2年7か月ぶりとなるオリジナルアルバム『AFTERMIXTAPE』をリリースしたKREVAさんに話を聞きました。
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自由に、心のままに。“今”を映す15周年の集大成。

ソロデビューから今年で15周年というアニバーサリーイヤーを飾るべく、年明け以降、精力的に活動を続けてきたKREVA。怒涛の9か月連続リリースを経て、その締めくくりに発表されたのが、2年7か月ぶりとなるオリジナルアルバム『AFTERMIXTAPE』だ。

「これはアルバムではなく、“ミックステープ”を作ろうとして作った作品群なんです。9か月連続リリースの中に、『今までやったことがないことをやろう』っていうキーワードがあったんですけど、ミックステープもその流れの一つ。それにアルバムを作ろうと思っていたら、勝手に身構えてできなかったものが、ミックステープっていう呼び方にした途端、できるようになった。例えるのは難しいけど、自分の中でアルバムがスポーツでいう試合の本番だとしたら、ミックステープは親善試合のような感じ。それぐらいの気持ちで作ったら、自由に作れたんです」

タイトルの「AFTERMIXTAPE」は、昨今のヒップホップにおいて比較的自由に定義されるミックステープと、アフターミックスというコーヒーのブレンド方法を合わせた造語。アフターミックスとは、それぞれのコーヒー豆に適した焙煎をしたあとにブレンドをするという手の込んだ製法で、それが音楽を作る過程にも通じることから、2つの言葉を組み合わせてワンワードに。

「今までだったら『この曲はちょっと…』と考えていたところ、今回は何も考えずに作ることができた。いい音だと思ったら全部使う。内容もテーマ取りも自由。例えば俺、マナーが悪い人は消えろって思うんですけど(笑)、そういう怒りって人と共有できない気がして今まで言わなかったんです。でも、共有するとかしないとかではなく、思いついたら形にする。それでできた曲が『アイソレーター』。ミックステープにしたことで、すべてがそんなふうに心のままに作れたっていう感じです」

確かに収録曲は、スキルフルなラップ曲もあれば、力強い愛の詩もあるなど振り幅が大きい。また、「One feat. JQ from Nulbarich」や「それとこれとは話がべつ! feat. 宇多丸、小林賢太郎」と、フィーチャリングアーティストの顔ぶれも幅広い。

「JQは、去年の『908 FESTIVAL』に出てもらう時に、一緒に曲作ろうっていう話に自然となって、それがここで実現できた。宇多丸さんと賢太郎さんは、近しい先輩の中でもぶっちぎりに賢い二人。その二人から『それとこれとは話がべつ!』って話を聞いたら相当面白いものが出てくるだろうなって思って、俺から投げかけたんです」

振り返ればKREVAの15年は、ラッパーが歌うという当時は革新的だった「音色」でデビューし、いち早くヒップホップをバンド演奏するなど、「やったことがないこと」に挑戦し続けた歴史のようにも思える。

「バンドではいろいろチャレンジしてきたつもりで、それが別のところに生きていたりもする。これからも新しいことには、面白がりながら挑戦できればいいなって思います」

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8th ALBUM『AFTERMIXTAPE』【初回限定盤A CD+Blu-ray】¥4,908 新曲のMV2本とメイキング映像を収録。【初回限定盤B CD + DVD 】¥3,908 【通常盤CD】¥2,908(SPEEDSTAR RECORDS)

クレバ ヒップホップユニット・KICK THE CAN CREWでブレイクし、2004年の活動休止後からソロ活動に専念。‘12年より、9月08日(クレバの日)に「908 FESTIVAL」を開催。

シャツ¥32,000 トップス¥20,000(共にO project) パンツ¥18,000(BASISBROEK) 以上(問)POULOFFICE TEL:03・6427・7081

※『anan』2019年9月25日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) スタイリスト・藤本大輔 ヘア&メイク・結城 藍 取材、文・保手濱奈美

(by anan編集部)

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