脂肪は落とさず鍛える。大きなお尻こそ美しい!
美尻を目指すうえで、まず知っておきたいのが“今”のトレンド。
「ポイントは、ウエストよりもヒップのほうが幅も高さもしっかりあること。お尻のトップが高い位置にあり、適度に脂肪がついていることも大切です。女性は、キレイなお尻=脂肪の少ない小さいお尻と思いがちですが、それは全くの勘違い! 私はぷりっと丸みのあるお尻こそ美しいと思っていて、世界的に見てもその基準は近年さらに重要視されています。お尻の大きい人は、痩せるのではなく形を変えるだけで、美尻に生まれ変わりますよ」とヒップトレーナーの岡部友さん。
そんな岡部さんが、ミニマルにしてベストという美尻トレーニングを伝授。
2024年のなりたいトレンド尻はこれ!
【POINT 1】ウエストとヒップの高低差がしっかりある。
ウエストよりもお尻に高さがあり、幅もお尻のほうが広いこと。それによりウエストとお尻に高低差のある美しいメリハリシルエットに。「お尻とウエストの理想の比率は1対0.65~0.7。これを目安にしながらも、見た目のバランスを大切に鍛えていきましょう」
【POINT 2】ヒップトップが高い位置にきている。
ヒップトップとは、お尻の最も厚みのある部分。ここをお尻の上のほうに持っていくことが大切。「お尻の下と太腿の境目にある脂肪を気にする女性は多いのですが、お尻のトップ位置を上げると、むしろその脂肪が丸いお尻をつくるうえで必要なことがわかるはず」
【POINT 3】痩せすぎず、適度な脂肪が美尻をつくる!
多くの女性が「美尻とは、脂肪の少ない小さいお尻」と思いがちだが、それは間違い。「繰り返し伝えたいのは、美尻には脂肪が不可欠だということ。それには食事も大切で、なかでも平飼い卵は筋肉をつくるうえで必要な栄養素が多種含まれていて効率的」
事前ストレッチ
お尻周辺の筋肉をほぐしておこう。
1、腰と腿をつなぐ腸腰筋(ちょうようきん)を伸ばす。(30秒キープ)
右膝を立て、左膝を床につける。左腕を上げ、左脚の付け根の伸びを感じながら30秒キープ。反対も同様に行う。
2、上体を倒して腿の前後を伸ばす。(30秒キープ)
右膝を立て、両手を右足の前につき、左脚を伸ばす。腿の裏側の伸びを感じながら30秒。
次に、右手で左足を持ち、腿の前側の伸びを感じながら30秒。足を持てない人は前の姿勢をキープでもOK。反対も同様に。(30秒キープ)
【グルートブリッジ】大臀筋(だいでんきん)の上部を鍛えるトレーニング。
お尻の上から下まで広がる大臀筋の中でも、おもに上部を刺激。これを30回行おう。
1、あおむけになり、両膝を立てる。
足は腰幅に開く。置く位置は2の姿勢で膝が90度になるように。
2、足の力ではなく、お尻の力でアップ。
お腹に力を入れ、骨盤を後傾させながらお尻を上げる。肩から膝まで一直線になるように上げ2秒キープ。お尻を下ろし床にタッチしたら、休まず上げる。これを30回繰り返す。
・膝の角度は90度。
【NG】お尻を高く上げようとしすぎて腰が反ると、効果が半減。
【応用編】股関節の上にダンベルをオン。
股関節にダンベルを乗せ、キツいと思う回数+1回。
岡部 友さん ヒップトレーナー。女性専門のフリーウェイトジム「SPICE UP FITNESS」代表。独自のメソッドによる美尻トレーニングが人気。ジムでは少人数制のコースからパーソナルトレーニングまで幅広いメニューを受けられる。
※『anan』2024年5月29日号より。写真・中島慶子 ヘア&メイク・浜田あゆみ 取材、文・保手濱奈美
(by anan編集部)