“ごろ寝”するだけで快眠に。体をゆるめる簡単メソッド。
ストレスなどを感じて余計な力が入ったり、姿勢の悪さなどが原因で、緊張しがちな私たちの体。
「縮んだ筋肉や体の歪みをそのままにすると、就寝中にも無意識のうちに体に力が入り、心身が緊張状態となって、睡眠の質が低下します。いい眠りを得るためには、体をしっかりとゆるめ、リラックスすることが何よりも大切なのです」(理学療法士・矢間あやさん)
矢間さんのメソッドは、丸めたブランケットの上に寝るだけで緊張をほぐすという簡単なもの。
「肩甲骨まわりや背中の筋肉を刺激して正しい姿勢にリセットすると、胸が開き、呼吸がしやすくなる。その結果、体の力を上手く抜くことができます。理学療法の視点から生まれた姿勢改善の方法ですが、実践した人から“よく眠れるようになった”という声が多く届きました。シンプルなので続けやすく、家にあるものを使ってできるところがポイントです」
基本編
ごろ寝リセットをやってみよう。
まずは、細長いロール状に丸めたブランケットの上に寝転がる、基本のポーズからスタート。肩甲骨が正しい位置に戻って胸が開き、深い呼吸ができることで体の緊張が取れる。首まわりのコリや猫背の改善にもアプローチ。1日5分でいいので続けてみよう。
1、ブランケットを巻いて、ロールを作る
ブランケットを1枚用意する。頭からお尻がのる長さ(90~100cmを目安に)になるように四つ折りにする。
辺の長い、折り目のある方の端からぐるぐると巻いていく。高さが12~15cmくらいになるようにすると使いやすい。
巻き終わったら出来上がり。ブランケットはバスタオルなどで代用OK。高さが足りない場合は2枚重ねて巻いて。
2、ロールの上に、寝そべる
ブランケットロールの端に腰をかける。膝を楽な位置で立てて上半身をゆっくりと倒し、ロールの上に寝そべる。
◎体育座りで膝はくっつけてもOK!
自分が気持ちいいと感じるだけ、寝そべった状態をキープする。目安は1~15分。しっかりと深呼吸をしながら行う。
◎手の甲は床に!
矢間(やざま)あやさん 理学療法士。一般社団法人睡眠body(R)協会代表理事。眠れる体になる方法を、メディアを中心に発信している。『ぐっすり眠れる体に生まれ変わる ゴロ寝リセット!』(飛鳥新社)など著作多数。
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※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・高松由佳 モデル・松木育未(LIGHT management) 取材、文・重信 綾
(by anan編集部)