『名探偵コナン』沖矢昴にはまだ謎が!? 声優・置鮎龍太郎が唱える“説”とは?

2021.5.1
1年間の公開延期を経て、現在絶賛上映中の劇場版『名探偵コナン 緋色の弾丸』。物語の中心となる“赤井一家”赤井秀一のもう一つの姿である沖矢昴を演じる置鮎龍太郎さんにインタビューしました。

出来上がった作品を観て、改めて、昴くんの活躍に感動しました(笑)。
沖矢 昴 as 置鮎龍太郎さん

seiyu

――今回、赤井秀一と、そして沖矢昴が重要な役どころになると聞いたときの感想を聞かせてください。

最初は、「またまたご冗談を~。赤井さんがメインでも、『純黒の悪夢(ナイトメア)』みたいに昴くんの出番はない映画があったことを、僕は知ってますよ~!」と思っていたのですが。シナリオを読み、収録台本を受け取り、そこでやっと信じられました(笑)。今年になって出来上がった作品を拝見しまして、改めて、昴くん、めっちゃ活躍してたんだと感動しました。

――沖矢昴をどういうキャラクターだと理解され、役作りをされていますか?

正体が明かされる前は、ミステリアスな雰囲気にひたすら重点を置いて、演技をしていました。中身が赤井さんだと明らかになった後は、探偵団の子供たちの前で見せる普段とのギャップや、素をさらしてもいいコナンくんとの会話など、出番の度に、やれることが確実に増えてきている気はしますね。

――沖矢さんのカッコよさ、魅力的に感じているところがあれば教えてください!

やはり、“中身が赤井秀一である”ところになるのでしょうか? 蘭役の山崎和佳奈さんと私だけは、“沖矢昴の姿をしたまったくの別人がいる、あるいはいた”という説を提唱しているんです。何かまだ明かされていない謎があるのでは…と思っています。

――別の顔がある(しかもその顔を演じるのは別のキャストさん)キャラを演じるのは、難しいですか?

こんなに堂々と先輩のお芝居を盗んで皆さんの前で披露する役は、正直、精神的疲労が過ぎます(笑)。少しでも池田秀一さん演じる赤井秀一のニュアンスが出せるように必死ですが、楽しんでもやれているので、多少は成長した…いや、まだまだ修業中です。そういえば試写を観ながら、今回の劇場版に関して「いつもよりかなり(赤井要素を)マシマシで」と収録序盤にオーダーを受けたことを思い出したのですが、どう見えるかは、皆さんに判断を仰ぎたいところです。

――待ち望んでいるファンへ、メッセージを!

お客様はもちろんですが、演者をはじめ関係者も、いつ公開できるんだろう? と、当初は不安だったに違いありませんから、僕も公開は素直に嬉しいです。先んじて劇場公開された『緋色の不在証明』や、配信やTVでの緋色シリーズの放送などで、きっと皆さん予習復習万端だと思います。1年間の想いと努力を、劇場でぜひ昇華させてくださいませ!

おきあゆ・りょうたろう 声優、ナレーター。出演作に『テニスの王子様』手塚国光、『地獄先生ぬ~べ~』鵺野鳴介、『スラムダンク』三井寿など。

『名探偵コナン 緋色の弾丸』 4年に一度の祭典〈WSG〉が開かれる東京。開会式にはリニアの開通も。スポンサーを集めたパーティで企業のトップが相次いで拉致される。コナンの推理により、15年前米国で起きた拉致事件との関連性が浮かび上がり…。原作/青山剛昌 監督/永岡智佳 脚本/櫻井武晴 音楽/大野克夫 主題歌/「永遠の不在証明」東京事変 ©2020 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

※『anan』2021年5月5日-12日合併号より。作画監督・須藤昌朋 レイアウト・山本泰一郎 原画・かわむらあきお 仕上げ・藤原優実 背景・福島孝喜(石垣プロダクション)

(by anan編集部)