日々の暮らしの中で、これはまだ使えるかな? と、捨てずに立ち止まる。そんなエシカルなアクションを当たり前に実践し、資源を無駄なく有効に使う方々の取り組みを紹介します。
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私たちが実践! 自宅でできるエシカルアクション
資源×井上咲楽(タレント)

『ライノシールド』のスマホケースは、プラスチックゴミ由来で、デザインも豊富です。

実家のコンポストです。井上家では生ゴミはコンポスト行きです。
ちゃんと自分たちにもメリットがあるのが続くコツ
実家が山奥にあったのもあり、“水道業者を呼ぶとお金がかかるから”食器は油をいらない布切れで拭いてから洗うとか、“重いゴミ袋を持っていきたくないから”生ゴミはコンポストに入れるとか、そういった、私たち家族にとっては自然な行動が、いま振り返ると「エシカル」や「サステナブル」だったのかもしれません。
モノを購入する際は、大切に使うことを意識しています。先日お仕事で台湾の『ライノシールド』というスマホケースのブランドを訪ねましたが、海上のプラスチックゴミを回収しスマホケースに生まれ変わらせるという取り組みを行っていて。デザインも可愛く、この購買が環境問題への貢献になるのであればまさにwin-winだなと感じました。自分たちにもちゃんとメリットがあることが、続けていける秘訣かと思います。
Profile
井上咲楽
いのうえ・さくら タレント。1999年生まれ、栃木県出身。主な出演番組に『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)など。料理やランニングをライフワークにしている。
金継ぎ×堀 道広(漫画家)

19世紀フランスの皿。10年以上前に銀で繕ったので、いぶし銀の風合いに。

18世紀フランスのポット。電車の路線図風に繕ったので「路線図継ぎ」と命名しました。
ただの修理ではない、金継ぎならではのポジティブ体験
元職人の経歴を活かしてアルバイト感覚で金継ぎ教室を始めて気づけば20年。金継ぎ修理と金継ぎ教室で、「おおらか金継ぎ」の普及活動をしています。主に①伝統的なやり方、②伝統的の中でも最小回数でなるべく早くできるやり方、③もっとも体に害の少ないやり方、④もっとも経済的にできるやり方、の4つの柱を重視して行っています。
自分がもともといた漆業界では、「修理」といえばマイナスをゼロに戻す作業で、あまりクリエイティブなことではないと思っていましたが、割れた器や欠けた器が金継ぎでまた使えるようになることは、ポジティブで嬉しいことです。教室では、部員さんが直した器にうまく線が引けた時、磨いた器がすごく光った時、上手にできた時、上達していく過程が見えた時は特に嬉しいですね。
Profile
堀 道広
ほり・みちひろ 漫画家。1975年生まれ、富山県出身。金継ぎ部を主宰し、『金継ぎおじさん』(マガジンハウス)、『おうちでできるおおらか金継ぎ』(実業之日本社)など金継ぎに関する著書多数。
ミシン×塚本直毅(お笑い芸人・ラブレターズ)

ラバーガールの飛永翼さんからいただいた昔の舞台衣装を繋ぎ合わせて自分が着られる舞台衣装にしました。

古い白のトートを、使い勝手に合わせてリメイク。
用途を終えた服たちの、新たな未来をミシンで作ってます
2022年6月、相方のコロナ休養中に時間ができて、衝動的にミシンを買ったのですが、家にあるサイズアウトしたTシャツをサイズアップすることを覚えてしまい。10日間の休養期間に35着作ったことで楽しさを知り、それ以来定期的にミシンを動かしています。
家に眠ったままの着られなくなった服を、また着られる形にしていく作業が心身ともに健やかになれますね。父親が着なくなった服で普段の舞台衣装にできるような服を作ってみたり、出産祝いでいただいた娘の洋服を、成長に合わせて繋ぎ合わせて大きくしていったり、形を変えてブランケットにしてみたり…と、本来の用途を終えた服たちもまだ再利用できないかなと自然に考えるようになった気がします。ミシンがあればいろんなことができるぞという視野の広がり方も楽しいです!
Profile
塚本直毅
つかもと・なおき お笑い芸人(ラブレターズ)。1984年生まれ、静岡県出身。溜口佑太朗と2009年にお笑いコンビ、ラブレターズを結成。ボケ・ツッコミ担当。キングオブコント2024王者。
自炊×山口祐加(自炊料理家)

大根の葉っぱの部分は育て直して味噌汁の具にしています。薬味的に使うことが多いです。

須波亨商店さんのかごバッグのバッグインバッグを自作しました。
買った食材を無駄なく、そして美味しく食べ切るために
料理の仕事をしているので、買ってきた食材を無駄なく、美味しく食べるにはどうしたらいいかな? ということを考えて日々生活しています。たとえば、必要なもの以外の野菜の皮はむきませんし、出汁がらの昆布は佃煮にしたり、煮魚の汁は炊き込みご飯にしたりと工夫を楽しんでいます。自分の手元にある食材が無駄なく、そして私自身も無理なく使い切れた時にやりがいを感じますね。
小さなことですが、豚汁をたくさん作って汁だけ多めに余ってしまった時、そこに新しい具を入れて別の味噌汁を生み出します。思い返せば、母も同じようなことをよくしていて、実家に帰って冷蔵庫を開けると鍋の残りか何かの「謎のつゆ」がよくありました(笑)。母は翌日それに麺類を入れて、美味しい出汁を最後まで食べ切るようです。
Profile
山口祐加
やまぐち・ゆか 自炊料理家。1992年生まれ、東京都出身。料理教室や、レシピの執筆を手がけていて、著書に『自炊の風景』(NHK出版)、『世界自炊紀行』(晶文社)など多数。














