鹿児島県/霧島温泉【界 霧島】
神話が息づく祈りの地で大地の恵みをいただく旅へ。
建国の神・ニニギノミコトが天界から降り立ち、頂上に剣を突き立て国の安定を願った――。そんな天孫降臨神話の舞台・高千穂峰の中腹に佇むのが「界 霧島」。霊峰を仰ぐ国宝・霧島神宮から、深い森の中を車でのぼること15分ほど。そこははるかに桜島と海を望む、絶景の湯宿だ。全室桜島ビューの部屋やテラスからスケールの大きな眺めを味わったら、スロープカーで離れの湯浴み小屋へ。体の芯からあたたまる滑らかな泉質を景色とともに味わうなら、露天風呂は絶好のロケーション。遠くの海を眺め、すすき野原を吹き抜ける風の音を聞き、湯に浸かる…大地のエネルギーが体にしみわたるような体験ができるはずだ。
さまざまに移ろう夕暮れの空模様もまた、この宿のお楽しみ。高千穂の峰から流れる霧、山と海の間にたなびく雲海、雲の切れ間から差し込む太陽。天と山と海が一つになる、まるで神話の世界のようにダイナミックな光景に、思わず時を忘れて見とれてしまう。
夜は豊かな自然を映した、海と山の幸もお待ちかね。地元の焼酎とともに郷土料理や黒豚、近海でとれた鮮魚など、霧島の味覚を心ゆくまで…。壮大な歴史を感じ、大自然の恵みに力をいただく。そんな一夜がここにある。
全国から参拝者が訪れる、この地の中心的存在、霧島神宮。
夕食の会席料理の「宝楽盛り」。小皿料理やお造りが一箱に集まる“宝箱”とともに地元の焼酎を。
身も心も浄化される1泊2日の体験を。
薩摩和紙など土地の温かみを感じる空間や、地元のお茶や焼酎を味わう味覚体験。土地の魅力を感じる趣向がいたるところにちりばめられている「界 霧島」。特に運気アップを祈願して充実した時間を過ごしたいなら、霧島神宮に特別拝観できるプラン「霧島開運旅2024」が最適だ。
初日は薩摩和紙の表紙の御朱印帳づくりや、鹿児島県産の希少な焼酎「開運伝説」をいただきながら参拝に向けて思いを高めて。翌日は部屋にある露天風呂で霧島神宮の清め塩を入れて穢れを祓い、“神々の散歩道”といわれる霧島神水峡のウォーキングで心身を整えて、いざ参拝へ。午前中の境内で、穏やかな心で手を合わせ、天に願いを届けることができるのも「界 霧島」での滞在があってこそ。参拝後は、通常非公開の宝物「九面」の特別拝観に、御朱印の授与でさらなる福を呼び込める。
朝夕の食事は豊かな自然の恵み満載。夜は黒豚の天地蒸し、朝は郷土料理や地元産のお米。ご当地の温泉や食を味わい、心もおなかも満たしてこそ運も開けるというもの。
自然豊かな聖地で清らかな空気を吸って、祈りを捧げて、身も心も浄化される1泊2日。思い立ったが吉日。さあ、でかけよう。
窓一面にすすき野原や桜島の絶景を望む客室。南国らしい彩りの薩摩切子の照明や薩摩和紙のランプなど、そのしつらえもご当地感いっぱい。
黒糖焼酎「開運伝説」は毎年限定1000本の貴重な味。
夜の会席から、黒豚の天地蒸し。肉も野菜もたっぷりいただける。
界 霧島 霧島市霧島田口字霧島山2583‐21 TEL:050・3134・8092(界予約センター) 2名1室1名あたり・1泊2食付き¥31,000~ 1泊2日のプラン「霧島開運旅2024」は朝夕の食事付きで2名1室1名あたり¥60,650~(税サ込み) チェックイン15:00 チェックアウト12:00 アクセス/JR霧島神宮駅より車で15分、鹿児島空港より車で45分。館内Wi‐Fi完備。
※『anan』2024年1月24日号より。写真・田中 瞳 文・大澤千穂
(by anan編集部)