2022年前半は、魚座に入った木星が大急ぎで牡羊座に飛び込む慌ただしい時期。幸運の星のそんな様子とシンクロするように、世の中も急に活気づいてくる予感があります。ただ、これまでコロナ禍で激変した生活に必死に適応してきた人々はかなり疲れ気味。すぐにはスピードを上げていけないかもしれません。
そんなとき、ちょっとした「転ばぬ先の杖」となってくれるのが、星々の配置から見るアスペクト。占星術では、ある星と星が重なったり、角度をとったりするときには、それぞれの天体の影響が強まるとされています。
今回は2022年上半期で重要な日を取り上げ、その行動や性質が近い星座で分類した「火・地・風・水」のグループごとに転機の意味やアドバイスをお伝えします。
星々の影響は、この日の前後から感じ取れるようになっていきますから、当日に限らず、思い当たる出来事がないか考えてみるといいでしょう。あなたにとってそれがどんな意味を持つのか。星たちからのメッセージを受け取り、道を照らす光にしてみてください。
あなたのエレメントは?
火の性質:牡羊座・獅子座・射手座
火のエレメントの人は勇気があり、自己主張が強いタイプ。未来志向で、つねに新しいものを求めます。燃える炎のようなパッションを象徴し、決断力もあるでしょう。
地の性質:牡牛座・乙女座・山羊座
五感にすぐれ、目に見えないものよりも手の中に確かにあるものを重んじるタイプ。手で触れたりよく観察したりしてから判断します。心地よいかどうかを重視します。
風の性質:双子座・天秤座・水瓶座
好奇心旺盛で物事を客観的に見ています。知りたい、学びたいという思いが強く、論理的。感情を強く刺激されると不安定になることも。多少飽きっぽいタイプです。
水の性質:蟹座・蠍座・魚座
感受性豊かで、同情心にあふれているタイプ。人やモノに対して感情移入しやすく、周囲の気持ちにも敏感に反応します。意外と人の好き嫌いが激しいところもあります。
ここでは、2022年最初に訪れる重要な日をご紹介します!
1月3日
古き良きものを見つめ直し、新たに高みを目指す一歩を。
2022年がスタートしてすぐに起こる新月は、その力がより強まるとされるスーパームーンでもあります。山羊座が表すのは「社会」であり、組織や伝統、古い枠組みなどにスポットが当たる日になるでしょう。三が日であるこの日、家族とのつながりや親戚とのやりとりなどから、しがらみがもたらす面倒と同時に、過去からつながって今があるというありがたさ、仕組みに支えられるものの大切さを感じる出来事がありそう。古いから悪ではなく、新しいから善ではないのだという事実に目が開かれ、今までと違う価値観を得られそうです。新月は新たな始まりのときですから、自分と外の世界とのつながりについて改めて考え、世の中にどうコミットしていく年にするのか目標を立てると達成しやすくなるでしょう。手帳やカレンダーを眺め、この時期は何をしていたいかなといったことを考える行動によって一年を見通し、幸先のいいスタートを切れるはずです。また、高い向上心と厳しい自律の精神は、あなたを大きな成功へと導きます。一足早い「心の仕事始め」として、この日に気合を入れ直しておくと、例えば春の昇進などにつながるきっかけを手にできそうです。つねに上を狙う野心を大切にするといいでしょう。
星の関係とメッセージ
自我を表す太陽と感情を表す月が山羊座で重なる新月。地球に近い場所で起こるスーパームーンです。新月は物事の始まりにふさわしいとされており、山羊座は「社会」を意味します。オフィシャルな物事の始まりに幸運が。
火の性質:“仕事”が大きなテーマに。働き方について考え直す。
情熱的な火のエレメントにとって、この新月は自分を高めるプレッシャーになる暗示。仕事での成功や社会人としての心の在り方、ワークライフバランスなどを考えるいいチャンスになるでしょう。つねに意識していたいのは、向上心などの前向きさ。世の中とのつながりを通じて自分を高めるにはどうしたらいいかを考えると幸運を引き寄せられるでしょう。才能が輝くときなので、不遇な扱いをされている職場から離れるために、転職を検討してもよさそうです。
星座別アドバイス
牡羊座…仕事に関する目標を立ててみましょう。天職を見つける日になるかも。
獅子座…自分の中で働き方改革を。効率アップのルーティンを考えるのも吉。
射手座…自分はなんのために働くのか、目的を考え直すと発見がありそうです。
地の性質:自分は何者なのか。強く打ちだし、オープンに。
地のエレメントにとって、この日はチャンスを表す配置。自分を強く押しだし、大胆なアクションを起こすとツキを呼びます。特に山羊座にとっては自分を変える転機。金星も山羊座に滞在していますから、公私を問わず、全方位に向けて自分は何者かを表明したくなりそう。もともとは周囲の理解よりも自分の確信を大事に進む地のエレメントですが、あえて「自分はこうなんだ」とオープンにし、内面を表現すればするほど、気分がすっきりしてポジティブに。
星座別アドバイス
牡牛座…人気運アップ。人が集まってきそう。アートなどの表現に力を入れて。
乙女座…チャンスをつかみやすくなります。何をしたいか明確にするとより強運に。
山羊座…自分を輝かせる日。自信を持ち、未来に希望を描くことで幸せが得られます。
風の性質:不確かな思いを大切に。迷いの中から光が見つかる。
この日の新月は、風のエレメントにとって深い変容を意味します。いつもは軽妙でさっぱりとした交流を得意としますが、このときは相手に嫌われていないかと気にしたり、決断力が低下して何に対しても曖昧な返事になりやすいでしょう。しかし、普段は軽く受け流していることをよく考えるいい機会でもあります。こんなことに迷ってしまうのかと、自分の新たな一面に気がつくことも。考える時間をたっぷりとり、趣味もじっくりと楽しむといいでしょう。
星座別アドバイス
双子座…考えすぎになりやすい日。逆に趣味などに没頭すると得るものがあります。
天秤座…身近な人との時間を大切に。家の中を快適にするプランを考えると名案が。
水瓶座…共感力アップ。周囲との交流がより深まっていくのを実感できるでしょう。
水の性質:知の世界を軽やかに飛び、周囲とシェアして幸運に。
何事にも深入りしやすい水のエレメントですが、この日は軽やかなアクションにツキがあります。広く知識を集めたり、新しくできた知り合いの顔を思い浮かべ、SNSで新年の挨拶を交わしたりすると世界が広がっていくでしょう。自分が知識や情報を得るだけでもプラスになる日ですが、周囲にもメリットを分け与えようとするとさらに運が高まります。独占しないこと、軽やかに振る舞うことが大切に。新しいコミュニケーション術を身につけられそうです。
星座別アドバイス
蟹座…人間関係に光が当たります。トラブルも誠実に対応すると解決が早まります。
蠍座…好奇心が強まり、社会性もアップ。実用ジャンルの本に学びがありそうです。
魚座…横のつながりが広がっていきます。最近知り合った人に連絡をとってみては。
鏡リュウジさん 1968年生まれ。心理占星術研究家、翻訳家。『鏡リュウジの実践タロット・テクニック ケルト十字法大辞典』(朝日新聞出版)が12/20発売。責任編集の『ユリイカ』12月臨時増刊号(青土社)も話題に。
※『anan』2021年12月15日号より。イラスト・木村友美 取材、文・浅島尚美(説話社)
(by anan編集部)