ネット文化の台頭により、音楽カルチャーも猛スピードで変わりつつある昨今。スマホさえあればいつでも音楽が聴ける、という環境にある分、誰にとっても身近な存在に。音楽ジャーナリスト、音楽プロデューサーの二人の専門家にお聞きしました!
音楽

音楽は、スマホ一つで完結できる時代へシフト。

数年前まではCDを買うのが当たり前だったけど、近年はネットを介したサービスが充実。音楽を楽しむ環境は、新時代へと突入!

「昔はオーディオシステムにこだわるなど、音質なども重視されていましたが、今はそれよりスマホ一つで手軽にいろんな音楽を聴けることが大事。CDに収録されている音源も、無料動画やストリーミングで聴くというケースが主流になりつつあります」(音楽ジャーナリスト・鹿野淳さん)

「一方、レコードやカセットテープなどアナログ文化も最近復活していますが、それはおもにグッズとしての価値。プレーヤーを持っていないのに、インテリアとしておしゃれだからと買っている若い人が多いと聞きます。そんななかCDは苦戦。家にあると嵩張(かさば)るとか、そもそもプレーヤーを持っていないという人も増え、需要は狭まっていきそうです」(音楽プロデューサー・福嶋麻衣子さん)

フルアルバムではなく、いろんなアーティストの好きな曲を一曲ずつ聴きたいという今どきのリスナーの感覚からも、CDは外れてしまっていると、福嶋さん。

そこへきて強さを発揮しているのがストリーミングサービス。

「たとえば『ヒット曲』だけでまとめるなど、各社やユーザーのプレイリストが充実しているのも、ストリーミングが支持される理由の一つ。何かをしながらでも、その時の気分に合った耳なじみのいい曲ばかりを聴くことができる。おかげで音楽を聴くことに対しての敷居が低くなり、リスナーの数はむしろ昔より増えているのではないでしょうか」(鹿野さん)

今は音楽のトレンドもネット発信の時代。どんなSNSをチェックすれば、注目曲と出合える?

「音楽情報を紹介するサイトの中では、『音楽ナタリー』はSNSとの兼ね合いを含めて横綱級。ツイッターをフォローしておくと、メジャー、インディーズ問わず、広い最新ニュースが自動的に入手できます」(鹿野さん)

「“ネットレーベル”のSNSをチェックするのも手。tofubeatsさんを輩出した『マルチネ・レコーズ』は、新進アーティストの宝庫ですよ」(福嶋さん)

鹿野 淳さん 音楽ジャーナリスト。音楽雑誌『ROCKIN’ON JAPAN』の編集長などを経て独立。出版社「FACT」を設立し、音楽雑誌『MUSICA(ムジカ)』を発行。毎年GW開催のフェス「VIVA LA ROCK」のプロデューサーとしても知られる。

福嶋麻衣子さん 音楽プロデューサー。もふくちゃんの愛称でも知られ、「PUFFY」や「でんぱ組.inc」などの楽曲プロデュースおよびクリエイティブを担当。最近は、サウナについてのトークショーにも登壇するなどサウナにどハマり中。

※『anan』2017年8月9日号より。イラスト・Cheeeee!!! 文・保手濱奈美 間宮寧子

(by anan編集部)


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