キュアプリズム/虹ヶ丘ましろ役・加隈亜衣「特に映画の後半は、 胸熱シーンの連続。 泣いちゃうかも…」

2023.9.24
2020〜’21年に放送された『ヒーリングっど♥プリキュア』でヒーリングアニマル〈ラビリン〉を演じていた加隈亜衣さん。今年は『ひろがるスカイ!プリキュア』でプリキュアの一人、キュアプリズム/虹ヶ丘ましろとして作品に参加。
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「もともとプリキュアという作品に対しては、〝女の子の憧れ〞とか〝キラキラ〞といったイメージがありました。でも『ヒーリングっど♥プリキュア』に参加させていただき一話一話世界観を体感する中で、元の印象に加えて、誰でも弱さや駄目な部分があってもいいし、それを仲間と一緒に支え合い補い合いながら、一歩一歩強くなる、それがプリキュアなんだ、ということを知りました」

今年は『ひろがるスカイ!プリキュア』でプリキュアの一人、キュアプリズム/虹ヶ丘ましろとして作品に参加。

「キュアブラックをご担当されている本名陽子さんとご挨拶する機会があり、〝バトンを受け取ったので、精一杯頑張ります!〞とお伝えしたところ、〝あなたたちならではの色を見つけて、思い切り楽しんでね〞と声をかけてもらい、少しプレッシャーから解放された気がしました。プリキュアはみんなの憧れやキラキラ、そして純粋な気持ちが詰まった子たちばかり。でも私自身は彼女たちのように真っすぐではないし、駄目なところがたくさんあるんです。だからこそ、つらいときや気持ちが弱っているときには〝私、プリキュアをやっているんだから頑張ろう!〞と自分を励ます原動力になっています。そういう意味でもプリキュアの力ってすごいです(笑)」

演じているましろは、「人の気持ちに寄り添えて、人のいいところを見つけられる、そんな優しさのある女の子」と加隈さん。

「私からすると、料理が上手で素敵なところばかりを持った人なのに、本人的には自己肯定感が意外と低い。その辺がすごくリアルな子なんです。ましろちゃんは失敗した自分を見せたくなくて作り笑顔でごまかしたりするんですが、そういう経験をしたことがある人っていますよね。でもそんな彼女がプリキュアになって誰かを救っている。普通っぽさや完璧じゃないところが見ている人の心を震わせるのかな、と思います。あと、結構ツッコミ上手なところもあって(笑)。ちなみに映画の中で、〝渾身のツッコミ〞と脚本に書かれているシーンがありまして、私はそれを読んだとき、〝あなた、ここで行ける子なのね!〞と驚いたんです。ぜひそこも映画館で楽しんでほしいです!」

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もともとは小さな子どもたちに楽しんでもらうために作られた「プリキュア」シリーズ。でも実は、大人の心を震わせるようなメッセージがギュッと詰まったアニメーションでもある。



「『ふたりはプリキュア』のキャッチコピー〝女の子だって暴れたい!〞を読んだとき、私はこの作品が持つ〝挑戦心〞を感じました。毎年提示されるテーマはもちろん、例えば今年は男子のプリキュアが登場するなど、常に新しいことにチャレンジし続けている気がします。大人の方がプリキュアを見ると、あちこちで涙してしまうことがあるという声を聞きます。今回の映画も、特に後半は胸熱シーンの連続なので、劇場でそれを噛み締めてほしい。きっと〝心の栄養〞になる何かを持って帰ってもらえると思います」

Cure Prism / Mashiro Nijigaoka 虹ヶ丘ましろはソラシド市の中学2年生。優しくて思いやりがあり、料理や自然についての知識も豊富。両親は海外赴任中で祖母と2人暮らし。光のプリキュア〈キュアプリズム〉に変身。

Ai Kakuma 代表作に『ヒーリングっど♥プリキュア』のラビリン、『青のオーケストラ』の秋音律子など。今秋アニメは『攻略うぉんてっど!』に出演予定。趣味は趣味探し。カッパ捕獲許可証を取得。

プリキュア 2004年より放送されているアニメシリーズで、普通の女の子がプリキュアに変身し、激しいアクションで敵と戦う物語。プリキュアはプリティとキュアを合わせた造語で、開始当初のキャッチフレーズは“女の子だって暴れたい!”。第1作の『ふたりはプリキュア』に始まり、20 作目が現在放送中の『ひろがるスカイ!プリキュア』。

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『映画プリキュアオールスターズF』
声の出演/関根明良、加隈亜衣、村瀬歩、七瀬彩夏、古賀葵ほか 映画主題歌/「うれしくて」いきものがかり 原作/東堂いづみ 監督/田中裕太 脚本/田中仁 全国で公開中。https://2023allstars-f.precure-movie.com
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会

※『anan』2023年9月27日号より。

(by anan編集部)