ヘルシーな美ボディに! 簡単“骨磨き”で老廃物をリセット
盲点となる骨の老廃物を手で磨いて美ボディに。
老廃物の除去が健康美の秘訣。これは骨にも言えること。
「骨や関節のまわりに“瘢痕(はんこん)”という老廃物がたまると筋肉や関節の動きが制限されてしまいます」
と話すのは国内で唯一、瘢痕組織除去施術をする田所新一郎先生。特に老廃物がたまりやすい部分を集中的に押しほぐす「骨磨き」を考案。
「骨を定期的に磨くと老廃物や脂肪の蓄積を防げて引き締まったボディに。制限されていた筋肉や関節の動きがスムーズになれば代謝アップにも有効です。また、骨の位置を正せばいつしか常態化していた悪姿勢も改善され、肩こりや首のハリが軽くなります」
骨まわりを磨いてストレッチで筋膜を緩める。この一連の流れにより全身しなやかに。
「少し圧を感じる強さで1か所につき5~10秒押し込みます。肌と指の間にティッシュを挟むと指が滑りにくくおすすめです」
・骨盤…骨盤の歪みやリモートワークなどでの座位中心の生活により老廃物がたまった骨盤を磨くことが、きれいな姿勢や美脚になる近道。
・肋骨…肺や呼吸器などの臓器を守る肋骨は上半身の主要な筋肉とつながっており、老廃物を取り除くだけでも上半身のシェイプ効果は絶大。
・鎖骨…鎖骨を磨くと顔のたるみを防げるうえに首~肩の動きがスムーズに。また、むくみが取れて女性らしい華奢なデコルテも手に入る。
HOW TO
1、体が温まる入浴中や入浴後がおすすめ。
2、磨く時の力加減は、痛みを我慢できる程度。
3、骨を磨くスピードは、ゆっくりと行う。
基本の手の形
支え手磨き
顔の骨など細かいパーツの骨を磨く時にぴったりな手技。片手を逆の手で挟み固定した状態で、下の手の指を細かく動かす。
両手重ね磨き
しっかり強く磨きたい時に。利き手に逆の手を重ねて上の手の力を利き手に伝えつつ、親指以外の4本の指を細かく動かす。
指押し込み磨き
親指以外の4本の指を揃えて丸める。アーチを保ったまま磨きたい骨に指を押し込み、老廃物を削り取るよう細かく動かす。
骨盤磨き
骨盤の下部や太ももの付け根の外側にあたる大転子付近にたまった瘢痕を流すことでセルライトや下半身太りの予防はもちろん、骨盤まわりの動きが改善されて代謝アップに!
1、膝を内側に倒し、膝下を外に投げ出す。
股関節まわりを緩める。片方の脚の膝を内側に倒して床につけておき、膝下はそのまま外に投げ出す。逆側の脚は膝を曲げても伸ばしても、最もラクに感じる姿勢でOK。
2、股関節に指を押し込み、下から上へ流す。(左右各10回)
骨盤の下部や大転子を磨く。両手重ね磨きの形にして、指が股関節の骨に当たるまで押し込む。指を骨に垂直に当てた状態で下から上に10回、ゆっくり細かく動かす。
仕上げ…多角的に骨盤を伸ばして股関節まわりをスムーズに。(左右各20秒)
仰向けになり膝を腰幅程度に開いて立てる。左足首を右膝の外側に当てたら床にお尻の両側をつけたまま、左足の重みを使って右膝を内側に倒して20秒間キープ。反対側も同様に。
たどころ・しんいちろう 健康運動指導士。「パーフェクトボディーライフ」代表。俳優やモデルを多く施術。YouTube「田所先生の小顔脚痩せ大学」ではボディケア動画が充実。
ブラトップ¥8,250 レギンス¥9,900(共にナージー/ジュンカスタマーセンター TEL:0120・298・133)
※『anan』2021年5月26日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ) モデル・松木育未(LIGHT management) イラスト・井上 明 取材、文・門上奈央
(by anan編集部)