今作では、カメラアングルを変更したり、フィルター加工ができるなど、カメラ機能の自由度が格段にアップしたことも話題となっている。そこで、ビギナーでも簡単に雰囲気のある写真が撮れる方法を、プロの目線から紹介してもらいました。
「斜めから撮影をすることで立体感を演出したり、光がどこから差しているかを考えて撮るといいと思います。これは、僕が普段の撮影で意識していることでもあります。種類の豊富なフィルターも、選び方次第で雰囲気がガラリと変わるので、自分が表現したい世界観を考えて選んでみましょう」
自分好みのシーンを切り取り、SNSに気軽に投稿できるところも大きな魅力に。早速、トライ!
1、斜め効果で立体感を出す
「正面から撮った時にくらべ、被写体を斜めからとらえると、写真に立体感が生まれます。自宅や島民たちの家の中では、アングルを360度動かすことができるので実践を」(内田さん)。家の外では正面からしか撮影できないが、ポストを開ける時に画面が斜めになる特性を活かして斜めのアングルで撮る人も。
2、光の方向を意識して影を活用
『あつ森』内の時間は現実の時間と連動しているため、時間帯で光の差し方や当たり具合が変化する。「影を活用すると写真の表情が豊かになります。光がどちらの方向から当たっているかをチェックして、影の長さや色の濃さを見極めましょう。あえて逆光にするのもいいし、木などの影も演出に使えます」
3、写真に状況を落とし込む
「生活の一場面を切り取りたいと思った時には、写真に状況を落とし込むとうまくいきます」。顔を正面に向けると“撮りました”感が出やすいので、横や後ろを向いた“何かをしている”ことが伝わる瞬間を撮影してみてください。島の生活を覗き見しているような感じが演出できると思います」
4、ライトとフィルターを使い分け
フィルターは全8種。「『くっきり』は、コントラストがつくので海辺などでパキッとした写真が撮りたい時におすすめ。『ポップ』は彩度が高く、柔らかな『ふんわり』は冬の景色に合いそうです。家の照明も雰囲気を変え、温かみのあるオレンジはウッディ調、白い光はインダストリアルな雰囲気を演出します」
5、ピンボケを狙う
インテリアや植物など、何かしらのモノ越しに撮影することで、こなれた雰囲気に仕上がる。「この時、思い切り引きから撮るのではなく、対象に少しだけズームして、手前の部分をぼやかすようにすることがポイントです。こうしてピンボケを狙うことで、より、リアルで自然な雰囲気が漂う写真を撮影できますよ」
うちだ・ひろみち フォトグラファー。The VOICE MANAGEMENT所属。小誌をはじめ、さまざまなファッション誌や広告、カタログなどの撮影を担当している。ゲーム好き。
※『anan』2020年9月30日号より。写真・内田紘倫(The VOICE) 取材、文・重信 綾 ©2020 Nintendo
(by anan編集部)