太賀が染谷将太との過去を吐露「あまりしゃべらなかった…」

2016.11.27
ドラマ『ゆとりですがなにか』で見せた恐怖のモンスター社員役で注目された太賀さん。13歳で芸能界入りしてから一歩一歩キャリアを積み上げてきました。今年だけでドラマ2本、映画4本に出演。躍進の年のラストを飾るのが映画『アズミ・ハルコは行方不明』。

そんな今大注目の役者・太賀さんですが、高校時代には友達が売れていくことで、嫉妬の塊になってしまったことも…。

たいが 1993年2月7日、東京都生まれ。'07年、『バッテリー』で映画デビュー。'16年はドラマ『ゆとりですがなにか』『仰げば尊し』で個性的な役を演じて注目を浴びる。深田晃司監督作『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。'17年公開待機作に『追憶』。
たいが 1993年2月7日、東京都生まれ。’07年、『バッテリー』で映画デビュー。’16年はドラマ『ゆとりですがなにか』『仰げば尊し』で個性的な役を演じて注目を浴びる。深田晃司監督作『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。’17年公開待機作に『追憶』。

――同世代の役者さんとの交流が多いですよね。菅田将暉さん、染谷将太さん、二階堂ふみさんetc。

太賀:みんなお互い尊敬し合える関係です。将太は中学生の頃からの知り合い。人生初のオーディションでいっしょになったんです。前日に、将太が出てるドラマをたまたま見て「変わった顔してるな」と思っていたら会場にいて。それから仲良くなって「同じ高校に行こうよ」って誘いました。

――友達の染谷さんが売れていくのを目の当たりにしなければいけない環境って辛そうですね…。

太賀:高校時代はジェラシーがありました。途中からあまりしゃべってないんじゃないかな、僕がジェラりすぎて。若かったし、悔しかったです。でも、お互いの存在を意識していたからこそ高め合えた関係だったように思います。(菅田)将暉も同じような存在ですね。今はジェラシーとかはまるでなくて、こんだけいい俳優が周りにいるなら一緒に作品を作ったり、楽しいことしたいねってみんなで話してます。

――芸能界入りのきっかけは、山田孝之さんの主演ドラマ『WATER BOYS』を見て。それが今や、ドラマやCM、数々の作品で共演する立場に。

太賀:山田さんと共演すると、憧れていた頃の僕に自慢したい、って思います。今でもふと我にかえると「うわ、山田孝之だ!」ってびっくりしますけど、同じ画面にいる以上、そうも言っていられません…。もっと僕も頑張らないと。

――山田さんに憧れていた太賀少年が芸能界に入ったのが13歳。若いのによく決断できましたね。

太賀:環境でしょうね。親も俳優やってますし、僕にとってはサラリーマンの方が現実味がなかったです。

――お父さん(中野英雄さん)がSNSで太賀さんをすごく応援していますが。

太賀:親バカがひどくて…。もう完全に開き直ってますね。制御不能です(笑)。

――芸能界に入る前に思い描いていた理想の俳優像は?

太賀:当初はあったような気がしますけど、最近は憧れの人には絶対になれないんだとわかってきました。さっきのユキオの話に繋がりますけど、なりたい自分となれる自分との差はどうしたってあるわけで。憧れたものに近づくだけがすべてじゃないし、少しずつほんとうにやりたいことが見つかって、それを信じられるようになってきました。けっしてネガティブな意味じゃなく、そう思えるようになってから肩の力が抜けた気がします。

たいが 1993年2月7日、東京都生まれ。’07年、『バッテリー』で映画デビュー。’16年はドラマ『ゆとりですがなにか』『仰げば尊し』で個性的な役を演じて注目を浴びる。深田晃司監督作『淵に立つ』がカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された。’17年公開待機作に『追憶』。

映画『アズミ・ハルコは行方不明』で演じたユキオは、大学を中退し地元に戻り同級生の愛菜(高畑充希)となんとなくセックスする仲に。代わり映えしない退屈な日常を変えるべく、行方不明中の安曇春子(蒼井優)のグラフィティアートを街中に拡散させていく。12月3日より新宿武蔵野館ほか全国公開。
http://azumiharuko.com/

※『anan』2016年11月29日号より。写真・熊谷直子 スタイリスト・石井 大 ヘア&メイク・ESINO インタビュー、文・小泉咲子

(by anan編集部)