ビストロの“上品ステーキ”が食べた~い! 専門家のおすすめは?
6月1日にオープンしたビストロ『ル・キャトルズ』。この場所には一世を風靡した人気ビストロがあったが、経営が変わり、店内を改装。テーブル間隔を広く取り、ゆったりと大人っぽい雰囲気になった。ただし料理は変わっていない。というのも前店同様、常盤智徳シェフが厨房を守る。メニューには評判の高い“定番”と季節感のある料理が並ぶ(夜はパスタもあるのが常盤シェフの幅広いキャリアを物語る)。
ところで、ビストロとは何なのか、知っていますか? 日本でいちばん近いのは“定食屋”だろうか。メニューには暗黙の了解がある。前菜なら、パテ・ド・カンパーニュ(田舎風パテ)、サラダ・ニソワーズ(ニース風サラダ)、メインならステーキ・フリットを筆頭に、コック・オー・ヴァン(鶏の赤ワイン煮)、コンフィ・ド・キャナール(鴨の揚げ煮)などがラインナップされる(いわば定食屋のサバの味噌煮や豚の生姜焼きのように)。
ただ、店によって味も仕上げも違うところが大切なポイント。『ル・キャトルズ』のステーキ・フリットは赤身を熟成させることでジンワリと肉の旨味を引き出し、それをていねいに焼くことで優しい肉質をキープ。脂ぎった固い肉と格闘する硬派なステーキが多い中で、この上品なステーキは女子におすすめしたい。 ビストロの楽しみ方は、定番メニューから読み解くことにあり!
Le Quatorze 東京都渋谷区恵比寿南2-7-4 クオリア恵比寿サウス1F TEL:03・3791・8845 ランチ12:00~15:00(14:00LO)※土曜のみ、ディナー18:00~23:00(22:00LO) 日・月曜休(月曜祝日の場合、日曜ランチ営業ありの月・火曜休)
オーストラリア産アンガス牛のリブロースを熟成させた250gのボリュームステーキ。山盛りのジャガイモフリットが定番スタイル。牛リブロースステーキ ポンムフリット添え¥3,200。
いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
※『anan』2018年8月29日号より。写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子
(by anan編集部)
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