“フェスを止めない!”。熱い想いが一つになって、フェスが帰ってきます。【anan編集部リレー日誌】

2022.8.2
連日、新型コロナウイルスの感染者数が増加していますが、そんな中、今年の夏、野外音楽フェスが帰ってきます。7月からすでにいくつか開催されていますが、8月、9月、いよいよ本格的なシーズンがスタート。その多くは3年ぶりの有観客での開催です。今回、夏フェス本番を前にして、フェスに携わる、主催者、出演するアーティスト、そして自ら主催し出演するアーティストの方々にインタビューをさせていただきました。この2年、中止の決断に至らざるを得なかった無念さ、どうしたらまたフェスができるようになるのか悩み、考えて考えて、どういう想いで過ごしてきたのか…。そして、やっとたどり着いた2022年夏!

普段、アーティストの方にインタビューをするのは、新譜をリリースするタイミングであることが多く、なので当然取材も、楽曲の話に終始します。恐らく慌ただしいスケジュールでたくさんの取材を受け、何度も同じような質問を受けることも多いからか、どちらかというとみなさん、淡々と答えてくださる印象が。でも今回は、みなさんの言葉ひとつひとつの熱量がかなり高かった気がします。「フェスの間、自分のステージ以外の時間も楽屋で休むことはほどんどないですよ」と言う西川貴教さんは、イナズマロック フェスの主催者としての役割もいろいろあって大変と言いながら、本当にその時間が戻ってくるのがうれしい、という表情をしていらっしゃいました。氣志團万博を主催する氣志團の綾小路 翔さんは、予定の取材時間を大幅にオーバー。それでもまだまだ話したいことがある様子でした。さらに、「制限された中でも、楽しんでみんなで今年の夏を完走したい!」と言うマキシマム ザ ホルモンのナヲさん、「3年間で成長した姿を見せたい」と言うmiletさん、何本ものフェスへの出演を控えるお二人も、昂る気持ちを抑えられないよう。

そしてROCK IN JAPAN FESTIVALを主催するロッキング・オン・ジャパンの海津亮さんの「私たちだけでなく、参加するみなさんがフェスを守りたいと思ってくれていると気づいた」という言葉にも、ハッとさせられました。主催者はもちろん、ファンのみんなに会いたい、喜ぶ顔が見たいというアーティスト、そしてフェスを守りたいという参加者の気持ちが、フェスの開催に欠かせないんだと。

先日、ある女性アーティストのライブに行ったのですが、会場はキャパ100%のお客さんが入っていたものの、もちろんマスク着用で歌うのもNG。コール&レスポンスもできないなか、拍手、手拍子で応え、MCタイムでは、一人でいっぱい話してかけてくれるアーティストに、カラダを目一杯使ってジェスチャーと笑顔で返し、制限があるライブをアーティストと観客が一緒になって楽しもうとしていました。ライブの最後にアーティストが、「いつになったらみんなの声を聞けるようになるのかな?」「でも、その日は必ず来るはず。だからそれを信じて、逆にいま頑張ることができる!」と話すのを聞いたとき、今回取材させていただいたみなさんの言葉とシンクロしてしまって…。今年の夏、すべてのフェスが無事開催されますように!ってあらためて思いました。そして、今回の記事を一人でも多くの人に読んでほしいとも。フェスに関わる人たちの熱い想いが詰まったインタビュー、ぜひ読んでください! (K・M)



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