免疫力低下、生理不順も…医師が「こわ~い体の“冷え”」を解説!

ビューティ
2017.12.14
女子を悩ます体の“冷え”ついて医師・石原新菜先生とコンディショニングトレーナー・有吉与志恵さんが解説してくれました。

冷えの積み重ねが招く、様々なトラブル。

冷え性

単に寒く感じるだけでなく、体の冷えは様々な病気の原因に。

「体温が1℃下がると免疫力は約30%、基礎代謝は約12%低下します。体を健康に保つ酵素の働きも落ち、肌荒れ、イライラや生理不順、不妊症、さらには膀胱炎や痔など、様々な不調を引き起こします。また、ガンが最も増殖するのが35℃台といわれています。冷えは百害あって一利なし。まさに万病のもとなのです」(石原先生)

ダイエットにも大きな影響が。

「冷えると基礎代謝が低下するので、同じものを食べても太りやすい体質に。さらに、体内の老廃物や水分の代謝が悪くなるので、全身のむくみを招きます。ダイエットする場合も、まず冷えを改善することが重要です」(有吉さん)

誰しも、平熱は36.5℃以上がマスト!

体温が低くても“平熱が低い体質”だと思っていませんか? 実はそれは間違い。赤ちゃんは、みんな平熱が36.5℃以上ある。そこから冷える生活を重ねていき、次第に体温が低下してしまうのだ。

「50年前の日本人の平均体温は36.8℃。そこから生活習慣や食生活が大きく変わることによって、半世紀で実に1℃も体温が下がりました。体の循環や内臓の働きは36℃後半でベストな状態となります。現代人の不調の多くは冷えによるものだと知って」(石原先生)

「水銀体温計には37℃に赤い線がありますよね。あれはもともと発熱ではなく平熱を示す線でした。冷えているのを当たり前とするのではなく、温かいことが基本の生活を目指して」(有吉さん)

要点を押さえれば、体温UPはすぐ叶う。

冷え性

“冷え”が体質によるものではないということは、逆に言えば大きな希望ともいえる。日々の心がけ次第で、あなたの体温だって理想的なものになり得るのだから!

「飲むものや食事に気をつけたり、着るものを見直したり、ちょっとしたことなんです。きちんとした知識を持って工夫すれば改善できます。私のクリニックの患者さんも、だいたい1か月くらいで体温が上がってきますね」(石原先生)

「ストレスを溜めると逆に冷える原因になりますから、ストイックになりすぎず、自分にとって負担のないことから取り入れるだけでもいいと思うんです。それが継続の秘訣でもあります」(有吉さん)

石原新菜先生 医師。イシハラクリニック副院長。漢方医学、自然療法、食事療法などにより診療、治療にあたっている。『「冷え」をとれば9割治る!』(海竜社)など著書多数。

有吉与志恵さん コンディショニングトレーナー。独自で開発した「コンディショニングメソッド」により、高齢者から現役アスリートまで、幅広い層を指導。講演会でも活躍。

※『anan』2017年12月20日号より。イラスト・小迎裕美子 文・安田光絵

(by anan編集部)


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