埋もれた美しさを掘り起こす。骨をガイドに老け顔予防メソッド

最近SNSで話題の加齢に伴う鼻の肥大。ほうれい線やフェイスラインのたるみも、実は骨の老化が一因です。骨を意識したセルフケアで巡りを良くし、スッキリと整った本来の美しさへ。

Index

    教えてくれた方

    Profile

    小川真喜子

    美顔研究家。美容のアプローチと解剖生理学を融合させ、骨格×筋肉×肌に働きかけるケア方法「美顔デザイン®」を確立。著書は『8秒×3即効!美顔デザイン』(主婦と生活社)。

    骨に栄養を届けて、頭蓋骨の老化を防ぐ

    巷で話題の鼻の肥大は、骨の老化が関係している。加齢で骨が痩せ、縮んでいくのは避けられない老化現象。特に顔は、皮膚や筋肉が薄いので変化が現れやすく、鼻の開口部(梨状口)が広がって鼻が肥大し、頬骨は下がり、あごが縮むことで頬がたるんでいくのだ。

    「閉経後にその傾向が顕著になりますが、若い人でも要注意。たるみやほうれい線が気になるなら、顔周辺の血液やリンパの巡りが悪い証拠です。そのまま放置すると、骨に栄養をしっかり与えられず、骨の老化を早めてしまいます」(美顔研究家・小川真喜子さん)

    骨には、極微細な毛細血管が張り巡らされ、骨の形成と修復に不可欠な栄養が送り込まれている。

    「そこで今すぐ始めてほしいのが、顔周辺の巡りを良くするセルフケア。頭蓋骨を意識しながら刺激を与えることで、骨の上の筋肉や肌にも弾力や潤いが蘇ってきます」

    小川さん考案のメソッドは短時間で即効性アリ。ケア前後の顔を自撮りして、その変化を実感して。

    骨の縮小が老け顔の要因に!

    22個の骨で形成される頭蓋骨。老化で骨は縮んで小さくなり、眼窩などの穴は広がっていく。肌や筋肉を支える土台、骨格自体が変形するので、頬がたるんだり、あごが小さくなる。

    効き目を高めるための準備運動

    凝り固まった首や頬、頭などの筋肉をほぐし、血液とリンパの流れを改善してくれる準備運動はマスト。お悩み解消の効果が確実に上がる。

    全て8秒×左右各1回

    1. まずは耳の後ろから、首のコリの根本にアプローチ。/耳たぶの後ろ側すぐ下にある、骨の出っ張り(乳様突起)を指の腹でほぐす。

    2. むくみ&たるみ解消にもなる、首を支える胸鎖乳突筋ほぐし。/耳下から鎖骨までつながる胸鎖乳突筋を数か所に分け、つまんで揺らすを繰り返す。

    3. 両手で引っ張り合うイメージで首をストレッチ。/片手で鎖骨、もう片方の手はあご下を捉えたまま顔を少し傾け、胸鎖乳突筋を伸ばす。

    4. あごを横にずらすことで、頬の歪みをリセットしよう。/片方の頬に手を当て、下あごを手の方向に向けて横にずらす。手とあごで押し合いながら8秒キープ。

    5. 噛み締めで生じる咬筋のコリを優しく揺すってリリース。/猫の手にして、第一関節の平らな面で頬の咬筋を捉えたまま、優しく左右に揺らす。強くやるのはNG。

    6. ほうれい線の原因にもなる、側頭筋の緊張やコリをほどく。/5と同様の手で、頭の側面を覆う側頭筋をほぐす。3~4か所に分けて行い、筋肉の動きをスムーズに。

    7. さらに側頭筋を緩め、頭の緊張&コリを徹底解消。/頭を傾け、側頭筋を母指球(親指の付け根の膨らんだ部分)で押さえたまま頭頂へグッと引き上げる。

    1/1

    お悩み解消① 鼻の肥大

    年齢を重ねると、顔や鼻が大きく広がっていく傾向が。梨状口の広がりという骨の老化問題だけでなく、鼻脇の筋肉が硬くなり、鼻が横に引っ張られるのも問題。筋肉を緩めるだけでも、小鼻効果を実感できます。

    ここにアプローチ!

    上顎骨

    8秒×左右各3回

    1. 小刻みに筋肉を揺らし、小鼻をシュッとさせて。/人差し指の第二関節を小鼻の横に当て、筋肉を捉える。指を離さずに左右に細かく揺らす、を数か所に分けて行う。

    2. 鼻の骨に圧をかけて、鼻の高さもプラス。/両手の中指で鼻の横の骨(上顎骨の前頭突起)を捉えたまま、高さを出すように優しく圧をかける。鼻の通りも良くなる効果が。

    お悩み解消② ほうれい線

    上顎骨(中顔面)が縮んで後退すると、筋肉や皮膚を支える力が失われ、頬が下がりほうれい線が現れます。頬まわりの筋肉や側頭骨を覆う側頭筋が硬いとさらに悪化。血流を改善させ、ふっくらした頬を取り戻そう。

    ここにアプローチ!

    上顎骨・頬骨・側頭骨

    全て8秒×左右各3回

    1. 凝った場所を捉えて離さず。鼻脇の筋肉のコリを緩める。/人差し指の第二関節で、小鼻の横付近の硬いところを捉える。肌から離さず、優しく左右に細かく揺らす。

    2. つまんで離すを繰り返し、頬骨と筋膜の癒着を解放。/小鼻からこめかみにかけ、つまんで離す、を数か所繰り返す。筋膜の癒着を取るイメージで、しっかり掴みつつも優しく。

    3. 手の平がアイロン代わり。側頭筋からピンと伸ばす。/耳の上の側頭筋を手根骨(手首の付け根)で捉え、筋肉を離さずに斜め上へグッと持ち上げる。ほうれい線を消すようなイメージで。

    お悩み解消③ フェイスラインのたるみ

    下あご全体を形作る下顎骨は、加齢で縮み凹んでいく。たるみのもと・老廃物がフェイスランに溜まって、骨の栄養を阻害しないよう、あご先から耳下まで、骨のキワのコリをしっかりほぐして流れを後押し!

    ここにアプローチ!

    下顎骨

    全て8秒×左右各3回

    1. エラ裏のコリをほぐし、リンパの流れを促進。/耳の後ろ側の下、下あごの骨の角(下顎角)あたりを、人差し指と中指でグッと押し込むように刺激。固まったコリを溶かすように。

    2. フェイスラインの骨をつまんで揺らす。/あごの骨のキワを親指と人差し指でつまみ、つまんだまま筋肉を揺らす。あごの先端から耳下まで、数か所に分けて行う。

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    写真・中島慶子 ヘア&メイク・浜田あゆみ イラスト・二階堂ちはる 取材、文・板倉ミキコ

    anan 2517号(2026年10月28日発売)より
    Check!

    No.2517掲載

    骨トレでカラダ調整 2026

    2026年10月28日発売

    今の時期からコツコツと鍛えたり、整えることで、健康な骨づくりにつながっていく──。体の土台となる背骨のコンディショニングや足首の骨格を整える関節整体、カルシウムやタンパク質を摂る骨育ごはんレシピなど、骨がよろこぶTO DOリストなどを紹介。

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