写真・大内カオリ 文・三谷真美 PR・神社本庁
「総研神社部」メンバーを紹介!
左から、岩根沙恵子さん(anan総研No.304)、水田菜々実さん(anan総研No.391)、齊藤彩さん(anan総研No.76)、市岡彩花さん(anan総研No.147)。
今回座談会に参加したのは、「総研神社部」として活動している齊藤彩さんと市岡彩花さん、そして今年から参加した岩根沙恵子さんと水田菜々実さんの4名です。
齊藤 昔から実家に神棚(かみだな)があって、お神札(ふだ)をおまつりしているの。「総研神社部」として活動するようになってからは、手を合わせることが増えたよ。旅行や出張で地方へ行くことが多いから、そのたびに近くの神社をお参りして、パワーをいただいているんだ。
市岡 去年、「総研神社部」の活動で「神宮大麻(じんぐうたいま)」のことを知り、今年になってから自宅でまつるようになったの。神棚に手を合わせるたび、神社でお参りした時のように気持ちが明るくなれるよ。
岩根 私は実家と祖父母の家に神棚があるから、子どもの頃からお榊や水を取り替えるお手伝いをしていたの。今でも、お正月には家族で神社へ行き、「神宮大麻」を受けているよ。お神札やお守りは「もらう」や「買う」って言うんじゃなくて、「受ける」って言うんだよね。
水田 年末年始に祖父母の家へ行くと、必ず神棚に手を合わせるように言われていたけど、まつられているお神札が「神宮大麻」という名前だとは知らなかった。神社へ行くと、悩みを抱えていても気持ちがスッキリするから、新年や人生の節目には必ず参拝しているよ。
岩根 御朱印集めが好きで、すでに4冊目。旅行するときは、その土地名と、御朱印限定を入れて検索して、期間限定の御朱印をいただきに行くんだ。
市岡 最近はかわいい御朱印が多いから、集めるのが楽しいよね!
水田 今年は、近所にある氏神神社の五穀豊穣を願うお祭りに参加したの。お神輿を担いで街中を練り歩き、宮入りして参拝したんだ。今までお散歩道でもあったから頻繁に訪れていたけど、神社がさらに大切な存在に。
齊藤 お祭りといえば、三重県の伊勢神宮では、10月に「神嘗祭(かんなめさい)」っていう重要なお祭りがあるの、知ってる?
伊勢神宮でもっとも重要なお祭り「神嘗祭」とは?
神宮司庁提供
「神嘗祭(かんなめさい)」とは、毎年10月17日に三重県の伊勢神宮で行われる五穀豊穣の感謝祭のこと。神宮で年間1500回程行われるお祭りの中で、もっとも重要なお祭りとされています。
「神嘗祭」は、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天上の高天原で「新穀」(しんこく)を食したという神話に由来。お祭りでは、その年の最初に収穫した稲穂である「初穂(はつほ)」を天照大御神にお供えし、「由貴大御饌(ゆきのおおみけ)」と「奉幣(ほうへい)」を中心に執り行います。
どのようなお祭りか調べてみました!
伊勢神宮でもっとも重要とされるお祭りが気になった「総研神社部」のメンバーが、「神嘗祭」について調べてみました。
市岡 天皇陛下の御遣いである勅使(ちょくし)が参向して行われる「奉幣の儀(ほうへいのぎ)」と、それに先立つ前夜に二度(宵と暁)行われる「由貴大御饌の儀(ゆきのおおみけのぎ)」を中心とするお祭りみたい。
齊藤 「由貴大御饌の儀」は、伊勢神宮に祀られているすべての神々に、神宮神田(じんぐうしんでん)で栽培された新穀の御飯・御餅・神酒を始め、海の幸、山の幸をお供えするんだって。お供え物のお米を伊勢神宮が栽培しているなんて、知らなかった!
水田 翌正午には、幣帛(へいはく)という絹の織物などを、天皇陛下の遣いである勅使が奉納される「奉幣の儀」が行われるんだね。
岩根 「由貴大御饌の儀」は見学できないけど、「奉幣の儀」は参拝時間内に行われるから、見学することができるみたいだよ。
「神嘗祭」で行われる「奉幣の儀」を、実際に見に行ってみよう!
岩根 「神嘗祭」が、私たち国民にとってどんな意味があるのか気になる…。
市岡 どれくらい前から行われているお祭りなんだろう?
水田 伊勢神宮のお祭りは、外宮から内宮の順で行われる「外宮先祭(げくうせんさい)」が習わしなんだって。理由があるのかな?
齊藤 もっと詳しく知りたいから、実際に伊勢神宮を参拝して、「神嘗祭」を見学してみよう!
伊勢神宮でもっとも重要なお祭りとされている「神嘗祭」について気になり始めた4人。次回は、三重県にある「伊勢神宮」を実際に参拝し、「神嘗祭」や「由貴大御饌の儀」、「奉幣の儀」について調べます!
「神宮大麻」って?
「神宮大麻(じんぐうたいま)」とは、全国の神さまの中心であり日本人の総氏神として仰がれる、伊勢神宮の神様・天照大御神(あまてらすおおみかみ)の力を宿し、「自宅でもまつることができるように」と奉製されたお神札のこと。
神社にはそれぞれの神様がまつられています。お神札には、その神社でまつっている神様の力を宿したお神札と、伊勢神宮の神様・天照大御神の力を宿したお神札「神宮大麻」とがあります。「神宮大麻」は全国の神社で頒布されており、基本的に、神職がいる神社では受けることができますが例外もあります。
「神宮大麻」は、お正月を迎える前に、伊勢神宮から日本全国の神社を通じて頒布されるので、毎年、新しい「神宮大麻」を受けると共に、地域をお守りくださる氏神様や、崇敬する神社のお神札を一緒に神棚におまつりして、ご家庭の一年の無事と幸せを祈るのが、日本の習わしとなっています。