東京・東久留米市に拠点を置く「学校法人 自由学園」では、高校生が一足先に社会を体験するユニークなカリキュラム「飛び級社会人」がスタート! フランク・ロイド・ライトが設計した国指定重要文化財「自由学園明日館」で出発式も。

高校生が一足先に社会を体験!? 「飛び級社会人」がスタート!

変化が激しく、先行きが不透明で将来の予測が難しい時代を指すキーワード「VUCA」。グローバル化やデジタル化が進む一方で、教育現場でもVUCA時代に合わせた新しいプログラムを導入する学校が増えています。

早稲田大学では2017年、社会人教育の拠点となる「WASEDA NEO」を設置。最先端のビジネストピックなどを扱ったセミナー、ビジネススキル習得を目的とした各種プログラムなどを提供することにより、ビジネスパーソン向けの学びと交流を促進させています。また同志社大学は、2022年5月から、学校向けキャリア教育サービスを提供する企業「Blueberry」と連携し、対象の学生のキャリア教育を目的とした新規プログラムを導入しています。

さらに今年9月には、岩手県の専修大学北上高等学校、栃木県の星の杜中学校・高等学校、東京都のドルトン東京学園中等部・高等部、神奈川県の三浦学苑高等学校、静岡県の御殿場西高等学校、愛知県の名古屋経済大学市邨中学校・高等学校、広島県の英数学館中・高等学校、高知県の土佐塾中学・高等学校の8校が、「High School Consortium(ハイスクールコンソーシアム)」を立ち上げました。このプログラムでは、「全国各地で特色ある教育に取り組んでいる学校同士が協働」するなどの目標を掲げ、VUCA時代における社会で活躍できる人材の育成を目的とした教育を実践していくそうです。

そのような動きのなか、東京・東久留米市に拠点を置く「学校法人 自由学園」では、高校生が一足先に社会を体験するユニークな教育プログラム「飛び級社会人」をスタートさせます。「飛び級社会人」とは、高2生徒全80名がインターン生として4か月間にわたり、IT企業からNPO法人までさまざまな企業や団体に通い、社会を学んでいくプログラム。インターン先として「カンロ」や「KDDI」、「小杉湯」、「コミュニティFM渋谷のラジオ」、「ナッジ」、「みらいくほいくえん」など21企業・団体を発表しています。学校側は正式に単位として認定し、卒業後の進路における選択肢の幅を広げることを目的としているとのこと。

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この「飛び級社会人」のスタートに際し、今月25日には、記念イベントである「飛び級社会人 出発式」も実施されました。フランク・ロイド・ライトが設計した国指定重要文化財「自由学園明日館」に、高2生徒全80名のほか、インターン先企業および団体が集結。生徒からは、自由学園女子部高等科2年の金丸実由さんが代表者として登壇して抱負を語りました。

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生徒代表の金森さんは「飛び級社会人を通じて、自分の社交性や積極なところを伸ばしたい。社会に出て、たくさんの方と知り合えることができるこの機会で、たくさんの人と関わり、これまでにない視点から、新しいことを学びたい」と述べました。

従来の偏差値教育にとらわれない教育現場での新しい取り組みが、今後も加速していきそうです。


【関連リンク】
自由学園
https://www.jiyu.ac.jp/

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