「!!」とアイデアがおりてくる、ひらめき脳の作り方。
脳

突然、雷に打たれたように降って湧いてくる“ひらめき”。アイデアが何度も出せたらいいけれど、「私は平凡だから」なんて、苦手意識を持っていませんか? でも、諦める必要はありません。というのも、「脳の力は大人になっても伸ばすことができる」から。そこで、最新の“ひらめき脳”の作り方を、脳科学のエキスパートに取材。実は、あなたのひらめきを成長させるカギは「脳の使い方」にあったんです!

伸ばせます! 脳の力は、後天的に身につくもの。

そもそも、人それぞれに脳力の違いがあるのはどうしてなのか。生まれ持った素質? それとも後天的に決まるもの? 医学博士の加藤俊徳さんによると、「人の脳力は99%、後天的に決まるといっても過言ではない」とのこと。

「実際、母親のお腹にいる赤ちゃんの脳をMRI画像で見ると、脳のシワがまったくない状態であることがわかります。脳は成長するにしたがって、発達する部分とそうでない部分が生まれ、それが脳力の差として表れるのです」

では、発達する部分とそうでない部分がなぜ出てくるかというと、

「それは“使っている”か“使っていない”かの違いにすぎません。筋肉と同じで、使っていなければ脳を育てることはできません。逆に言えば、たとえ自分がいま苦手に思っている分野であっても、日頃から継続して使うことができれば、脳力を育てることは可能なんです」

しかも、年齢は関係なし。いくつになっても脳力は鍛えられます。

「とはいっても、脳は年齢を重ねるごとに衰えていくはずだから、脳力を鍛えるにも、年齢的な制限があるのでは?」と思う人もいるはず。

「確かに、以前は大人になると脳はまったく成長しなくなると考えられていました。ところが、ここ10~15年くらいの間に、大人の脳でもかなりの柔軟性があることがわかってきています。構造的な視点では“可塑性”といって、脳細胞同士のネットワークが増えることにより、シナプスが強くなって脳の働きが良くなります。したがって、何歳になっても脳は成長し続けることができるのです」(脳科学者・岩崎一郎さん)

「ただし、50歳頃を越えてからは、何もしなければ老化などによる衰えが脳の成長力を上回りはじめるのも事実。したがって、脳を衰えさせないためにも、日頃から自分で意識的に鍛え続ける努力が必須となるでしょう」(加藤さん)

生活習慣、考え方、脳内ホルモン…脳を成長させる方法はたくさんあります。

では実際、“脳を鍛える”ために、私たちに今日からできることとは?

「脳力を支えているのはホルモンです。例えば、記憶力やセンスには睡眠ホルモンのメラトニンが、集中力にはドーパミンと共に出るノルアドレナリンが関与しています。そして、これらのホルモンは早寝早起き、正しい食事、適度な運動で出すことが可能。つまり、自分の脳のパフォーマンスを上げるには、生活を見直すことが第一に必要です」(脳科学コメンテーター・黒川伊保子さん)

「意志力や協調性、思いやりなどを高めるだけでも、脳の回路は鍛えられます。これらの脳力が高い人ほど、他人と協力しながら努力して、ひらめき脳を鍛えることができるでしょう。ただ、脳力を高めるにはある程度の時間がかかることも事実です」(岩崎さん)

長いスパンで継続することができれば、ひらめき脳はきっと開花するはず!

加藤俊徳さん 「脳の学校」代表。医学博士。主な著書に『脳の強化書』シリーズ(あさ出版)や『あなたの頭がもっと冴える! 8つの脳タイプ』(小社刊)などがある。
http://www.nonogakko.com/

岩崎一郎さん 脳科学者、医学博士。著書は『何をやっても続かないのは、脳がダメな自分を記憶しているからだ』(クロスメディア・パブリッシング)など多数。

黒川伊保子さん 脳科学コメンテーター、「感性リサーチ」代表。人工知能の研究に従事したのち、世界初の語感分析法を開発。『女は覚悟を決めなさい』(ポプラ社)、『恋愛脳』(新潮文庫)など、著書多数。

※『anan』2017年3月1日号より。イラスト・加納徳博

(by anan編集部)


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