仲良し過ぎる上司と部下! YouTuber・けーさんとたろー「お互い知らないことがない」

エンタメ
2023.03.06
舞台はオフィス、演者はスーツ姿のサラリーマン2人。YouTubeチャンネル「けーさんとたろー」には、日常のささやかな、いや時に行きすぎたイタズラ動画が満載だ。上司と部下の関係を、こんなにも楽しいものにする秘訣とは?

二人の長所を組み合わせ、最適解を一緒に考える。

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上司のネクタイを冷凍したり、部下のマスクを臭くしたりと、お互い全力でドッキリに励むけーさんとたろー。その仲良しの謎を探りに、収録現場のオフィスへ。

――お二人が知り合ったのは?

けーさん:地元が一緒で同い年で、大学時代に下町ネットワークで繋がったんです。大勢で飲むと大体いる。遊ぶことはなかったけど。

たろー:いわゆる“成人式にいる人”(笑)。けーさんは成人式、二日酔いで来なかったですけど。

けーさん:人生イチの後悔。僕は新卒でYouTuberやインフルエンサーのプロダクションに。

たろー:僕は防犯カメラの営業してました。「防犯カメラから最も遠い男」と呼ばれて(笑)。

けーさん:そのあと二人で同じ会社に転職して同期になって。さらに僕が今の会社に移り、1年後にたろーが入社して、上司と部下に。

たろー:そこで敬語になりました。

――友達から上司になると、態度を変えるのも難しかったのでは?

たろー:でも、僕らの仕事は人材派遣なので、アルバイトさんが事務所に来ることがあるんです。そこで部下が上司にタメ口で話してたら「友達同士で働いてるの?」って不審がられるじゃないですか。そこはしっかりしようと思って。

――なぜYouTubeを?

けーさん:拘束時間が長くて、合間にいたずらのやり合いしてたんで、動画にしてみようかって。

たろー:もともと二人とも地元の友達と「へそ納豆」ってグループでYouTubeチャンネルをやってたんです。今とは方向性が違って過激でしたけど。

けーさん:へそ納豆かコムドットかって言われてたよね。

たろー:それはないです。

――(笑)。経験があったんですね。

けーさん:で、TikTokがすこしバズって、会社にバレて。社長に「お客さんに見られちゃうんじゃない?」と詰められて、「見ると思います」って答えました。

たろー:普通の回答(笑)。

けーさん:でも続けたんだよね。撮るのは業務時間外だし、仕事は仕事でちゃんとやってるからって。

たろー:今では撮影場所も貸してくれて。会社には感謝しています。

――元友達とはいえ、ここまでツーカーな間柄って珍しいですよね。

けーさん:たろーが入社した頃は一日中話しまくったんですよね。サッカー見た、見てない、あの選手が好き、嫌い……全部話してきたから、こういうときこう思うだろうなってすぐわかる。お互い知らないことがないんですよ。

たろー:今も何でも話しちゃう。だから生配信とかできなくて(笑)。

けーさん:喋りすぎて、去年の忘年会も全然盛り上がらなかったし。

たろー:ほんと(笑)。ただ「頑張っていきましょう!」って叫んだ。

――(笑)。仕事面でコミュニケーションを円滑にするルールは?

けーさん:お互い負けん気が強いので、意見が割れることもあります。でも、揉めたり怒鳴ったりはないです。何かあったらいったんストックして、冷静に話すタイミングを待ちます。

たろー:距離が近いぶん、つい自分の意見を言いすぎてしまうこともあるんです。でも「一回やってみたら」と機会をくれるし、ダメでも時間を作って説明してくれる。嫌々仕事をすることはないですね。

けーさん:たろーは最終的に上司を立ててくれる感じがあるよ。

たろー:経験値は上司のほうがありますから。信頼してます。

――上司と部下の関係で悩む人に、伝授できるコツはありますか?

たろー:うーん、「適度に生意気になる」ですかね。最初は取り繕いつつ上司を観察して、趣味を聞き出しながら、ちょけたりふざけたり。リアクションが来たら、もう関係性はうまくいってます。

けーさん:僕は「まず相手のデータを取る」。先入観で相手を決めつけず、分析材料を集める。すると、言われたら嫌だろうな、というポイントを避けられる。部下がいないと仕事にならないですから。

――お互いのいいところってズバリどこだと思いますか?

たろー:僕にとっての優しい上司は、“見てくれる人”。けーさんは僕らをちゃんと見てる。だから頑張ろうって思えるんです。

けーさん:(嬉しそうに)そう? たろーは、もうパワーが圧倒的。

たろー:そこ!?(笑)

けーさん:詰んでるエンジンがズバ抜けてて、能力値のペンタゴングラフでいうとパワーだけぶっ飛んでる。だから他のことは許せるし、人としてすごいなと思います。

たろー:じゃサンシャイン池崎さんでもよかったってことですか?

けーさん:そうかも(笑)。

けーさん(写真右)、たろー(写真左) 共に1995年、東京都生まれ。人材派遣会社「LINE CAST SUPPORT」に勤務しながら、2020年3月にYouTubeチャンネル「けーさんとたろー」を立ち上げる。登録者数は約53万人(2月17日現在)。https://www.youtube.com/@kesantotaro

※『anan』2023年3月8日号より。写真・Sakai De Jun インタビュー、文・飯田ネオ

(by anan編集部)

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