【開運】“盛り塩”のお清めパワーを気軽に活用! 基本ルールをQ&Aで解説

2024.1.12
厄除けや縁起担ぎとして、日本では古くから行われている盛り塩。日々、疲れが溜まりやすい現代こそ“塩のチカラ”が必要なのでは? 身も心も清らかな一年を過ごすため、気軽に始められるお清め方法をご紹介します。

もっと気軽に取り入れたい“盛り塩”。

Entame

盛り塩のお清め効果を知っている人は多いけど、「ルールが難しそう」と感じたり、「間違っていたらバチが当たりそう」と敬遠して、実践している人は少ないのが現状かも…。でも「せっかくのお塩のパワーを使わないのはもったいない」と、“毎日の盛り塩習慣”を提唱しているのが、古神道数秘術研究家の中井耀香さん。

「塩がお清めに使われ始めた起源は、古来日本人が龍神がいるとされる海に入って、体や心を清めていた風習からきています。古事記にも、イザナギノミコトが黄泉(よみ)の国(死者の国)から帰ってきた時に、海で穢れを祓ったと記されているほど、お清めパワーのある塩は日本人にとって馴染み深いもの。神社で行われる神事や、本来は神様へ捧げる行事であった相撲で、取組の前に塩がまかれるのも、場の穢れを落として清め、きれいにするためなのです」

神社などの特別な空間ではないけど、自分自身や生活の基盤となる家こそ、盛り塩でこまめに穢れを祓っておきたい、と中井さん。

「外から入ってくる悪い気や、その日自分が受け取った穢れを溜め込まず、毎日祓っておく方がよいからです。特に、人の多い都市で生活している人は必須。家を一歩出れば、知り合いの人からだけでなく、見知らぬ人からも色々なエネルギーを受け取って、心も体も疲れます。また、集合住宅に住んでいると、マイナスのエネルギー(邪気)に満ちた他の住人から影響を受けてしまうこともあるんです。お清めとは、エネルギー管理やリセットのようなもの。塩の力を借りて、不要なものはリセットし、エネルギーバランスを整え、開運に繋げていきましょう」

現代は人からの邪気だけでなく、パソコンなどの電磁波や、不安を煽る情報発信源のテレビなどもお清めの対象になりえる。

「家は、一日の疲れを取ったり、良い気をチャージする大切な場所。最近疲れやすい、人に会うのが煩わしいと感じるなら、ぜひ盛り塩を気軽に試してほしいです」

盛り塩って?

厄を除け、場を清め、良い気を得る風習。
浄化や厄除けに使われる塩を、円錐型などに盛り、玄関や家の中に置く風習として根付いたもの。外から入ってくる悪い“気”や、穢れをせき止める役割があるとされる。塩が非常に貴重だった時代は特に神聖視され、盛り塩をすることで大地や家の住人が力を得ることができる、とも考えられていた。

素朴な疑問を解決! 盛り塩Q&A

気軽に始めてみたいけど、やっぱり気になるのが基本のルールと、やってはいけないこと。神道にも深く精通する中井さんが、分かりやすく、“盛り塩”の押さえておきたいポイントを解説します。

Q、どこに置くのがいいの?

Entame

A、基本は玄関。他は、気になる場所どこでもOK。
まず、外の世界と自宅を繋ぐ玄関ドアの外側に置くのが基本。1個でも十分だけど、そこから部屋の中心を通って、対角線上にある部屋の外のベランダなどにもう1つ置くと、結界が生まれて最強の力を発揮。そのほか、キッチンやトイレなどの水まわり、テレビやパソコンの横もおすすめ。ベッド脇に置けば、睡眠中に自分を浄化してくれる。

Q、どんな時に盛り塩するとよい?

Entame

A、常日頃、手軽にトライしてみて!
ストレス過多の現代社会では、疲れている人も多く、将来は先行き不透明で不安も増加。そうした負のエネルギーを浄化するためには、常日頃、塩のお清めパワーを活用したい。そもそも盛り塩とは何か起こった時にするのではなく、好ましくない事態が起こらないよう、日頃から家や自分を清め続けるために行うもの。思い立ったその日から始めよう。

Q、NGポイントはある?

Entame

A、使い終わったあとの塩の再利用は×。
使い終わった塩は、邪気を吸い込み穢れているものなので、お風呂に入れたり料理に使うなど、再利用するのは断然NG。生ゴミとして捨てて。同様の考えから、誰かが入った塩風呂の再利用も厳禁。入浴は1人1回を守ろう。また、盛り塩を置く場所がキレイでなければ、塩の浄化パワーも弱まるので、置く前にいったん場所を整えることも忘れずに。

Q、どんな塩を使えばいいの?

Entame

A、粗塩がおすすめ。
塩のミネラルがそのまま残っている粗塩がベスト。精製塩は、製造過程で不純物=ミネラルが取り除かれているので、浄化の力も減少していて、水分も抜けきって乾燥しているため、盛り塩の形も作りにくい。疲労感が強い時や誰かに妬まれていると感じたりした時は、硫黄のニオイがして浄化力が強いブラックソルトを入れたお風呂に入ると心身が清められる。

Q、盛り塩の形に決まりはある?

Entame

A、実は、明確な決まりはなし。
特に決まった大きさも形もなく、盛り塩の名前の通り、山のように盛ってあればどんな形でもお清めの効果はアリ。一般的な円錐型や、風水でも縁起が良いとされる八角形にあやかった八角錐、五穀豊穣や商売繁盛の神社・稲荷神社で使われている円柱型など、様々な形がある。きれいに盛るための専門の型も売っているので、好きな大きさと形を選んで。

Q、交換する頻度は?

Entame

A、月に2回は替えるとベター。
時間が経つにつれ塩が持つ浄化力は弱まり、汚れた状態で長期間放置すると邪気が広がっていくので、定期的な交換は必須。毎月1日と15日は神道にとって良い日。そこで、両日を塩の交換日と決めておくと習慣づけやすくていいのでは。ただし、交換するのを忘れていたり、遅れたからといってバチが当たるなどということはないので安心して。

Q、さらに気軽な活用法は?

Entame

A、“吊り塩”やお風呂でもお清め効果アリ。
玄関の外に盛り塩を置くスペースがなかったり、周りから見られるのが気になるなら、“吊り塩”というスタイルでもいい。塩を袋に入れ、紐でドアノブに吊るして。またお風呂に入れて浸かるのも◎。その時、頭頂に塩の山を載せると浄化力アップ。塩を紙で包み、お財布に入れて持ち歩いたり、塩水で手を洗うという簡単な方法でもお清め効果を望める。

中井耀香(ようか)さん 古神道数秘術研究家、開運アドバイザー。中国占術や風水も融合させ、和暦を使った日本人に合う開運法を伝授。お清めに関する著書多数。飾るだけで家がパワースポットになると評判の「金運上昇カレンダー魂ふり」(KADOKAWA)はAmazonカレンダー部門で6年連続1位。Instagram(@youka81_official)で、毎日0時に今日の運勢と開運アイテムを配信。

※『anan』2024年1月17日号より。写真・山口 明 スタイリスト・大谷優依 イラスト・別府麻衣 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)