出会った女性がネタの源という横澤夏子さんが、街で見つけたいい女を実演。今回は、人が嫌だと思うことを率先してやる女性、「下処理をしてくれる女」になりきり。

料理で手間のかかる工程を体験してみることが大事。

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実家にいた時、ご近所に住んでいる奥様からエビをいただいたことがあったのですが、そのエビはすでにお刺し身になっていて驚きました。おそらく、ご自身でさばいたのか、頭や殻、背わたなどもきれいに取り除かれていました。その、“あとは食べるだけ”という状態にしてくれていることに、“手間をかけてくださって、なんてありがたいんだろう…!”と思いました。この出来事を思い出したのは、先日、エビフライを作った時に、あまりの下処理の面倒くささにうんざりしたことがきっかけでした。エビフライでこれだけ大変なら、お刺し身にするのはもっと手間がかかっただろうし、その近所の奥様をもっと敬えばよかったなと。私からすると、料理でスポットライトを浴びるのは、やはり焼くや揚げるといった一瞬で、その前にある下ごしらえは地味なんです。労力を使う大変な工程だからこそ、そこを請け負ってくれる人はありがたいなと感じました。スーパーで売られている三枚におろされた魚もそう。カットされた唐揚げ用のお肉も、ヌルヌルのまな板を洗う手間が省けるだけで本当に助かりますよね。料理番組に出演した時も、食材がすでに切られた状態なのでスムーズに作れて、心から崇拝しました。

まずは、下処理をしてくださる人のありがたみを知るために、自分でエビやレバーなど手間のかかる食材を使って料理をしてみるといいと思います。すると、外食に行った時にもていねいな処理に気づけて、食材を育てている人に対しても「虫の駆除をしてくれてありがとう」と、手間をかけていることへ感謝の気持ちが生まれるはず。いま流行っているミールキットで料理をして、食材をすぐ使えるように準備してくれた人に思いを馳せるのもよさそうです!

よこさわ・なつこ 芸人。“ちょっとイラッとくる女”のモノマネで大ブレイク。婚活で培ったテクニックをまとめた著書『追い込み婚のすべて』(光文社)が発売中。昨年2月に第一子を出産。

※『anan』2021年8月25日号より。写真・中島慶子 イラスト・別府麻衣 文・重信 綾

(by anan編集部)

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いくら説明しても分かってもらえないので、実際に体験してもらうほうが早いと考える傾向がある日です。同じ経験をすることでの絆や共感――といえば柔らかく温かな印象すらありますが、実際には強引さや強情さが出やすい日ですので、無理筋なことを言ったりしたりするのは避けましょう。何事も穏やかに、素直に接して吉です。

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