【伝泊】集落の中で暮らすように過ごす。今いちばん心地よい旅の形。
喧騒から遠い北部地域で、波音と風に身を委ねる。
北部に位置する笠利町は空港からほど近くの集落文化が色濃く残るエリア。そこで地元出身の建築家が、「伝統・伝説的な建築と、集落の文化を次世代に伝えていく」宿として始めたのが〈伝泊〉。原生林や驚くほど澄んだ海といった自然に加え、方言、島唄、そして料理など〈シマ〉に根付いた文化や慣習を、集落の人たちとの交流を通じ、感じ、楽しめるという唯一無二の施設です。伝泊には、元スーパーだった建物を改修した〈まーぐん広場〉を中心に、モダンなヴィラ、古民家を再生した宿、そしてフレキシブルに使えるホテルの3種類の宿が点在。リトリートが目的ならば、ビーチに立つヴィラの〈伝泊 The Beachfront MIJORA〉がおすすめ。大きな窓の向こうに広がる海は、朝、昼、夜それぞれの表情を見せてくれ、リトリート効果抜群。個人的なおすすめは明け方に乗るハンモック。徐々に明るくなる空を見ながら小さな波音に包まれ揺れていると、奄美の自然に溶け込むような感覚が味わえます。ミニキッチンもあるので、地元の食材を買ってくれば海を見ながらの楽しいディナーも可能。こんな贅沢な空間で、暮らすようにステイができるなんて、夢のよう。
伝泊 The Beachfront MIJORA
海と自然と、ただのんびり向き合う。何もしない時間の贅沢さを味わって。
部屋に入るとガラス越しに広がる美しい海が目に入り、それだけですでに心が洗われる海沿いのヴィラ。テラス部分にあるラタンのハンギングチェアやハンモックに座り、潮風に当たりながらまどろむ時間はまさに非日常。自然を感じながらおこもりができる。シアタールーム併設の部屋なども。
伝泊 The Beachfront MIJORAの部屋から穏やかな海を望む。天気が良ければ夕日に染まる海も眺められる。
部屋からすぐに海に出られるのが嬉しい。面しているのは内海なので比較的穏やか。屋外シャワーもあるため、海遊びも気兼ねなく楽しめる。
レセプションを兼ねたレストランで、海を見ながら地元産食材を使った朝食を。パンにつける用にサーブされる自家製の黒糖キャラメルは絶品!
奄美市笠利町大字外金久亀崎986‐1 TEL:0997・63・1910(「2 waters」レセプション兼レストラン/受付時間8:00~20:00) Cozy suite Villa 1棟貸し切り、定員大人1~2名。朝食付き2名1棟利用時1人¥26,800~ チェックイン15:00~19:00 チェックアウト8:00~10:00 アクセス/奄美空港から車で約10分、名瀬から約40分。
伝泊 奄美 古民家
シマ文化を感じられる古民家に、一棟借りでごゆるりステイ。
奄美の伝統建築といえば、緑の生け垣に囲まれた高床式、束石の上に柱を乗せただけの〈ヒキモン構造〉といった特徴があり、そんな要素を持つ古民家を一棟借りし泊まることができるのがこの施設。奄美大島内に8つあり、写真はそのうちの一つ、宿から海が見える〈水平線と朝陽の宿〉。
中央の部屋(オモテ)を外廊下でぐるっと囲い込む構造。窓を開けると通る風が心地よい。台所併設なので料理も楽しめる。広さ97平方メートル。
テラスにはソファセットが。水平線から昇る朝陽は見逃せない。
水平線と朝陽の宿 奄美市笠利町大字用26‐1 1棟貸し切り、定員1~6名。2名1棟利用時1人¥12,100~ チェックイン15:00~19:00 チェックアウト8:00~10:00 アクセス/奄美空港から車で約20分、名瀬から約1時間。
伝泊 奄美 ホテル
最近ではワーケーション利用も増加中。アクティブに過ごしたい人はこちらへ。
集落の人たちに愛されていたスーパーを改装した複合施設〈まーぐん広場〉の2階にあるホテル。余計なものがないシンプルな部屋は、一人旅やワーケーションにもぴったり。島の日常を感じながら心地よく過ごせる、ミニマムな空間です。
1階には奄美の物販コーナーやカフェ、また高齢者施設が併設され、地元住民と観光客が集う〈まーぐん広場〉。
広いカウンターテーブルがあるスーペリア・シングルの部屋。
奄美市笠利町大字里50‐2 TEL:0997・63・1910 スーペリア・シングル1室朝食付き1人¥9,150~ チェックイン15:00~19:00 チェックアウト8:00~10:00 アクセス/奄美空港から車で約10分、名瀬から約40分。バスの場合、奄美空港からしまバスで約15分(バス停「赤木名入口」で下車)。
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※『anan』2023年7月5日号より。写真・千倉志野
(by anan編集部)