今年も残すところあと少し。2020年を迎えるにあたって知っておきたい、しいたけ.さんの「カラー心理学」を紹介します。

2020年を迎えるにあたって

Fortune

こんにちは。しいたけ.です。今年もこのアンアンの「しいたけ.カラー心理学」で皆さまにお会いできる季節になりました。「カラー心理学」は自分でやっていてとても嬉しいし、楽しいお仕事なのです。

何回か僕の話を聞いたことがある人がいたら「あ、またいつもの話かな」と思われてしまうかもしれないのが恐縮なのですが、僕は自分の普段の占いで「カラーによってその人を見る」という方法を使っています。これは別に生まれつきの能力でも、僕のおばあちゃんが予知夢を見ていたとかそんなことは一切なくて(おばあちゃんは干し芋をよく僕にくれました)、技術として習ってやっているものです。僕が「カラーで占う」やり方を紹介しますね。

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人は、自分の目の前にいる人、そして、隣にいる人のことを「あなたは何者ですか? 何を考えているのですか?」と、そういう言語的な説明で知ることは少なく、“雰囲気”によって察知します。その雰囲気を技術的にカラーに還元して見ていく。

たとえば、あなたが友達のA子さんに「ねぇ、今週末飲み会あるんだけど来ない? あなた彼氏探してたじゃん。○○商事の人が来るから来なよ」と言われて、乗り気じゃないけど行ったとします。そしたら、一番端っこに眼鏡をかけた、面白い話を自分から言うわけではないけれど、受け答えが誠実な人がいたとします。少し前の元気いっぱいの自分だったら全然そういう「やさしそうな人」に興味を持たなかったし、この飲み会でも存在感が途中まで薄かったけど、その人の笑い方に次第に可愛らしさを感じたり、ホッとしたとします。

飲み会で出会った「やさしそうな人」は、僕だったら「茶色の人」と占います。派手ではないけれど、安心できて落ち着くイメージ。そういう、人とかモノが持つ「雰囲気」を、カラーという個性で表現する。それが僕がやっている占いなのです。茶色の逆として、「あ、この人はけっこう言いたいことをその場でバシッと言う人だな」という人は赤というカラーの人ですね。カラーが持っている魅力を、読んでくださる人たちの新しい楽しみや、新しい世界が広がるきっかけにできたら。それを一緒に楽しんでもらえたら、これほど嬉しいことはないです。

前置きが長くなってしまったのですが、令和という時代が始まり、そして、「オリンピックが東京で開催される」と決まった時は「まだまだ遠い先の未来だ」と思っていた2020年が、見える距離にまでやってきています。まずは、どういう時代になるのか、カラーを用いてお話をしていきたいと思います。

2019年から圧倒的に強かった水色

僕の中で、今年も含めて来年も世の中を席巻する色の一つに水色というカラーがあります。水色は、

  • 清潔感があり、ベタベタするのは好きではない
  • どんなに仲の良い人とでも、四六時中一緒なわけではない
  • なんでも話し合いたいわけではない
  • 淡々と自分のことをやる
  • 自分の目標に向けては妥協しないような熱い心の持ち主

と、そういう信条を含んだ色なのです。今までの時代は、どちらかと言うと、「声の大きさ」で勝負をしなければいけない場面が多くありました。「私、やってみます!」と声を出して、上の人に可愛がられて、売られた喧嘩は買う、仲間を大事にするなど、そういう「熱血とか根性型」の文化ですね。僕自身はそういう熱い世界も大好きですし、身近でそういう友達に会うとやはり大きな刺激をもらえます。

でも、水色の文化ってもっと各個人が淡々としているのです。「自分の仕事をきっちりやる。多少の無理も引き受けてくれるけど、各自の世界観を大切にして、無駄なお付き合いはしない」

だから、有名人の方でも、今人気がある方はどこか「中性的」であったりします。この中性的で、見かけからは強烈な欲望を感じない、マイペースで生きているというのが水色の最大の特徴であり、「自分の欲求を満たすために、自分や他人の人生を破壊することを良しとしない」のです。

水色は「この年代の女性だったらこういうことをやる」とか、そうした「外部から勝手に決められた役割」にとらわれたりはしません。「自分の人生は自分で考えて、自分で行動し、自分で責任を持つ」。そういう淡々とした姿勢が「個人主義」にも見えるのですが、「自分のやり方で約束を果たす」という熱さをかなり強く持っています。だから、反対に「大きな声を出して周りを否定し、マウントし、自分のやり方が正しいと豪語する人」は、どこか時代的に「古さ」を感じられてきてしまっています。

2020年の水色時代はどこか「痛み」や「傷」を抱えている人が多いです。「自分の利益のためなら、自分が注目を集めるためには、誰かを攻撃したり、否定したりしてもよい」という価値観を良しとせず、「みんな、色々ある。何か事情を抱えていない人なんていない。だから、距離感を大切にしつつ、自分のことを一生懸命やって、時々ちゃんと協力し合えたら」という道徳心と「それぞれの世界観の中で、小さな幸せをきちんと作っていこう。協力するよ」という観念が強くなってきているのです。

誰かと自分との間で考え方が違うのは当たり前。考え方の違いで揚げ足を取り合ったり、否定し合うのではなくて、「一緒の考えにならないところはならない。でも、協力し合うのは大事」みたいな、穏やかなクールさを水色は強く持っているのです。「口だけでがなり立てる正しさではなく、実績やビジネスの世界で淡々と結果を出して信用を集めていく」というのが、2020年により強く、広がっていく価値観の一つになっていくと感じています。

しいたけ.さん 占い師。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究する傍ら占いを学問として勉強する。著書に『しいたけ占い 12星座でわかるどんな人ともうまくいく方法』(小社刊)、『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』(KADOKAWA)など。しいたけ.公式サイトhttps://shiitakeofficial.com/

※『anan』2019年11月27日号より。イラスト・100%ORANGE

(by anan編集部)

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