スマホのメモ機能を使って日々の学びを書き留めて。
以前、お友達が遊びに来た時のことです。私が何気なく口にした「(食べ物を)ここに分けようか」というフレーズに対して、「今の一言、私もいつか言ってみたい憧れの言葉です! メモしてもいいですか?」と、メモをするポーズをとりながら言われて、こんな一言が? とびっくりしました。それと同時に、嬉しい気持ちになったんです。「そうなんですね~」と言われる時にくらべて、うわべだけでなく本当に心の底から言ってるんだなと思えて、さらに“ちゃんと覚えておきたい”という気持ちが伝わってきました。ただ流して聞くよりも記憶に残り、自分にとっても勉強になります。それに、「メモをしていいですか?」という言葉には、“そんなフレーズが出てくるあなたはすごい”という意味が込められていて、褒め言葉としても使えることに気がついたんです。相手をヨイショする方法としても、わざとらしい感じが一切せず、ちょうどいいですよね。実際、私もそう言われたことで、「他にも何かいい言葉はあったかな?」と考えて、メモしてもらう気満々になってしまったくらい、いい気分になりましたから。日常のちょっとした場面で、こんなに上手に人を喜ばせることができるなんて、本当に素敵ですよね。
まずは、ナチュラルに言えるよう、普段からメモをするクセをつけるところから始めてみるのがよさそうです。誰しも社会人になったばかりの頃は、先輩に言われたことや大事なことをメモにとっていたはず。その時の気持ちを思い出してみましょう。メモ帳を持ち歩かなくても、スマホのメモ機能を活用するとスムーズにできるはず。美味しいお店を教えてもらった時や、素敵な言葉をかけてもらった時など、使える場面はたくさん。早速、やってみてください!
よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。
※『anan』2021年2月17日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾
(by anan編集部)