね。
小森:確かに…。ちなみに僕は最終的にアユリちゃん(吉永アユリ)推しになりました。お酒を飲む子が好きなので(笑)。
谷:あははは! そういう子はいっぱいいるよ。
小森:アユリちゃんは、お酒に対するスタンスが気持ちいいんです。女の子だから控えようとかそういう考えではなくて、楽しく豪快に飲む、あの感じ。姉御キャラも、いいですね!
キスは恋の足し算ではなく掛け算の法則。
小森:スタジオで見ていて思ったんですけど、誰かを好きになる瞬間って、その人の考えていることが表情や行動に出た時なんじゃないかなって。『ドラ恋』は、男女がペアを組んでドラマのオーディションを受けるじゃないですか。やっぱりみんな俳優さんなので、合格したい。でも毎回1組しか受からないから、落ちた人は涙を流したり、時には怒ってしまったり。いつもは明るく、わーっとやっている人がですよ? そういう表面的じゃない、内から滲み出るものに触れた時に、それまでとは違う感情が生まれる気がします。
福徳:わかります! 例えば男子にモテて陽キャラっぽいののかちゃんですが、前髪を触るクセがあるんですよ。
谷:そうでしたっけ?
福徳:たぶん、自分の中でこの前髪が完璧っていう基準があって、それが崩れると自信のない感じになるんですよね。そういう人間味みたいなところが、男はかわいいなって思います。
近藤:そんな細かいところまで見ていたんですね(笑)。
あ~ちゃん:あと、この番組のドラマには、必ずキスシーンがあるんです。私はキスしたら好きになると思ってます(笑)。
近藤:確かに、そう感じるシーンもあったよね。
あ~ちゃん:私が印象的だったのは、ののかちゃんのキスシーン。その時は別の男子のことが気になっていたけど、演技に気持ちを切り替えてキスシーンに挑んだら、キスした男子のことで頭がいっぱいになっちゃって…。誰が好きかわからなくなってましたね。
谷:あのキスは、不意打ちだったからかな?
あ~ちゃん:アドリブも相まって。キスって誰にとっても特別なものだと思うけど、それを演技とはいえ一緒に住んでいる身近な男子にされたら、そりゃあ気持ちが動くのも、わからないでもないですよ!
小森:でも、ある女の子が片思いをしている男子とキスをしたのに、男子の心が動かなかったっていうパターンもありましたよね。僕はキスって、足し算じゃなくて掛け算だと思うんです。
あ~ちゃん:あ、わかる。
小森:わかります? 足し算だったらゼロに1を足すと1だけど、掛け算だったらゼロに1を掛けてもゼロにしかならない。
谷:ある程度の関係性はできているけど、一線は越えていないっていう間柄での、いきなりのチューは意識しちゃいますよね。あれって何だったんだろうって。答え合わせができるまで、その人のことをずっと考えちゃう。恋愛ってどれだけ相手に自分のことを考えさせられるかが、成否の境目だと思うんです。
近藤:名言でました!
あ~ちゃん:それ、めっちゃいいね。メモメモ…。あと、誰かに取られそうになると燃えるっていうのもあったよね。自分にとって大切な人だったんだってやっと気づく、みたいな。
小森:それもあるかもしれないですね。またののかちゃんのエピソードになっちゃいますけど、2人の男子の間で揺れていた時に、一方の男子のキスシーンを見て、泣いていましたからね。
近藤:辛そうな場面もありましたけど、それも含めて『ドラ恋』を見ていると恋って本当に素晴らしいなって思いますよね。
小森:恋に全力を注ぐと、その人のやりたいことに対する原動力にもなりますし、仲間を思う気持ちにも伝播する。ライバルがいたとしても、自分も誰かを好きな気持ちはわかるから、お互いにがんばろうとエールを送り合えるんですよね。恋がもたらすパワーは計り知れません。
近藤:おっしゃる通り。生きる原動力になるし、あとは純粋に楽しそうだなと。恋していたらヒマな時間なんてないですよね。
あ~ちゃん:…ヒマなの?
近藤:そう。気づいたら全然知らないカップルのTikTokを2~3時間見てる(笑)。
一同:あははははは!
近藤:でも、自分が恋していたら、そんな時間なくなるじゃん。
あ~ちゃん:確かに! 恋は自分の成長にもつながるしね。みんな真っすぐ相手のことを思っていて、この経験ってこれから先の人生でも宝物になると思う。
谷:私が思ったのは、素敵なキスは自分磨きになるということ。キスシーンのあとに、みんなかわいくなったり、かっこよくなったりしていましたからね。
福徳:『ドラ恋』メンバーは、4人の中から“強いて言うならば”という感じで恋の相手を選んでいたと思いますが、僕は恋って誰しもその感覚から始まると思っていて。身近にいる人の中で、一番好きな人は誰なのか。必死で考えたら一人はいるはず。それが現状、恋の相手で、その意味で恋愛をしていない人なんて、いないと思いますよ。
一同:お~!(拍手)
小森:最後も名言でました!
WHAT’S『ドラ恋』?
“恋愛ドラマの共演をきっかけに恋は生まれるのか?”がテーマの恋愛番組『ドラ恋』シリーズ。第7シーズンの『恋愛ドラマな恋がしたい~KISS or kiss~』は今年5月から放送し、ABEMAで全話配信中。恋に不器用なみやびと、天然小悪魔なののか、ちょっぴりしたたかなりおん、一途なアユリ。男子は、みんなに優しいあつきと、恋に積極的なわく、最年長で頼りがいのあるケイスケ、情熱的なやすというメンバー。今秋、新シーズンも放送決定!
写真右上から反時計まわりに、
たに・まりあ 1995年7月28日生まれ、東京都出身。モデル、タレント。雑誌『ViVi』専属モデル、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)などで活躍。
こんどう・はるな 1983年2月23日生まれ、東京都出身。お笑いコンビ「ハリセンボン」ツッコミ担当。コンビで『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)出演。
ふくとく・しゅうすけ 1983年10月5日生まれ、兵庫県出身。お笑いコンビ「ジャルジャル」メンバー。公式YouTubeチャンネル「ジャルジャルタワー」が話題。
あ~ちゃん 1989年2月15日生まれ、広島県出身。3人組ユニット・Perfumeメンバーとしてグローバルに活躍。最新曲「ポリゴンウェイヴ」がデジタル配信中。
こもり・はやと 1995年6月13日生まれ、三重県出身。GENERATIONS from EXILE TRIBEのパフォーマー。ニューアルバム『Up & Down』が発売中。
あ~ちゃん・ドレス¥123,000(パコ ラバンヌ) ピアス¥62,700 リング¥81,000(共にシャルロット シェネ) 以上エドストローム オフィス TEL:03・6427・5901 近藤さん・シャツ¥42,900(メアグラーティア https://meagratia.com) その他はスタイリスト私物
※『anan』2021年8月25日号より。写真・岩澤高雄(The VOICE) スタイリスト・吉田 恵(あ~ちゃん) 吉田ケイスケ(小森さん) 中村陽子(福徳さん) 赤石侑香(谷さん) 松本ユウスケ(anahoc/近藤さん) ヘア&メイク・中野明海(あ~ちゃん) 米持冬花(JYUNESU/小森さん) 信沢Hitoshi(谷さん) 三輪昌子(近藤さん) 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)