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「『女帝 小池百合子』から入るのもアリ!」プチ鹿島の「ニュースの読み方」

2020.8.31
新聞や雑誌、SNS…。文字メディアでも、膨大な数の媒体から発信される、大量のニュースや情報。時代が大きく変わる中で、その情報との付き合い方を間違えると、知らぬ間に思考が凝り固まったり偏ってしまう危険が! そこで、新聞12紙を読み比べるプチ鹿島さんに、ニュースとの向き合い方、読み取り方を伺いました。
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時事問題をネタにする芸人のプチ鹿島さんは、まずは“野次馬精神や単純な好奇心”でニュースを読んでみてとアドバイス。

「権威があるように思える全国紙も『今日の朝日(新聞)師匠はどんなお小言を話してるのかな』くらいの気軽さで読んでOK。話題の本『女帝 小池百合子』から入るのもアリ! 政治ネタって、政治家たちの関係性をドラマの相関図的に眺めると、すごく面白い」

ただ、真偽不明の情報が多様なメディアから膨大に流れているこの時代。意識すべきこともある。

「“もしかしたら、その情報も自分も間違っているかもしれない”というのが大前提。その上で情報に触れることが、思考が偏りすぎたり、誤情報を発信したりするのを防ぐ、大切な防波堤になります」

ニュースの読み方

“自分に直結する問題”としてニュースを捉えてみる。

政治ニュースは難しくて敬遠しがちでも、コロナ関連のニュースは追いかけるという人も多いはず。

「コロナのニュースは、自分自身に直接関係する問題として、ほとんどの人が関心を持っていますよね。一方で、森友・加計問題はよくわからないという人も多いのでは。でも、公文書・議事録の改竄や破棄という点で、2つのニュースは繋がっています。森友・加計問題の時にクリアにしておかなかったから、今、同じことが繰り返され、コロナの専門家会議の議事録がないという事態に…。一見自分と無関係そうでも、政治家って実は明日の自分に直接影響する。ニュースはテレビやネットの向こう側ではなく、僕らの生活の中にこそあるんです。そう考えると、興味が湧くでしょ?」

まずは、新聞を“見”よう。

新聞に比べて、速報性で勝るネットニュースやSNS。

「僕もネットやSNSも活用しています。ただ、情報は、必ずしも早く知る必要はないと思うんです。SNSには“最初に発信した人がエラい”という空気があって、競うように発信された情報がデマということもありますし、ネットからは際限なく情報が入ってきて、処理しきれません。一方で、裏付けがちゃんと取れたニュースを詰め込んでくれているのが、新聞の朝刊。一面トップでは何が報じられているのか、どのニュースにどのくらいのスペースが割かれているのか、紙面を見ればニュースバリューが一目瞭然! 最近なら大阪の吉村知事が会見で発表したうがい薬の件。SNSでは話題でしたが翌日の新聞ではかなり小さな扱いでした。つまり慎重な対処が必要なことが“読めます”。なので僕は、デジタル版の新聞でも紙面ビューアーを必ず見るようにしています」

POINT1:新聞にも個性がある。
ざっくりと各紙の論調の違いを知っておくと、ぐっと新聞が読みやすくなる。「保守系の読売・産経、リベラルの朝日・毎日・東京。どちらを選ぶかは好みですが、考えが偏らないように、好みと反対の新聞も読むのが理想!」

POINT2:文化面、家庭欄を味わう。
新聞は政治や社会面だけにあらず。「文化や家庭欄などにも各紙の特色があります。一面コラムも社説より柔らかくて読みやすい。そうした堅苦しくないコーナーを起点に、新聞を読む習慣を身に付けていくのもいいですね」

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「安倍政権を野球のプレーヤーにたとえると、読売・産経はホームチームの一塁側から報じている。朝日・毎日・東京はビジターチームが入る三塁側。日経は、ちょうど真ん中のスコアボード裏というイメージ」

ゴシップやSNSでの噂話は鵜呑みにしない。

有名人の不倫など、つい追いかけてしまいたくなるゴシップ記事との付き合い方は?

「僕も、プロの野次馬を自任するほど、大のゴシップ好き。堅いニュースでも、下世話な目線から見えてくることもあります。ただ、噂を噂として仲間内で楽しむ分には問題ないですが、面白おかしく書かれた憶測記事も多い中、すべてを鵜呑みにするのは危なっかしいですよ。特に、SNSで裏取りされてるか定かでない情報を安易に発信・RTするのはやめるべき。僕は、ゴシップ記事はいったん心の中にスクラップします。ただ、10あるゴシップのうち、1つは本当だったりするもの。その1つがどれなのか、時間を経てわかるまで、発信するのは待って」

プチ鹿島さん 芸人。時事ネタを得意とする。『サンデーステーション』(テレビ朝日系)などにレギュラー出演中。「文春オンライン」など連載多数。著書に『芸人式新聞の読み方』(幻冬舎)。

※『anan』2020年9月2日号より。写真・小笠原真紀 イラスト・ネコポンギポンギ 取材、文・小泉咲子

(by anan編集部)