川谷絵音も注目! yonawoデビューアルバムの魅力は“ふわふわ”感?

2020.11.12
肩肘張らないローファイな感覚が今っぽさを醸すネオ・ソウル・バンド、yonawo。自主制作でリリースした音源に、SNSで川谷絵音や小袋成彬が反応を寄せるなど、デビュー前から注目を集めていた。昨年、メジャーデビューを果たし、待望のフルアルバム『明日は当然来ないでしょ』をリリースした。
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「最初は、とくにコンセプトも決めてなかったんです。ただ、みんなでアレンジをあれこれ作っていく中で“浮遊感”みたいなものがあるなと感じて。それは落ち着かない不安定さというより、なんだか居心地のいい、気持ち良さのあるふわふわとした感じ。それをアルバム全体から感じてもらえたら」(荒谷翔大・Vo)

彼らの代表曲でもある「天神」などボーカルの荒谷が高校生の頃からストックしていた楽曲だけでなく、新たに書き上げたものも多い。メンバー同士でじっくり吟味しながら、はじめてのアルバムの一曲一曲を選んだそう。

「僕らのグループラインがあって、ふだんからそこでくだらない話から音楽のことまでいろんな話をしています。今回、コロナの自粛期間もあったので、動画を添付して“こういう感じ、どう?”“いいじゃん”って話し合って。集まれなくて困ったけど、逆にそれぞれが制作にじっくり向き合えたから、それはよかったかなと思ってます」(斉藤雄哉・Gt)

荒谷と斉藤は中学時代からのサッカークラブのチームメイトで、メンバー全員が高校時代からのつながり。バンドである以前に、そもそも気の置けない友達同士であることがyonawoのリラックスしたムードを醸し出しているのかもしれない。

「高校生の時に、荒ちゃんの歌詞とか耳なじみのいいメロディ、持っている壁のない世界がいいなってはじめて思って。それをずっと共感していたいと思ってたどり着いた先が今です(笑)」(野元喬文・Dr)

「今だってみんなで騒いでいる時がいちばん盛り上がる(笑)。僕たち、福岡に住んでいるので東京で仕事があると1台の車に乗って移動するんです。車中では、お互いのおすすめの曲をかけたり、全員が好きなアークティック・モンキーズを熱唱したり。そういう時間が楽しいから、福岡に住んで自分たちらしく活動をする今のスタイルを大事にしたいなと思っています」(田中慧・Ba)

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ジャケットのアートワークは野元が描いたものをベースに一般に公募して選ばれたもの。『明日は当然来ないでしょ』【初回限定盤(CD+DVD)】¥3,600 【通常盤(CD)】¥2,800(WARNER MUSIC JAPAN)

ヨナヲ 写真左から、野元喬文(Dr)、田中慧(Ba)、荒谷翔大(Vo)、斉藤雄哉(Gt)。2018年結成。自主制作した2枚のEPはいずれも入荷即完売に。’19年に配信限定シングルをリリースし、メジャーデビュー。

野元さん・ジャケット、パンツ(共にカズキナガヤマ) 靴(ブローム) 以上スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575 インナー(カーリー/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762) 田中さん・ジャケット(サウル TEL:080・1687・0445) スウェット(レザー アンド レース TEL:050・1499・3704) パンツ(シンヤコズカ/エムエイティティ INFO@THE-MATT.COM) 靴(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515) 荒谷さん・Tシャツ(ピッツ TEL:03・6447・4324) パーカ(ネーム TEL:03・6416・4860) ジャケット(レザー アンド レース) パンツ(サバイ/ヘムトPR TEL:03・6721・0882) バングル(ヨハン シルバーマン/ティーニー ランチ TEL:03・6812・9341) リング(キュイエール アン 925/シャポリエ クール TEL:06・6202・3730) 斉藤さん・ジャケット、パンツ(共にワイ.オー.エヌ./スタジオ ファブワーク) スウェット(レザー アンド レース) 靴(セブン バイ セブン/サカス ピーアール) その他はスタイリスト私物

※『anan』2020年11月18日号より。写真・井手野下貴弘 スタイリスト・市野沢祐大(TEN10) 取材、文・梅原加奈

(by anan編集部)