産後、夫がセックスしたがらない…愛が再燃する「ベッド上の妻の行為」

既婚女性の渋いお悩み

【レスなひとびと　番外編】vol. 32

ananwebのインスタグラムでリサーチしたお悩みの数々、ハードボイルドエッチなものやら、セフレとの別れ方やら、彼が避妊してくれないことやら、無限大に出てきますね。今回は既婚女性の渋いお悩みにスポットを当ててみました。わたくし、育児雑誌で「産前産後のセックスレス問題」の連載を持っていたくらいですから、おまかせください。

「下の子を妊娠中からレスです。もう7年になります。本当に悩んで悩んで何度も言ってみました。そのたびに家が狭いから、子どもが小さいから、子どもと同じ部屋だとそういう気が起きないから、しまいには私はもう母親だからもう女として見れないと言われました。
その時点でなにかが崩れてもう完全に夫に愛情はありません。けど、虚しさは消えないから毎日夫の顔をみるたびイライラします」

「1人目も夫の男性不妊問題で授かるまで4年かかったのに、2人目が欲しいって言ったら『上の子が可哀想やろ』って意味わからん。レスの理由をやっとできた子どもに押し付けるな。そしてやっとレス解消したかと思ったら爪は長いし前戯は一瞬だし下手だし、わたしが上に乗ったら10秒で果てて『ほら、すぐイッたやん…』ってわたしのせい。意味わからん。そのくせ毎日のようにひとりでオナって、そのティッシュをわかるように捨てる鬼畜。マナーって言葉知らないの？　まじで出直してきて」

産前産後のセックスレスは、多くは妻側の拒否が多いのです。
ホルモンバランスが大幅に崩れるこの時期、エストロゲンが増えたり減ったり、プロラクチンが性欲をおさえたりと「セクシャルデザイアー」略してセクデザが急降下。産後は新生児ベイビーの夜中の授乳で睡眠不足からくるイライラ。会陰切開などしようものなら、チクチクの痛みが消えずにイライラ。

「なんで女性ばっか、こんな辛いの」と、夫を恨みたくなるブルーシーズン。クタクタなのに、夫が「しよう」と乗っかてきたらどうする？　てなわけで、妻からの拒否ケースが勃発。しかし、もちろん、今回の相談者さん達のように夫が逃げるパターンもあるのが、「夫婦間セックスの奥深いところ」です。

「母親としか見れない」と冷酷な言葉を投げつけられ、もう夫に愛情はないと言い切る相談者さんに共感します。その虚しさの持って行き場をみつける策を練りましょう。夫は、なにゆえセックスから逃げ続けるのか。明確な理由があるはずです。

これを言うと身も蓋もないのですが、「もともと誰ともしたくない」派の男性がいるのも確かです。セクデザ０％。結婚前のご相談でしたら、わたしは結婚を引き止めます。子どもができるまで、しかたなくいたすけれど、生まれたらコンプリート。鉄のパンツを履く男性。こればかりは、結婚前に「彼のセクデザどのくらい？」と当たりを付けておくのがよいです。相談者さん、もし離婚して、再婚を考えた場合、「彼のセクデザどのくらい？」は絶対確認してくださいね。

妻とはせずにひとりエッチに励む夫。これもまた、この２０年、何度も似た相談を受けています。リアルエッチより一人エッチが好きなメンズ。
メンズの立場になってみましょう。生身のお相手を楽しませなければならない、イッてもらわなければならないリアルエッチは、かなりパワーと気遣い力がいります。テクニックも磨かねば馬鹿にされてしまう。前の男と比べられてしまう。SDGsな世の中に、なぜセックスは、男女平等感が薄いんだ！！！　と文句も言いたくなるでしょう。つまり夫さんは、「めんどくさい」のだと推測されます。相談者さんからのダメ出しがこれまでたくさんあったから「もうしたないわ、自分でしたほうが楽やもん」となっています。

相談者さん、まあ、落ち着きましょう。怒らない怒らない。下手だろうが、早漏だろうが、妻から基本を指導していけば、きっと納得いくセックスができる夫に育ちます。

下手とあきらめず「こうするんやで」「これくらいの強さでここを撫でるんやで」「指はこのくらいまで入れてええんや」「おっぱいはこうつまむんや」と子どもに教えるよう手取り足取り、指導する。菩薩さまです。マリアさまです。乙姫さまです。早漏の直し方は、男性向けwebによく載ってますので、勉強してください。情報として、TENGAさんは早漏治療アイテムを出してます。

まとめますと「妻が菩薩に変われば夫のセックスは変わる」です。

　
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三松　真由美　
恋人・夫婦仲相談所所長・コラムニスト。バブル期直後にHanakoママと呼ばれる主婦の大規模ネットワークを構築。その後主婦マーケティング会社を経営。主婦モニター４万名を抱え、マーケティング・商品開発・主婦向けサイト運営に携わる。現在は夫婦仲、恋仲に悩む未婚既婚女性会員1万3千名を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。「セックスレス」「理想の結婚」「ED」のテーマを幅広く考察し、恋愛・夫婦仲コメンテーターとして活躍中。講演・テレビ出演多数。20代若者サークルも運営し、若い世代の恋とセックス観にも造詣が深い。

真由美所長、フェムテックの新会社Gladでinsta開始
https://www.instagram.com/glad.official2021/

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©Vladimir Kukuruza / EyeEm/Gettyimages