デトックスをより促すには、多くのリンパが集まる、鎖骨、胸、おなか、腋の下、そけい部の5大リンパを流すストレッチが効果的。道具を使わず簡単にできるので、就寝前や起床後の習慣にしてみよう。
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鎖骨のリンパ

うつ伏せになったら、胸の横に両手をつく。両手のひらで床を押しながら上半身を起こし、頭をお尻に近づけるように反らす。そのまま10秒間キープし、ゆっくり元に戻す。
POINT
左右の鎖骨の周辺は、全身のリンパが集まる場所。ここを伸ばしてゆるめると、全身のリンパをめぐらす力が高まり、リンパの流れが改善する。
胸のリンパ

足を肩幅に開いて立ち、手を後ろで組む。左右の肩甲骨を寄せるように腕をゆっくり引き上げて胸を反らした状態で10秒キープ。この時、顔は自然と上を向くイメージで。
POINT
胸には左リンパ本幹である胸管や気管支肺リンパ節、免疫の司令塔でTリンパ球を増やす胸腺など、免疫機能を担う重要なリンパが集結。流れを良くして免疫機能UPに。
おなかのリンパ

足を前後に大きく開き、手のひらを下に向けて両手を肩の位置に床と平行になるように上げる。そのままおなかを中心に上半身を左右にそれぞれ10秒ずつひねる。前後の足を入れ替えて同様に。
POINT
おなかまわりは内臓、腰、下半身のリンパが集まる場所であり、左リンパ本幹である胸管の起点。ここのリンパを流すことで、内臓の機能が高まり、老廃物の排出力UP。
腋の下のリンパ

足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、頭の上で手を組んだら、手のひらを返してできるだけ腕を伸ばす。そのまま上半身を真横に倒し、腰から腋を伸ばして10秒キープ。反対側も同様に。
POINT
腋には胸や胸壁、上腹部のリンパが集まっている。腋の下のリンパの流れが良くなることで、血流が促進される。肩こりなどの対策にも、流れを良くしておこう。
そけい部のリンパ

ひざ立ちになり片方の脚を前に出す。後ろの脚はそけい部から太ももまでがしっかり伸びていることを確認し、足の甲は床につけて10秒キープ。反対側の脚も同様に。
POINT
両足、腹壁下部、外陰部組織からのリンパが集まるため、流れが滞ってしまうと、冷えや脚のむくみ、疲れの原因にも。流れが良くなれば下半身に脂肪がつきにくくなる。
anan 2453号(2025年7月2日発売)より