今、断然気になるのは、スパイスを楽しむムード。
どんなものに対しても使える“かわいい”という便利な言葉。従来は、愛らしいものやラブリーなテイストを表現する言葉として使われていたけれど、いまや「いいね!」や英語の「COOL!」のように、肯定全般を表す意味に。“かわいい”が多様化するなか、流行を発信する立場の女性が今、感覚的に惹かれるものを探った。
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「癒されるかわいさより、自立していて、ピリッとスパイスが利いているけれど、肩の力は抜けている感じが今っぽい」(ビューティライター・AYANAさん)
「常にチャレンジしていたり、個を追求していたり。“かわいい”だけの人より、かっこよさのある人に憧れる女性も多いです」(イラストレーター・eryさん)
追いきれないほどの情報がSNSに溢れているのが当たり前になり、情報の質を自ら見極めることが必須の2020年。感度を高めるために、今チェックしておきたいトピックスをご紹介!
キュートなルックスの裏にある物語まで追いかける
今、世の中にはモノが溢れているけれど、確かな審美眼を持つ『DEPT』オーナーのeriさんが心惹かれるのは“ストーリーがあるモノ”。
「造形の美しさだけでなく、それにまつわる情熱と、完成までの背景を知ることまで含めてひとつのパッケージと考える人が増えてきています。例えば、<トワ セラミックス>のリップスマグは、1984年に原型を作った野口勝郎さんとの出会いにより復刻。関わっている職人さんの想いも伝えたくて、裏にある物語を詰め込んだ冊子を添えて、読んでいただけるようにしました」
波佐見焼の工房で製作。オリジナルの釉薬を使い、白、緑、黒の3色展開。リップスマグ各¥6,000(トワ セラミックス/デプトトーキョー TEL:03・3780・4455)
AYANAさん ビューティライター。アートやファッションにもアンテナを張り巡らせ、美容を分析。コスメブランド『OSAJI』のメイクアップコレクションのディレクターも務める。
eryさん イラストレーター、グラフィックデザイナーとしての活動を中心に、トークライブやDJ 、楽曲制作なども手がける。インスタグラム(@erikatoike)で作品もチェック。
eriさん 古着屋『DEPT』オーナー兼バイヤー。自らのブランド『mother』や『VTOPIA』のデザインを手がけるほか、雑貨店『DONA DONA TOKYO』も共同プロデュース。
※『anan』2020年1月15日号より。写真・多田 寛 取材、文・野尻和代
(by anan編集部)