文/Ayumi
CDPとは、環境問題に関心の高い世界の機関投資家などの要請をもとに、企業や自治体に対し、環境問題への取り組みに関する情報開示を求め、さらにその対策を促す非営利組織です。
CDPが実施するアンケートを通じて、今年は9,600企業が環境への影響や環境リスク、事業機会について情報開示がおこなわれました。そんな中でロレアルは、3つの環境分野(気候変動対策、森林保全活動、水セキュリティ対策)での5年連続Aという評価を、参加企業の中で唯一達成しました。
「地球の限界」の中で事業を行なっていく
2020年6月に始まった、ロレアルのサステナビリティ・プログラム『ロレアル・フォー・ザ・フューチャー』は、環境科学に基づいた「地球の限界」の範囲内で事業を展開することを目指しています。
具体的には2030年に向けて、製品における温室効果ガスの排出量を全スコープで50%削減、工業プロセスで使用する水は100%リサイクル・再利用を目指し、さらにパッケージなどで使用されるバイオベース原料の全てを持続可能・追跡可能な状態とすることで森林破壊に歯止めをかけるというものです。
さらに、生態系破壊の回復と循環型社会の実現へ向けた1億ユーロを充当し、困難な状況におかれている女性を支援するために5千万ユーロの慈善寄付基金を立ち上げるなどの取り組みも行なっています。
ロレアルグループの会長兼CEOのジャン-ポール=アゴン氏は、「トリプルAのスコアはサステナビリティに対する我々の長年のコミットメントと、世界中の従業員ならびにサプライヤーやパートナーの皆さんの絶えまぬ努力への評価」とその長年の取り組みについて話しながら、「サステナビリティへの取り組みは競争ではありません。熱心に取り組むべき、共通の責務です」とその責任についても改めて力強く語りました。
「行動を起こすこと」を訴えかける
CDPのCEOのポール・シンプソン氏は、「コロナ禍にもかかわらず、特筆すべきことに、より多くの企業が行動を起こしています」と現在の厳しいコロナ禍をふまえてコメント。そして「気候変動、森林減少、水不足に起因するビジネスリスクは甚大であり、行動を起こすことにより不作為のリスクを凌ぐことができます」と行動を訴えかけました。
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これらの目標を実現するロレアルやその他メーカーのアイテムを使うことは、消費者もサステナブルな活動に参加することに繋がります。今後のロレアルの活動にも引き続き注目です!
【参考】
仏・ロレアルが国際環境NGO CDPより 気候変動対策、森林保全活動、水セキュリティ対策を評価され、環境先進企業としてトリプルAを 5年連続で達成 - PR TIMES
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